報道ステーション

このエントリーをはてなブックマークに追加
133文責・名無しさん
本日の特集
「“密室”の取り調べは変わるか?〜録画・録音・試験導入〜」

東京地検は今夏から取り調べの録画・録音を試験導入した。
世界的な流れを受けたものだという。

ここで韓国ソウル南部地検の取り調べ映像。
韓国では既に始まっている。

場面は変わり、
日本の選挙で当選したシーン。

支援者
「中山信一ばんざーい!」
「ばんざーい!」

2003年の鹿児島県議選。鹿児島県志布志市。
(中山信一)県議を含む13人が公職選挙法違反に問われた。

永山トメ子(75)
「でたらめ!でたらめ!」

警察官
「執行しましたから」。

永山トメ子
「でたらめ!あーぎゃー!逃げも隠れもしませんよ!」

公判では全員無罪を主張。
検察によれば、選挙の前に4回会合、あわせて191万円の現金を受け渡した。
未に覚えのないと被告。なぜ「やった」と自白したのか?
134文責・名無しさん:2006/08/04(金) 00:00:15 ID:5rKyw181
藤山忠(58)
「取調官は回りは白と言っていた」。

藤元いち子(52)
「やってないといっても適わなかった」。

懐俊裕(57)
「密室での恫喝。孤立させられた中で自白だった」。

懐智津子(53)
「〜」。

山下邦雄(75)
「内心的にはないけど嘘だと〜」。

取調べでの自白意外に何一つ説得力のない事件。
問題ないのか自白は信憑性があるのか。
先週、裁判所が判断を下した。

(ここでCMへ。CMまたいで続き)

2006年7月27日、鹿児島地裁。
3年越しの地裁の判決。

判決:
刑事訴訟法の要件満たし、供述の任意性など、証拠能力を備えている。

永山トメ子
「ガッカリ。想定外」。

藤山忠
「腹が立ったというより情けなかった」。
135文責・名無しさん:2006/08/04(金) 00:03:19 ID:sY8Gd7c5
いったんは証拠採用した鹿児島地裁。
信用性の判断は鹿児島地裁がした。

しかし自白を実証するのはきわめて困難。そこで取調べを録画して〜という動き。
録画録音する制度は世界各国で進んでいる。
英国、オーストラリア、米国(一部の州)、イタリアなど。

(場面変わって、再び韓国の映像)

韓国でも今年から警察の取り調べにも試験導入している。
ここで録画・録音のされる取調室の映像。壁には時計がかけられている。

韓国ソウル南部地検
金鍾律部長代理
「話し方のトーンとか〜、
 もっと生々しく話した状況をチェックできる」。
136文責・名無しさん:2006/08/04(金) 00:04:31 ID:TGijLEKS
(場面変わって日本。検察庁のビルの映像)

検察庁は現状では録画・録音を反対している。
ところが4月、部分的導入を決めた。

最高検察庁
横田尤孝(よこた・ともゆき)次長検事
「裁判員制度導入に先駆けて、導入しましょう、と」。

裁判員制度の対象の重大事件。
場面は検察官が判断する。

日弁連(日本弁護士連合会)は一歩前進としながらも、
被告の心が揺れ動いたときの問題点を指摘する。

日弁連
取調べ可視化実現本部
田中敏夫本部長代行
「〜。なるほどと思う。自白した〜。〜しかし結局、解決しないで問題先送り」。

(場面変わって、再び横田尤孝。長野智子が質問する)

長野智子
「検察側は恣意的な運用の可能性、危険性は?」

横田尤孝
「それはございません。
 判断と責任において行うわけですから」。
137文責・名無しさん:2006/08/04(金) 00:05:06 ID:jiTpNpdI
長野智子
「全面的可視化は?」

横田尤孝
「問題は別。今の制度施行までの全事件全過程で」。

司法取引制度などの制度がないため自白が事件解決に欠かせない。

横田
「全録画・録音するということは、被疑者の供述がためらう恐れ。
 日本の取り調べ機能をかなり損なう」。

検察と日弁連相当な隔たり。
3年後の裁判員制度までに解決は?

VTRおわり。
以下、河野明子、長野智子、加藤千洋のスタジオコメントやりとり。
138文責・名無しさん:2006/08/04(金) 00:05:44 ID:OD6NURgt
以下、河野明子キャスター、取材した長野智子、加藤千洋解説委員のスタジオコメントやりとり。

河野
「長野さん、検察側、日弁連側、それぞれの立場に立ってみると分かる」。

長野
「あくまで取り調べの全確認をしない。
 もし自白の録画があったとしても、結果的に自白に至る取調べの全過程が必要。
 (今度は)言った言わないの応酬で裁判長期化。
 一部の録画録音はきわめて中途半端」。

河野
「しかし全過程をとってしまうと供述をためらうといている」

長野
「海外(の捜査)の場合は傍受であり、おとり捜査であり、第三者の司法取引がある。
 日本は自白重視の捜査しかない。
 検察の言い分なんですが、冤罪のような大変な人権侵害がある。
 警察、検察含めて前向きに」。

河野
「加藤さん、いかが?」

加藤
「まったくそのとおりだ。
 無理な取調べをした。
 任意性を担保するためにもこういう制度を導入すべき」。
139文責・名無しさん:2006/08/04(金) 00:19:33 ID:7AJrS7Cf
要するに、長野智子と加藤千洋は、
日本の制度が傍受も囮捜査も司法取引も駄目なのは知ってるが、
そんなの私らには知ったこっちゃない。
検察側の言い分なんて知ったこっちゃない。
容疑者・被告の人権を保護することこそが最も重視すべきことだ。

そのためなら供述をためらわれても知らん。
傍受だの囮捜査だの制度を求めてきたら断固反対してあげるから。
検挙率が下がったら、そのときは検察、警察をまた叩いてあげるから。

ってことを主張したわけだね。