☆朝夕の娯楽★天声人語&素粒子。43の国へ★

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880文責・名無しさん
【天声人語】2006年07月03日(月曜日)付

夏のボーナスで、ひと息ついた。この時期、そんな勤め人は多いだろう。お金というのは不思議なもので、
目の前にあれば使いたくなる。それが自分の金なら散財もご愛敬だが、公費なら話はそうはいかない。

先ごろ国会で気になる質疑を聞いた。警察の捜査費問題だ。捜査費のうち国費分が00年度決算の
約80億円から、04年度には約26億円に激減していた。5年間でほぼ3分の1だ。同じ期間に
都道府県費の捜査用報償費も約6割減っている。

本来は、協力者への謝礼や追尾中の駐車代といった経費にあてる金だ。それを各地で組織的に飲み食いに
回していて世論の批判を浴びた。その途端、しぼんだ。まるで、もともと多すぎて、浪費を招いていた
ように見えてしまう。

不自然さを問われた国家公安委員長は減った理由を並べた。情報収集に長じたベテラン捜査員が
大量に退職したから。インターネットやDNA鑑定など捜査の手法が多様化したからなどなど。
わかったような、わからないような。もやもやする思いでいたら、面白い報告書を見つけた。

高知県の監査委員4人が今年2月にまとめた。捜査費の急減を「適正に執行されているものであれば、
なぜここまで減少したのか理解に苦しむ」と指摘している。調べた事例も具体的だ。3人の捜査員が同じ日に
同じ店で別々の協力者に会ったが、領収書の発行番号は連続していた。出張先から帰る日に駅の
売店で協力者への謝礼品を買ったなどなど。

改めて自分のボーナスの明細を見た。公費になる納税額を確かめずにいられなかった。

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新聞の看板コラムが載るべき場所に 社 会 面 記 事 が載っているという意外性。
朝日の読者も大変だな。こんな文章しかかけない人が看板コラムを書いてる新聞を毎日読まないとならんとは。

というか、昨日どころか今日も無視されてしまった橋本元総理はかわいそうとしか言いようがないなw
それとも2〜3日後にこっそり書いたりするのかな。今日の内容に緊急性があるとはとても思えないけど。