【地方紙】君等のお国の新聞はどうですか? その5

このエントリーをはてなブックマークに追加
74文責・名無しさん
>>73の続き

 安倍首相の「靖国問題棚上げ」による日本と中韓両国との関係改善は、
三国の外務当局や政治家たちが、日中、日韓がこれ以上「どっちも損」にならぬよう、
苦労して作り上げたガラス細工の作品である。
それは「中国はけしからん!」「日本は許せない!」といった威勢のいい感情的な主張と、
それに拍手喝采する「世論」によって簡単に壊れてしまう。
日本でも中国、韓国でも、相手の立場をおもんばかり、
長期的展望に立つ政治家は弱腰とののしられ、人気を失いがちなのである。
 このように、今回の安倍訪中・訪韓で何とかつくりあげた関係を大切に扱い、
日中・日韓が「両方とも得」という望ましい関係を育てていく鍵は、三国の「世論」、
つまり一般市民がどれだけ相手方の感情や思いを理解し、
自らの感情を抑えた大人のふるまいができるか、にある。
そうした観点から見た場合、日本の市民が中韓の市民にもまして大人のふるまいをすることの意義は大きい。
なぜなら、日本は次の二つの点で、中韓両国の国民よりもっと自制の利いた、
成熟した行動をとることが期待されているからである。
 第一は、日本にも言い分はあるにせよ、中国に攻め込み、韓国を植民地支配したのは日本であって、
その逆ではない、ということである。
そして第二は、日本の方が中国、韓国より民主主義、言論の自由が早くから定着し、
市民社会が育っており、一般国民の成熟した判断が可能なはずだ、ということである。
 こうした点は日本の中からは見えにくい。
しかし、日中、日韓の関係を考える上では、こうした第三者の立場から眺める冷静な態度が何よりも求められる。
欧米もアジア諸国も日中韓をそういう目で見ている。
試されているのは私たち日本国民の成熟度なのである。(終わり)

グーグル先生に聞いてみたらこんなのが出ました
ttp://www.j.u-tokyo.ac.jp/~onuma/academic_activities_j.html