たかじんのそこまで言って委員会56

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803文責・名無しさん
、『コリア・レポート』編集長の辺真一(ピョン・ジンイル)さんに予測を聞いてみた。
 辺さんの表情は予想外に暗かった。
「横田さん夫妻が後悔することにならなければいいが……」
 この反応に、私は最初びっくりした。が、説明を聞いて、唸ってしまった。
 辺さんの話を私なりに理解したのは、こういうことだ。
 
 日本からすると、北朝鮮という外国に国民が拉致され、しかもめぐみさんは未だに安否がはっきりしない。
だから、「返せ」と強く要求するし、横田さん夫妻を初め、多くの日本人は、拉致を行った組織のトップに対し、怒りを込めて「金正日」と呼び捨てる。
 一方、韓国国民にとっては、北朝鮮は外国という感覚ではない。
しかも、めぐみさんと違い、韓国のお母さんは、溺れ死んだかと思っていた息子が生きていて、孫もいることが分かった。
78歳にもなるお母さんとしては、拉致を怒るというより、一刻も早く息子と孫に会いたい。
だから、38度線まで行って、「金正日将軍様、息子と会わせてください」と敬称をつけて、哀願した。
 この両者では、立場がずいぶんと違う。
当初は、励まし合うかもしれないが、そのうち北朝鮮は、この韓国のお母さんを平壌に招くだろう。
お母さんは、間違いなく飛んで行く。そこで北朝鮮が劇的な再会場面を演出すれば、韓国側はめでたしめでたし、となる。
金さんが自由に韓国と北朝鮮を往来できるように、という問題は、離散家族の問題と合わせて、将来の課題。
 そうなった時、韓横田さんご夫妻が置き去りにされるばかりでなく、国国民の目に「孫がいるのに、行きもしないなんて、冷たい」
と映ってしまいかねないと辺さんは懸念する。
「本当は、会いに行きたくてもじっとガマンをしているのに、それが分かってもらえない可能性がある。
韓国国民は、情の民なので」
 
 それでは、横田さんご夫妻が、あまりにかわいそうだ。