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>>363の続き)
届いた読者の声は、付録に賛成259人、反対87人。約3対1である。
賛成派は「(ブックレット同封が)憲法改悪に反対するための企業行動と知って感動しました。
……おそらくかなりの費用を払っての行動と察し、そのポリシーが本物だと確信しました」
(静岡県の男性)反対派は「真に不快極まりないものでした。……良質な商品を紹介する雑誌に
徹するべきではないでしょうか。思想・信条までも通信販売すべきでないと考えます。
別冊とするならば『変えたほうがいい』との発言集も併せて届けるべきでは?」(福岡県の男性)
という声が代表的なものだ。
付録に賛成する人たちは「九条を守るべきだ」、反対の人は「九条を変えるべきだ」という考えと
ほぼ重なっているという。斎藤さんは「改憲支持の読者の多くが、護憲の読者と同じく『戦争は
真っ平』との気持ちを表明していると痛感した」と述べる。
同誌はこれまでも憲法関連の記事をを掲載してきた。00年夏号では「通販生活の国民投票
憲法九条改正の是非」として、「改正すべき」1526票、「すべきでない」2400票、保留238票
との結果を発表。05年夏号では作家井上ひさしさんと自民党憲法調査会長(当時)の
安岡興治さんの対談「憲法九条大論争」を載せた。
従来は賛否両論を載せることが多かったが、今回は護憲派だけの発言集だった。斎藤さんは
「自分とは異なる意見を尊重しながらものを考えることは民主主義の基本だから、両論併記は
大切です。ただし、国論を二分する大きな問題については、メディアの主張を訴えることも
大切だと考えています。これからも、静かにしぶとく取り組んでいきたい」と話している。