停電バッチコーイ
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67 :
文責・名無しさん:2006/08/15(火) 13:37:38 ID:/f7x14Px
68 :
文責・名無しさん:2006/08/16(水) 10:49:43 ID:9YuRKcNp
「心の問題」。終戦記念日の靖国神社参拝に踏み切った小泉氏はそんな持論で押し通した
▼戦没者を悼む心は尊い。が、日本の首相がその心を表す施設として
A級戦犯を合祀(し)した靖国がふさわしい場所だろうか。
「心の問題」を言うなら中国や韓国にも、外交的な思惑だけでなく、それぞれの「心の問題」があろう。
首相自身、戦没者追悼式で「アジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」と語っている
▼そもそも国内で、首相の参拝にわだかまりを抱く人がいる。戦争を真摯(し)に受け止めているのか、
との不安とも見える。「負ケテ目覚メルコトガ最上ノ道ダ」。
河野衆院議長は追悼式で戦艦大和の士官の言葉を引き「当時の指導者の責任をあいまいにしてはならない」と語った
▼追悼だけでなく、歴史や戦争の検証を続けることも政治の責務だと思う。
そこをあいまいにしたままの追悼では、戦争を肯定するような浅いナショナリズムを広げることにもなる。
中韓の反日感情も度を越した面はあろうが、「ムカつく」と感情論でこたえる若者の声も考えさせられる
▼「日本人の死は日本人だけが悲しむ。外国人の死は外国人のみが悲しむ。
どうしてこうなければならぬのであろうか」。フィリピンのルソン島沖で沈没戦死した二十一歳の陸軍兵長は、
日記にそうした思いを記し「なぜ人間は人間で共に悲しみ喜ぶようにならないのか」(『きけわだつみのこえ』岩波文庫)
▼対立を深めるために、内外の多くの人が戦火にたおれていったわけではない。戦没者の心にも思いをはせたい。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060816/col_____chn_____000.shtml
これで終わりにしたい
首相 終戦の日に靖国参拝
静かに戦没者に思いをはせ、不戦を誓う日に、小泉首相が靖国神社に参拝した。
何をむきになって騒ぎを、の感慨もある。次の首相には繰り返してほしくない。
平服の昨年とは違って、モーニング姿で昇殿して「内閣総理大臣」と記帳もしている。
早くからこの日を“予告”しての参拝だった。
この何日か、テレビメディアを中心に盛り上げられた参拝騒ぎは、
間もなく退陣する首相には、期待した通りだったかもしれない。
五年前「いかなる反対があっても必ず八月十五日に」と公言した勇ましさを、
内外の視線を集めつつ実現できるのだから。首相にとっての有終の美とは、このことだった。
最初の一歩で間違った
就任以来の参拝は六度目になる。
二〇〇一年四月の自民党総裁選で参拝を公約し、その年の八月十三日に敢行した。
十五日からの前倒しは周辺に説得されて、であった。
惜しかった、と今さらながら考える。政権を担当して参拝まで、三カ月半という日にちがあった。
せめて中国や韓国を訪ねて自らの深い思いを伝え、日本の国民向けに
靖国問題を自分の代で決着させる意気込みを語っていれば、今とは違った別の展開があったはずである。
首相の参拝を批判する自民党の加藤紘一氏が言うように、
多くのメディアを通じて靖国問題にこれほど国民の知識が深まったことはない。
昭和天皇がA級戦犯の合祀(ごうし)をきっかけに参拝を見合わすようになったこと、
「英霊」の合祀には、名簿を提供するなど政府が関与していたこと、遺族の同意を求めることなく合祀されたケース…。
今回の参拝に際して首相は、靖国の抱える問題、
たとえばA級戦犯がまつられていることに「それとこれとは別だ」と言っている。
論点をそらすしかないところに首相の「思考停止」を見る。やはり初めの一歩から間違っていたのだ。
次の首相も同じ轍を?
二十一年前の終戦記念日に首相として公式参拝した、中曽根康弘氏のコメントが分かりやすい。
激しい反発を押して、本人は気分がよかろうが、と。
自身は中国など近隣アジア諸国民の理解を得られなかったことを理由に、その時を最後に在任中の参拝をやめている。
次期首相の候補に、問うておきたい。小泉氏と中曽根氏のどちらの選択を、あなたは潔しとするか。
靖国をめぐって多くの問題のあることが、国民の知るところとなっている。
新たに加わった懸念は、靖国参拝をもって首脳会談を拒否するのは論外だとする小泉論理が、
国民の排外主義、狭量なナショナリズムを巧みにあおっていることである。
靖国神社はかつての軍国日本の精神的な柱であった。
そして今も、あの戦争を自存自衛のためであったとする、一方的な史観に立つ。
特攻で散った若者たちを悼む心は多くの国民に共通する。いわゆる自虐史観を退けたい人もあれば、
特攻を命じたり、あるいは無謀な戦争を指導した責任者とともに彼らがまつられることに、
複雑な思いを持つ遺族もいる。そういう施設なのだ。
侵略された側の感情もある。自明のように中韓両国は反発し、
これに国内から内政干渉排除論が出る。そんな悪循環が繰り返されてきた。
同じ轍(てつ)を踏むのか、ここで堂々巡りを脱するか。次の首相にかかる。
戦争犠牲者を哀悼し、政治の最高責任者が戦争の過ちをわびること自体に、異論のあろうはずはない。
問題はその場である。現在の靖国はふさわしくない。私たちはそう考えてきたし、書き続けている。
繰り返された首相の参拝は一方で、思いがけぬ副産物と戦後六十一年を象徴する戦争責任再論議の現象をもたらした。
副産物は時代が靖国に変容を求めたことである。非宗教法人化やA級戦犯分祀論、
国立追悼施設の造営論が、いつにもまして語られる。
72 :
文責・名無しさん:2006/08/16(水) 11:27:04 ID:Oenhi57G
「適切に判断する」とは、靖国参拝を問われた時の小泉首相の決まり文句だった。
今回ばかりは有終の美にもなる小泉劇場だ。
少しはその“適切”の中身に期待をしたのだが「いつ行っても同じならば、今日は適切だ」とはなんたる言いぐさ
▼八月十五日の参拝強行は、最近の言動からおおかた予測がついた。
だが、元は天皇家が設けた靖国神社にあって、A級戦犯合祀(ごうし)を不快として、
昭和天皇が参拝を取りやめたとの発言メモまで明らかとなり、世論も首相の参拝慎重論に傾いていた
▼それを「いつ行っても争点、騒ぎ、国際問題にして混乱させようとする勢力がある」
「いつでもこだわるのはマスコミであり、反対する方々だ」と言ってのけた。
“抵抗勢力”をつくって自己正当化を図る得意の論法で
▼8・15参拝はもともと二〇〇一年四月の自民党総裁選で遺族会の票をあてにした政党内の選挙公約にすぎない。
さらに持論の「心の問題」も、裁判所から政教分離に反するとの違憲判断まで受けた私的事情ではないか
▼それらを、かつて日本の侵略で「多大な苦痛」を受けた中国、韓国などの強い反対を押し切り、
重要な外交課題に優先させる論拠とするには貧しすぎる
▼評論家の松本健一氏はこの日、A級戦犯合祀批判は「生きて虜囚の辱めを受けず」の戦陣訓を起草し、
兵士に自決を強いた東条英機元首相に対するものでもあるとし、
小泉首相の歴史認識を「子どもの論理」と切って捨てた。
法治国家の底が抜けたような世相の元凶として、小泉語録は後世に大きな禍根を残した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060816/col_____hissen__000.shtml
73 :
文責・名無しさん:2006/08/17(木) 12:04:22 ID:Wx+PWFiQ
難民や飢餓の問題に尽力する評論家の犬養道子さん。子どものころ、大事件に遭遇した
▼昭和七(一九三二)年五月十五日、祖父で首相の犬養毅(つよし)が官邸で青年将校らに暗殺された。
「話せば分かる」「問答無用」の五・一五事件だ。蔵相や実業家への暗殺が相次ぎ、
官邸の空気も切迫するさなかの出来事。悲報で駆けつけた道子さんは子ども心にも「やっぱり」とうなずいた
▼祖父に別れを告げて迎えた翌朝のことを道子さんは記す。それは政党政治が終わった最初の朝で、
「すべての朝と同じでありながら、しかし全く異なる朝であったのである」(『花々と星々と』)。
このテロから全体主義が台頭し、ものも言えない国になっていく…。今では全く考えられないことと言い切れるかどうか
▼衆院議員加藤紘一氏の実家と事務所が全焼した。放火の疑いがあり、
警察は敷地内で倒れていた東京の右翼団体所属の男の関与を捜査している。
加藤氏は首相の靖国神社参拝を批判していて、もしこのことが背景にある事件としたら由々しい
▼前には、首相に靖国参拝の中止を求めた富士ゼロックス会長宅に実弾ようのものが送りつけられた。
荒っぽい言葉や動きが目につく時代の、不穏な空気を思う。
首相の靖国参拝に賛同の立場でも批判の立場でも、自由な発言が守られなければ、民主主義の国ではなくなる
▼「君の意見には反対だ。でも君がその意見を表明する自由は僕も命がけで守る」
とのボルテールの言葉を忘れずにいたい。道子さんの書いた「全く異なる朝」など二度と来ないように。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060817/col_____chn_____000.shtml
74 :
文責・名無しさん:2006/08/19(土) 13:42:48 ID:zNelZn69
2006年8月18日中日新聞夕刊 紙つぶて「醜悪」 玄月
積水ハウス社員の在日韓国人・徐文平さんが、差別発言で傷つけられたとして、
顧客を大阪地裁に提訴したというニュースを見た。会社は、訴訟費用を負担し
裁判に出席する日を勤務時間と認めるなどするらしい。いい会社だ。
訴えられた顧客は、徐さんからハングルが併記された名刺を差し出されると、
「北朝鮮にいくら金を送っているんだ。おまえのような人間がいるから拉致問題が起こるんだ」
などと約二時間繰り返し発言したそうだ。
おなじ在日韓国人として徐さんにはとても同情する。しかしこの「事件」そのものについては、
笑ってしまった。よくも二時間も当事者でない人に文句をいえるものだ。
よほどヒマかストレスが溜まっていたのだろう。
そして「拉致問題」については、誤った情報を鵜呑みにしているのにちがいない。
「拉致問題」をちゃんと理解している人は、普通の在日韓国人を決してそんなふうに捉えない。
また、北朝鮮がなにか問題を起こすと、必ず朝鮮学校の生徒に嫌がらせをする人が現れる。
日本で生まれ育った子供たちがなにをしたというのだ?彼らがのちに北朝鮮に「帰国」し、
将軍様のために尽力するとでも本気で思っているのか?
こういう人はよほど脳の神経細胞が足りないか、接続が短絡なのだろう。
「差別」は人間の弱さの裏返しだといわれるが、私にすればこれらのことは差別ですらない。
ただただ、醜い。「人間としてなんとか」という気にもならない。 (作家)
75 :
文責・名無しさん:2006/08/19(土) 21:39:10 ID:dCyIqIdu
2006年8月19日朝刊 編集局デスク 「区別論」の心
「いつ行っても同じだ」。開き直りと意地にしか見えなかった。終戦の日の靖国神社参拝。
6年越しの公約を果たしたからだろう、小泉首相の舌はいつになく滑らかで、無論この言葉も忘れなかった。「心の問題でしょう」
34年前の1972年9月、日中の国交正常化交渉のため田中角栄首相が北京を訪れた。
巨額の戦時賠償を求められるのではないか。それが一番の気がかりだった。
周恩来首相は言った。「賠償というのは結局、何十年にもわたって人民に支払わせることになる。
日本人民にこの苦しみを負わせるのは忍びない。従って賠償は1銭もいただきません」。この一言で国交回復の扉は開かれた。
周恩来の決断には「戦争の責任は一握りの軍国主義者にある。日本人民に罪はない。
中国人民と同じ被害者だ」という考えが貫かれていた。国家指導者と民衆をはっきり分ける「区別論」だ。
日本軍に家族を奪われた多くの中国国民も区別論で説得し、怨(うら)みをこらえさせたのだった。
区別論は今も生きている。靖国参拝への批判の矛先が、「一握りの軍国主義者」であるA級戦犯の合祀(ごうし)と、
「一握りの国家指導者」である首相らの参拝に限られているのが何よりの証しだろう。
たとえ区別論にほかの戦略的意味が込められていたとしても、あの戦争で強いられた犠牲の大きさを考えるとき、
そこに中国の人々の抑制された、広い心を思わずにはいられない。民衆同士の反目だけは避けたいという配慮を感じずにはいられない。
戦没者にささげる小泉首相の哀悼の気持ちにウソはあるまい。だが、批判にひたすら「心の問題」と答えるのであれば、
中国の人々の「心の問題」はどう受けとめるのか。広い心には広い心で報いるべきではないのか。
靖国神社では当日、首相に日の丸を振り、「中国や韓国はムカつく」と感情をむき出しにする若者が目立ったという。
こうした姿が、両国の人々のこらえてきた怨みに火をつける恐れは十分ある。
首相の「有終の美」は、あってはならぬ「民衆同士の反目」をもたらすかもしれない。(名古屋本社編集局長・加藤 幹敏)
http://www.chunichi.co.jp/00/desk/20060819/col_____desk____000.shtml
現実が自分からみて、どんなに愚かであり卑俗であっても断じて挫(くじ)けない人間。
どんな事態に直面しても「それにもかかわらず」と言い切る自信のある人間。
ドイツの社会学者、マックス・ウェーバーによれば「そういう人間だけが政治への天職を持つ」
(「職業としての政治」岩波文庫)
▼自民党総裁選では今や、安倍晋三官房長官が七割超の所属国会議員の支持を得る勢い。
対中国などアジア外交で「非安倍」の受け皿になるはずの福田康夫元官房長官の不出馬で、
「それなら仕方ない」と安倍支持に走る議員が後を絶たない
▼安倍政権で冷遇されることを恐れ、早く「勝ち馬」に乗ろうとする議員心理が透けて見える。
「猟官運動がすごい」との議員の声も聞く。「利」に走ったライブドア事件や村上ファンド事件と似ていなくもない
▼アジア外交をどうするかは「それにもかかわらず」と言い切るにふさわしいテーマ。
小泉・安倍外交を批判する加藤紘一元幹事長は「考え方が似ている人は(党内の)半数近い」と言う。
政治を天職とする議員が多かったら、総裁選は別の展開になるのか
▼故・後藤田正晴氏は著書「政と官」(講談社)で、日本が過去に対する謙虚な反省をしないとアジアで孤立し、
その時米国はアジア三十億の人口を捨てることができず、アジアにつくと予測。
その時日本が「かつての過ちを繰り返す危険性がある」と憂いている
▼アジア外交を論じることは日米同盟を、日本の未来を論じること。
自分たちの選んだ議員が利で動くのか、志で動くのか。見極めたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060828/col_____hissen__000.shtml http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060828/col_____chn_____000.shtml
「八月のをはり、私は美しいものを見た」。太宰治のよく知られた掌編小説『満願』の一節だ。
作家辺見庸さんは近著『いまここに在ることの恥』(毎日新聞社)で、
一九三八年にこの作品を仕上げた太宰の“得意”に違和感をもった
▼病中の夫を慮(おもんぱか)って三年間、我慢していた婦人が、医師の許しが出て、
満願かない、小躍りする様子に、太宰は「胸がいっぱいになった」と書く。
歴代の評論家も表現のうまさに感じ入るが、辺見さんはうまさの分がひっかかる
▼作品の「近景や遠景に、国家総動員法や南京大虐殺といった光の屈折や血の臭(にお)いを想像し、
必死で助けを求めたであろうはるかな遠音(とおね)に耳をすますとき、
時代を超えて恥は躰(からだ)の内側から青痣(あおあざ)のように浮き出て」いなければと
▼辺見さんが同書で「戦後最大の恥辱」と言ってはばからないのは、二〇〇三年十二月九日、
自衛隊のイラク派遣閣議決定の日に、小泉首相がその論拠を憲法前文にあるといったこと。
「最悪の憲法破壊者がまったくデタラメな解釈で平和憲法の精神を満天下に語って見せた」ことに「およそ思想を語る者、
あるいは民主主義や憲法を口にする者は愧死(きし)してもいい」と憤る
▼<こゑのみでひとのかなしさ知る茶房背中あはせの顔は見えねど>の静謐(せいひつ)な歌詠み、
岩田正さんの<九条の改正笑ひ言ふ議員このちんぴらに負けてたまるか>の憤怒を、
小泉政治が終わる〇六年の時代相に重ねて
▼改憲を掲げる有力後継、安倍晋三氏が一日、自民党総裁選に立候補表明した。「美しい国、日本」と言挙げしつつ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060902/col_____hissen__000.shtml
塀の外のシュプレヒコールをまねて「アンポ、ハンタイ」と座敷を駆け回る五歳の孫。
母は「賛成と言いなさい」としかるが、祖父は笑うだけ。孫が遊び疲れて寝ると膝(ひざ)の上で抱き、
縁側に座りデモ隊を眺めている
▼岸信介元首相の娘で、安倍晋三官房長官の母である洋子さんが回想する一九六〇年六月、
日米安保条約改定当時の岸邸での家族の団欒(だんらん)だ
▼岸氏は安保改定後に退陣したが、「独立の完成」を大義に自主憲法の制定に執念を燃やし続けた。
改憲に政府が取り組む方針を打ち出すため、七十歳を超えてから「再び政権を」という野心を持ったこともあった
(原彬久「岸信介」岩波新書)
▼晋三氏は著書「美しい国へ」(文春新書)で祖父について「幼いころから私の目には、国の将来をどうすべきか、
そればかり考えていた真摯(しんし)な政治家としか映っていない(略)世間のごうごうたる非難を向こうに回して、
その泰然とした態度には、身内ながら誇らしく思うようになっていった」と述懐している
▼国家、国民のためなら批判を恐れず行動する「闘う政治家」。これが晋三氏の理想とする政治家像だが、
祖父がモデルの一人になる。総裁選の政権公約には「戦後レジーム(体制)から、新たな船出を」と、
二十一世紀の日本の国家像にふさわしい憲法の制定に取り組むことを明記した。
「戦後六十一年間を否定するものではない」としながら
▼祖父の執念が乗り移ったかのようだが、新憲法は国論が二分する中、
闘うことで制定するものではない。祖父もそこは十分に心得ていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060903/col_____hissen__000.shtml http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060903/col_____chn_____000.shtml
80 :
文責・名無しさん:2006/09/08(金) 16:45:51 ID:NB3+aFuz
81 :
文責・名無しさん:2006/09/13(水) 09:10:17 ID:FBop8CZQ
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(-φθφ) 飲酒運転?
_φ味噌⊂)__ \ なあに、かえって免疫力がつくかしらん。
/旦/三/ /| \_______________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 免疫力 |/
83 :
文責・名無しさん:2006/09/17(日) 11:01:47 ID:n3/KdkQR
殴った方は忘れても、殴られた方は忘れないという。
例えば、原爆で灰にされた広島や長崎は、何年たっても忘れないが
落とした方は「戦争を終わらせるための選択だった」と、もはや忘却のかなたのようだ。
“歴史認識”のズレはそこから生ずる。自民党の安倍総裁候補は、
日中戦争が日本の侵略だったとは言わない。
また朝鮮を植民地にしたことにも触れない。が、向こうは忘れない。豊臣秀吉の侵略だって今も。
過ぎ去ったことは水に流して恨みっこなしとはやられた方は、そうはいかん。
自らの命を捨ててでもテロをやめない側にも、長い恨み骨髄の“歴史認識”がある。
そこを解きほぐさねば、手打ちには至るまい。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20060916/col_____uho_____000.shtml
84 :
文責・名無しさん:2006/09/17(日) 21:40:44 ID:E7t3Ni6a
85 :
文責・名無しさん:2006/09/21(木) 18:39:53 ID:EW5/Bkgx
安倍官房長官が言う「美しい国」とはどんな国なのか。いまだによく分からないうちに、
安倍氏が自民党総裁になった。来週には首相になる
▼「春は花夏ほととぎす秋は月/冬雪さえて冷(すず)しかりけり」(道元)「形見とて
何か残さん春は花/山ほととぎす秋はもみぢ葉」(良寛)。作家の川端康成はノーベル
文学賞の受賞記念講演で、二人の高名な禅僧の歌を紹介した。講演のタイトルは
「美しい日本の私」。四季折々の美に日本の真髄を見たという
▼英国のロマン派の詩人、キーツは「耳に聞こえるメロディーは美しい。しかし聞こえない
メロディーはもっと美しい」と言う。四季折々に誰もが美しいと感じる自然がある一方で、
何が美しいかは人の感性、心の問題であることを教えてくれる。美しさを政治の場に
持ち込むとどうなるのか
▼権力者が独善に陥ることはないか、気になる。本人の美学では正しいことを実行して
いるのだから。美辞麗句で実体がごまかされることもあるだろう
▼詩人の永瀬清子さんに「美しい国」と題した作品がある。戦後間もなく発表された。
一節を紹介する
▼「はばかることなくよい思念(おもい)を/私らは語ってよいのですって。/美しいものを
美しいと/私らはほめてよいのですって。/失ったものへの悲しみを/心のままに
涙ながしてよいのですって。/敵とよぶものはなくなりました。/醜(しゅう)とよんだものも
友でした。/私らは語りましょう語りましょう手をとりあって/そしてよい事で心をみたし
ましょう。」。こういう国なら確かに美しい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060921/col_____hissen__000.shtml
86 :
文責・名無しさん:2006/09/23(土) 23:40:53 ID:D9Lc/Xm5
87 :
文責・名無しさん:2006/10/04(水) 22:09:01 ID:NG4y5+Mn
兵庫県で塾帰りの女の子(9つ)が胸を刺された。
愛知県春日井市で女子中学生(12)が登校中に髪を切られた。
岐阜県関市では女子大生(21)が電柱の陰にいた男に傷つけられた。
先月末、続けて起きた事件である。
いずれも、ひとつ間違えると大事にいたったケースだろう。それが日常茶飯事になった。
普通、動物は肉食獣でも無意味で無駄な攻撃はしないという。
情けないかな−人間だけがこうした異常な行為におよぶ。
安倍晋三首相が所信表明演説をしたのも先月末だった。
初の戦後生まれの首相は戦後六十年余りで日本がこんな国と化しているのにお気づきか。
美しい国も結構。だが私たちは弱者が一人歩きのできる国を望む。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061002/col_____uho_____000.shtml
88 :
文責・名無しさん:2006/10/04(水) 22:11:40 ID:MzMppezc
今ごろはどのあたりを飛んでいるのか。太陽観測衛星「ひので」のことである。
見つかるはずはないが秋の夜空を見上げたりする。
先月二十三日、M5ロケットによって鹿児島県・内之浦から打ち上げられた。
M5は固体燃料を使う世界最大級のロケットという。だが、いかにもコストがかかりすぎる。
液体燃料のほうがはるかに安くつく。といったことからどうやら最後の固体燃料ロケットになりそうな気配である。
世は液体燃料の時代らしい。ロケットばかりでない。私たちもまた液体燃料で動いているような気がする。
ペットボトルのお茶や清涼飲料水をやたら飲む。動物には本来、固体燃料が不可欠と思われるのだが。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061003/col_____uho_____000.shtml
89 :
文責・名無しさん:2006/10/04(水) 22:13:01 ID:CmSXGrtV
韓国の潘基文(バンキムン)外交通商相が、アナン氏の後を襲って
第八代国連事務総長に選出されることが確実となった。
アジア出身の事務総長は一九六一−七一年のビルマ(現ミャンマー)の第三代ウ・タント氏以来二人目
▼冷戦終結後の九一年、世界の平和ムードが高まる中、
北朝鮮とともに国連に念願の南北同時加盟を果たした韓国。
現場でその興奮を取材した身には、わずか十五年で事務総長の大役を担えるまでに積み上げた外交力は驚きで、
素直に拍手を送りたい
▼二日に行われた安保理の四回目の予備投票で、拒否権を持つ五常任理事国を含む十四カ国の支持を得、
九日に予定される公式投票で正式な事務総長候補に選出される見通しだ。
歴代事務総長選は、毎回任期切れ直前の年末までずれ込み、結局は米国の意向で決まってきた
▼この流れに逆行した小泉前首相の靖国参拝強行で、冷え切った日中韓関係立て直しのため、
就任早々の安倍首相は急遽(きゅうきょ)、八日に北京、九日にはソウルを訪問する。
今月の安保理議長国の首相として、盧武鉉大統領との首脳会談で潘事務総長支持を明確に伝えれば、
いい手みやげになる
▼『百年の旅人たち』で九四年に野間文芸賞を受けた李恢成氏は、植民地支配と分断で祖国を喪失した朝鮮民族が、
諸民族との邂逅(かいこう)で会得した“境域”からの眼差(まなざ)しを描いた。潘氏にはその調停力を発揮してほしい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061004/col_____hissen__000.shtml
90 :
文責・名無しさん:2006/10/09(月) 08:20:28 ID:XRohnVVo
「帰国後の報告いかんでは首相の職を辞めなきゃならんかも知れん。殺されるかもしれない」
「わが国にも反対があり、正常化は早すぎるという声はある。
そういうことを言っていては(略)正常化を図ることにならん。小異を残し、大同について話をまとめよう」
」▼一九七二年九月二十五日。北京での田中角栄首相と周恩来首相による日中首脳会談の一部。
このやりとりの前には、田中首相が戦争について「迷惑をかけた」と発言したことに周首相が
「迷惑をかけたとは何ごとか。それで済むのか」と怒りだし大激論になった。
随行した二階堂進氏の回想だ(「自民党の三十年」読売新聞社)
▼交渉は難航したが両首脳は四日後、共同声明に調印して国交を正常化させた。
作家の保阪正康さんは周首相の「大同小異」発言に関し「一握りの軍国主義者は許さないが、
その犠牲になった日本人民との交流は続けたい」意味だったと解説する
▼A級戦犯が合祀(ごうし)される靖国神社への日本の首相の参拝を容認することは、この論理の否定につながる。
中国は小泉前首相が「心の問題」として参拝を継続したことに強く反発。首脳間の対話は途絶えた
▼安倍首相は最初の外国訪問先に中国を選び、八日に胡錦濤国家主席と会談する。
靖国神社参拝をあいまいにすることで信頼関係を構築できるか
▼「けんかは済みましたか。けんかして初めて仲良くなるんですよ」。
毛沢東主席は会談を終えた両首相に声をかけた。先人の決断と知恵で日中関係は発展してきた。
今度は新しいリーダーの決断と知恵を見たい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061008/col_____hissen__000.shtml http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20061008/col_____chn_____000.shtml
91 :
文責・名無しさん:2006/10/10(火) 17:56:23 ID:8CkyU9iL
92 :
文責・名無しさん:2006/10/13(金) 21:53:33 ID:6v5eiFG+
>>92 こんなネットの落書きレベルの文章で給料もらえるのか。
羨ましいな。心底うらやましい。
94 :
文責・名無しさん:2006/10/20(金) 12:00:35 ID:V5msRsBO
黄金の穂波を横目に、浅間山麓(さんろく)から諏訪湖まで信州路をたどって、実りの秋を体感してきたが、
九月の稲の作況指数は全国平均で九七、長野県を含む関東も九六で不作の年である
▼長梅雨による日照不足と台風被害がたたったためだ。
やはり、集中豪雨と台風被害が重なった二〇〇四年以来、二年ぶりに平年を下回った。
この年はさらに新潟県中越地震まで起き、銘柄米コシヒカリの産地を直撃している
▼二十三日で震災から丸二年になるが、被害が大きかった旧山古志村(現長岡市)では、
崩壊した棚田の復旧も遅々として進まない。田んぼの形は元に戻っても水路整備が伴わず、
耕作放棄されていた田んぼはスコップを入れてもはね返すほどカチカチに固まっている
▼松本健一さんは近著『泥の文明』(新潮選書)の中で、田んぼの土を“べと”と表現する山古志村の老女の
「べとに触ってねばの、生きてても命半分だ」という米作り農家のため息を紹介しつつ、
日本社会の根底になお「田づくり」を中心として根を張る「泥の文明」に思いを致す
▼棚田の整然とした光景を「半導体のようだ」と評した電機技術者が、
「棚田の泥は水もちが良くて水はけがよい」と聞いて「ますます半導体だ」と感心したという
▼松本さんは米づくりから、ものづくりへと展開した泥の文明に潜む「共生(シンバイオシス)」の思想を、
「砂の文明」の“清浄”に発する「神」が世俗化した「民主(デモクラシー)」に対置する。
米を主食とする北朝鮮とは、泥沼状態だからこそ「共生」可能か。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061020/col_____hissen__000.shtml
95 :
文責・名無しさん:2006/10/23(月) 09:10:01 ID:5/kxYP4x
放言。広辞苑(岩波書店)を引くと「思うままに言いちらすこと。無責任な発言」とある。
失言と違い、多くの場合隠された狙いがある
▼「現憲法下でも自衛のための核兵器保有は許される」。安倍首相の祖父、
岸信介元首相がこう発言したのは一九五七年五月。当然ながら国内外で反響を呼び、
岸氏は「今は核兵器を持とうとは思っていない」と釈明した(吉村克己「戦後総理の放言・失言」文春文庫)
▼回顧録で岸氏は「憲法解釈(核兵器を持てる)と政策論(持たない)の
二つの立場を区別しておくことが望ましいと考えた」と発言の狙いを説明している。
政策判断で将来、核兵器を保有できることを明確にしたかったらしい
▼自民党の中川昭一政調会長に続き、麻生太郎外相まで核兵器保有に関する議論の必要性に言及した。
核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則の堅持も口にしているが、
政府が変更を目指していると国内外で受け取られかねない。
三原則堅持を掲げる安倍政権の中枢にいる二人だけに放言の部類に入る
▼核武装を進める北朝鮮をけん制する狙いがあるとしても、効果があるとは思えない。
世論を喚起、誘導することに隠された狙いを感じる。議論を容認する世論が高まれば、
核兵器の保有まではいかなくても「軍備強化」の道は歩みやすくなる。憲法九条改正の動きも加速するだろう
▼放言の影響もなく、衆院二補欠選で自民党が二勝した。忘れないでいたい。
放言に対する鈍感さや無関心は、放言を支持することと同じ意味を持つ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061023/col_____hissen__000.shtml http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20061023/col_____chn_____000.shtml
96 :
文責・名無しさん:2006/10/23(月) 12:46:10 ID:MR88MlVL
電波新聞リーグでも優勝の中日新聞に御期待ください。
∧ ∧
/ ヽ / .∧
//ヽ、`⌒ヾ⌒ヽ/ ∧
r-──-. _/ u (.....ノ(....ノ / ヽ
. / ̄\|__中日_,|/| アサピー.. u .:(....ノノ
l r'~ヽ ゝ__.ノヽ / ̄ ̄ヽ ::::::::::::::/`ヽ
| | l ´・ ▲ ・` l(___..ノ u::::::::::::::::::::(....ノノ
ゝ::--ゝ,__∀_ノヽ- u ::::::::::::::::::::::::::::ノ
 ̄ / 丶' ヽ::::
自社の田島真一記者の無免許飲酒運転事件を知りながら長期間報道せず、
記事では匿名、さらに処分は異動および停職3カ月で済ませた中日新聞、
また彼を身内のコネで入社させ、今回の事件では幹部として揉み消しを図った
田島暁中日新聞論説委員(論説主幹からヒラに格下げ、でも役員待遇)および、
「キムチは最近、寄生虫卵騒ぎで不評だが、なあに、かえって免疫力がつく」
で知られる田島力東京新聞論説委員に対して抗議する。
詳細は以下のリンク先と「週刊新潮」10/26号を参照のこと。
中日新聞記者、飲酒運転揉み消しの背景とは?
http://www.tanteifile.com/diary/2006/09/17_01/index.html 中日新聞飲酒運転記者問題のその後
http://www.tanteifile.com/diary/2006/10/20_01/index.html
東京中日新聞ざまあみろwwwwwwwwwwwwww
日ごろの行いが悪いからだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
98 :
文責・名無しさん:2006/10/31(火) 21:46:56 ID:ymp1p2t1
透明人間を有名にしたのはH・G・ウェルズの小説である。
どうも人間にはそんな願望があるらしい。その後も小説や映画に時たま登場している。
透明人間になったものの食べた物が見えてしまう話もあった。
空想科学の世界だと思っていたら“透明マント”が実現するかもしれない。
米英の研究チームが透明に見せる特殊な素材の開発と実験に成功したという。
素人には理屈が難しいのだが、むろんまだ課題は多い。
こうしたことになると軍事産業がからむ。見えない兵士などは戦略上有利だろう。
もっとも私どもの周囲にも透明人間はいそう。
たとえば匿名メールでいかがわしい情報を発信したりする。その姿は見えない。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061031/col_____uho_____000.shtml
99 :
文責・名無しさん:2006/11/02(木) 23:44:19 ID:rRVvJG3Z
2006年11月2日 2面 北朝鮮“核”を聞く 加藤紘一自民党元幹事長
中国と連携し主導権を
――六カ国協議再開の評価は。
「よかった。核実験は軍事行動の先触れではなく、あくまで外交交渉カードの一枚。
日本は核問題にナイーブで、刺激に動じやすい。北朝鮮の狙いは(核実験で)日本を動かして、
米国との直接交渉の道を開くことだった。外交ゲームであり、有事状況ではない。
日本は周辺事態の認定をしなくてよかった」
――この時期に再開が決まった背景は。
「ブッシュ米政権は北朝鮮との二国間交渉に応じない路線で六年間来たが、
結局は北朝鮮に核を持たれた。これはブッシュ政権の失敗。
対話ムードを出さないと、中間選挙が危ないんだと思う」
――再開決定に日本は積極的に絡めなかった。
「蚊帳の外だった。残念というより、恥ずかしい。本来、六カ国協議を東京で行うくらいの発想に立つべきだ。
日本は中国より経済援助ができるし、中国よりも米国に近い」
――日本は今後、どう対応していくべきか。
「日本は世界の中で一番、(北朝鮮に対し)軍事路線で(いくべきだと)論争している。
米国のネオコン(新保守主義派)よりもタカ派だ。制裁は続けてもいいが、
まず話し合い路線に戻る大方針を持った方がいい。それには、
北朝鮮に対し原油パイプライン(の送油停止)という最強の制裁カードを持つ中国との関係が重要になる」
100 :
文責・名無しさん:2006/11/02(木) 23:45:16 ID:zmTkch2v
>>99続き
――対話が重要だと。
「北朝鮮の軍事能力は日本より格段に低い。いろいろなことをするのは弱さの裏返しだ。
弱者の脅迫にあまり敏感に動じないほうがいい」
――六カ国協議で大きな進展は望めるか。
「北朝鮮の核放棄と、金正日体制の維持の保証と、どちらが先かといった細かな論争が延々と続くだろう」
――日本は協議にどんな姿勢で臨むべきか。
「もっと米国に助言するくらいの主導権を取った方がいい。日中で『この辺で手を打ったらどうか』
という相談をして、米朝に投げ掛けるぐらいの気持ちになればいい」
――拉致問題への影響は。
「小泉純一郎前首相は直接対話や交渉で拉致問題を大きく進展させた。
制裁で問題を解決しようとする安倍路線は、小泉路線と対立する。そこの調整は必要だ」
(聞き手・古田哲也)
>北朝鮮“核”を聞く 加藤紘一自民党元幹事長
一行目からフイタ
>六カ国協議を東京で行うくらいの発想に立つべきだ
さすが日本のノムヒョン小沢とはスケールが違う
>北朝鮮の軍事能力は日本より格段に低い
左翼は時々こういう直接的にはともかくはっきり言って何を主張したいか
よくわからないことを言い出すよね
102 :
文責・名無しさん:2006/11/07(火) 20:56:11 ID:lTnbZAnb
日本中の大学に紛争の嵐が吹き荒れた一九六〇年代末、全学封鎖された京都の立命館大学で「夜
おそくまで蛍光のともる」一室があった。内ゲバを警戒して校庭に陣取る学生たちも、そのたった一つの窓
明かりが気になってならない
▼作家・高橋和巳が『わが解体』の中で記した「無言の、しかし確かに存在する学問の威厳」。その教授が
団交の席につけば、一瞬、雰囲気が変わった。白川静著『孔子伝』(中公文庫)の解説で、中国文学者の
加地伸行さんが紹介するエピソードだ
▼そのころ、白川さんは中国古代社会の実証研究をもとに、父も不明の巫女(ふじょ)の庶子に生まれ、
理想主義者ゆえに、挫折と漂泊を繰り返す、敗者としての孔子の評伝を執筆中だった。高弟・子路の激し
い気性、その武闘への態度、師への抗議などの描写には、当時の新左翼学生の姿が投影されているとの
評価もある
▼司馬遷の『史記』によって聖人の粉飾を施され、中国官僚制国家の守り神に叙せられた孔子像を覆す
歴史的な評伝。執筆に駆り立てたのは敗戦の虚脱の中で読みふけった『論語』と『聖書』だった。白川さんは
両書を敗北者のための思想、文章と読み取る
▼古代甲骨文字の研究から、画期的な字源解釈をまとめた『字統』『字訓』『字通』の三部作は、後漢以来
の許慎著『説文解字』の通説を改める世紀の名著だ
▼この碩学(せきがく)が、靖国批判をかわそうと、孔子の「罪を憎んで人を憎まず」を引用した小泉前首相に
色をなしてとがめたと、梅原猛さんは書く。文化の日目前の訃報(ふほう)だった。享年九十六。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061103/col_____hissen__000.shtml
103 :
文責・名無しさん:2006/11/11(土) 22:28:14 ID:xjAgYTsa
制度の抜本改革が急務
放送内容にかかわる政府介入を許した電波監理審議会には、
政府方針にお墨付きを与える飾りとしての意味しかないのではないか。
NHKに対する放送命令をはじめ放送法制全般を改めるべきだ。
放送命令
菅義偉総務相は、NHKに対してラジオ短波放送で拉致問題に特に留意して放送するよう命令した。
これに先立ち、電波監理審議会はたった一時間の審議で命令を承認した。
具体的な放送項目を指示した命令は初めてであり、報道の自由を損なう。
審議会の五人の委員は放送行政のお目付け役の使命を放棄、
「NHKの編集の自由への配慮」を総務相に求めることでお茶を濁した。
伝えるか、伝えないかもメディアの自主判断にゆだねるのが報道の自由だ。
総務相の言うように「番組内容に立ち入らなければよい」のではない。
それだけにこれまでの命令は抽象的な文言にとどめていた。
しかし、「拉致問題に特に留意して放送せよ」という命令では、NHKは番組を自由に編集できなくなる。
拉致問題の早期解決のために報道が担うべき役割はあり得る。
ただ、われわれの国家を北朝鮮のような独裁国家と違う健全な民主主義国家として維持するためには、
報道はあくまでも自由でなければならない。
拉致問題の早期解決のために報道が担うべき役割はあり得る。
ただ、われわれの国家を北朝鮮のような独裁国家と違う健全な民主主義国家として維持するためには、
報道はあくまでも自由でなければならない。
104 :
文責・名無しさん:2006/11/11(土) 22:29:48 ID:4Sfw5aWs
個々の政策に関する命令が許容されれば、放送の中身は政権や総務相の意向に左右され、
NHKが政府による情報操作に利用されかねない。これではまるで国営放送である。
放送に関する現行制度、行政の運用には表現・報道の自由の見地から疑問が多い。
放送命令もその一つだが、NHK予算の国会承認制度、放送局免許、電波割り当てなどの行政権限をテコに、
政治家や官僚が意見表明、行政指導などとして放送内容に介入することが珍しくない。
これを許す法律上、事実上の仕組みが放送ジャーナリズムを委縮させている。
NHKも「命令が出ても自主的に編集する」というだけで命令に抵抗しない。
今後は自主編集という名の自主規制が強まるだろう。
放送、通信をめぐる環境は放送法ができた半世紀以上も前とは様変わりだ。
たとえば、規制の大きな根拠とされてきた電波の希少性は、
衛星放送の増加、有線テレビの普及、インターネット放送の登場などで説得力が弱まった。
これを機に、命令の廃止はもちろん、制度全般の洗い直しと真剣に取り組むべきだ。
敗戦直後の一時期に行われた、政府から独立した行政委員会が放送行政を担う方式を基本に、
政治家、役人支配から脱した新制度を早急に組み立てたい。
http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20061111/col_____sha_____000.shtml
105 :
文責・名無しさん:2006/11/14(火) 19:06:20 ID:Q3MdpNK/
我慢はもともと仏教用語から出ているという。慢は高慢、慢心などに見るようにあまり良い表現ではない。
“うぬぼれ”に近い意味もある。もっとも現代、私たちは我慢を“辛抱すること”として使っている。
では我慢と、やせ我慢はどう違うのか。このあたりがはっきりしない。
辞書に、やせ我慢は“無理に辛抱して平気を装うこと”とある(日本国語大辞典)。
たぶん平気を装うほうに重きをおいているのだろう。
現代っ子は我慢強くないという。なに、大人も同様である。だれしも時には辛抱の限界を感じたりする。
だが、そこでたとえば自殺を考えるのは早計ではないか。思いきり、やせ我慢に徹する方法だってある。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061114/col_____uho_____000.shtml
106 :
文責・名無しさん:2006/11/17(金) 16:15:49 ID:5U10DQZV
入浴支社の○尾○一記者の妻は最悪だね。
出会い系で沢山、男を漁って・・・すぐポイだもんね。
日本で騙された男はみんな泣いているよ。
入浴でも、語学勉強と称して、ヤリまくりだもんね。
107 :
文責・名無しさん:2006/11/21(火) 10:55:49 ID:52VEnTT5
>106
あ、読○の倫敦支店の間違いだわさ
108 :
文責・名無しさん:2006/12/09(土) 16:19:17 ID:L1swIlRi
109 :
文責・名無しさん:2006/12/10(日) 17:50:39 ID:iHehjLiv
「中国軍日本上陸」という新聞の見出しにギョッとしてよく見ると中国軍ではなく
中国車。中国製の乗用車が日本に輸出されるという話。同クラスの日本車に
比べ一割安いんだとか。「そういう時代なのね」
これは、日本もいつか来た道。「安かろう悪かろう」と、からかわれながら、
欧米の工業製品を見よう見まねで作り、欧米人も、そのまねのうまさに舌を巻いた。
中国にも職人技の伝統がある。問題は開発力。
物覚えがいいだけでは発明はできない。その潜在的素質のある人材が
どれだけ居るか。全人口の3%も居ないとか。そうだとしても、十三億人の中国。
なめたらあかんどころか空恐ろしい。安倍さん、どうします?
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061209/col_____uho_____000.shtml
110 :
持ち込み:2006/12/12(火) 00:29:07 ID:SXQdVZxW
先日、
http://ime.nu/www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20061120/lcl_____gif_____001.shtml において東京新聞さんが記載されたギフRという団体ですが、
県民感情を無視したどうしようもない売名行為であると怒りの声があがっているそうなので報告しておきます。
↓
「自分は裏金とは直接関係ないのに」 などと吐露している若手職員に対し怒りの声があがっています。
ギフRは、そんな気持ちで売名行為のために活動している会のようです。
県民は、改めて岐阜県庁に大変失望しました。
> 会の名前は「みんなでみんなの役所を変える若手の会『ギフR』」。
> 「自分も含め、多くの若手職員は『裏金とは関係ないのに』という割り切れない思いを
> どこかで抱えている」と発起人の1人で県職員の佐々木寿志(ひさし)さん(31)。
http://ime.nu/www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20061120/lcl_____gif_____001.shtml > 佐々木だって年齢的に裏金世代じゃねーか
> なに人ごとみたいに新聞で名前売ってんだよ!,(゚д゚)ペッ
> 岐阜県のこの現状で、例え今の新規採用でも、
> 「私は裏金と関係ない」って言っちゃまずいだろ。県民意識に立って考えて。
> 率先してやってることは確かに建設的なのかもしれないけど、
> 県民の税金を裏金に使われたいた事実を知らなかったこと、だけでも、
> 県職員として、公務員としても、もう少し言い方考えた方がいいぜ。
> 「私は裏金と関係ない」という意識でやってるわけだから
> 率先してやってることは建設的ではなくて事件に便乗した売名行為
> 佐々木は政治家でも狙ってんじゃねーの?
> この人って、30歳越えてる人なんでしょ?
> 「自分は直接関係ないのに」とか言って、岐阜県職員としての自覚あるの?
> 裏金の存在を知らなかったことだけでも悪だとおもわないのかしら?
111 :
文責・名無しさん:2006/12/29(金) 16:57:48 ID:AHm5zdN3
男児はみんな卒業文集の「将来の希望」に「軍人」と書いた。
昭和十九(一九四四)年三月、東京の西巣鴨第一国民学校のある学級での出来事。
終戦まで一年半ある。日本中大きな違いはなかっただろう
▼戦後六十一年の今年、最後の同期会が開かれた。
七十代半ばになる今も、会えば戦争中のことが話題になる。
「海軍軍人に」と記した不動産業の男性は「洗脳されていたんでしょ」。
「航空将校」を目指した税理士の男性も「他の情報がなかったので仕方ない」と振り返る
▼自分たちの世代はその分、教育や情報の大切さを実感しているとの思いがある。
だから甥(おい)に頼まれ原稿用紙百二十枚に及ぶ戦前の回想記を書く人がいる。
終戦記念日に地域の若者に体験を話す人がいる。戦争の実像を伝える本を全国で朗読する人がいる
▼共通するのは戦争体験の風化に対する危機感に違いない。自宅に放火された加藤紘一衆院議員は
著書「テロルの真犯人」(講談社)で「戦争の記憶がほぼ完全に失われようとしているいま、
フィクションがリアルにとってかわりつつあるように感じる」と指摘する
▼その結果、自分へのテロにせよ他のテロにせよ、浮世離れして現実感がないという。
危険な兆候に見える。戦争への道さえ現実感がないまま歩みかねない
▼五十年前の昨日、最後の引き揚げ船が舞鶴港(京都府)に入港した。
復元された桟橋の「由来書(がき)」には「過去は未来を映す鏡である。
それ故に正しく伝えられなければならぬ」とある。蛇足を承知で付け加える。「しつこく、しつこく」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061227/col_____hissen__000.shtml
112 :
文責・名無しさん:2006/12/29(金) 17:31:38 ID:BjjfzVTE
暮れも押し詰まると、掛け売りの代金の回収に「掛け取り」が走り回り、
俳句の季語にもなっているが、この一年三カ月なかった死刑執行が、
二十五日、東京、大阪、広島の拘置所で一挙四件行われた。まるで命の掛け取りだ
▼真宗大谷派の門徒で、死刑執行命令書の署名を拒否していた杉浦正健前法相が九月に退任。
安倍新内閣の長勢甚遠法相が、年内執行にこだわる法務省の強い要請で、
国会閉会後と、天皇誕生日後のタイミングを狙って署名したようだ
▼杉浦前法相の署名拒否は、かつて一九九〇年から一年、署名拒否を続けた左藤恵氏以来で、
犯罪被害者らの批判は強かったが、死刑制度廃止論者からは制度への問題提起になると歓迎されていた。
これで見直しの機運は一気に遠のいた
▼最近の厳罰化を求める世論を反映してか、二〇〇四年以降、死刑確定者数は年間十人以上となり、
今年は二十人を超えた。未執行の確定死刑囚は百人に迫って制度の矛盾が露呈していた。
法務省は、時の法相の信条によって執行されたりされなかったりでは国民の不信を招き、
制度の根幹が揺らぐと「年間執行ゼロ」だけは避けたかったらしい
▼世界の潮流は廃止に向かっており、先進国で死刑制度を残すのは日本と米国だけなのに、
増え続ける確定死刑囚を、執行で減らせば済む問題ではないのは明らかだ
▼日弁連によれば欧州の死刑廃止国でその後凶悪犯罪が増えたとのデータはない。
統計的に殺人は増えていないのに死刑や無期受刑者は増えるという矯正の矛盾だけが越年する。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061228/col_____hissen__000.shtml
・新しい年には夢という言葉がよく似合う。新明解国語辞典(三省堂)の編者は「実際には
有りそうにも思われないが、万一実現すればいいなあと思っている事柄」と難度を高くして
いるが、人は夢を実現するために頑張ることができる
▼「アイ・ハブ・ア・ドリーム(私には夢がある)」。この名文句で知られ、米公民権運動の
指導者でノーベル平和賞を受けたキング牧師は、代表的な人だろう。米国で業績を語り
継ぐための碑と公園の建設が進んでいる。寄付金は六千五百万ドルを突破し、来春完成の
めどがついている
▼牧師が黒人差別撤廃運動に加わったのは二十六歳の時。バスの白人専用席を譲ることを
拒否した黒人女性が逮捕された事件を契機とする。インド独立の父ガンジーの教えに学び、
三十九歳で暗殺されるまで非暴力抵抗主義を貫いた
▼寄付金の好調さは、テロとの戦争に疲れた米国の空気と無縁とは思えない。クリントン
前大統領は記念碑の起工式で「市民的不服従の方が自爆テロより効果的」と訴えている
▼牧師には戦争のない世界を夢見る名演説もある。「戦争は相違を克服するための正しい
方法ではない」と断言することが価値観の真の革命であると指摘。「社会改良よりも
軍事防衛費に多くの金を費やす国家は精神的な死へと近づいている」と強烈なメッセージを
発している
▼四十年前の演説で、聴衆の拍手鳴りやまず、と伝えられる。戦火は世界で今も絶えない。
牧師の夢の続きを見る指導者が現れることを夢見る。日本の指導者だったらとてもすてきなのに。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20070103/col_____chn_____000.shtml
114 :
文責・名無しさん:2007/01/10(水) 21:07:25 ID:QCAH5L5L
「来年のことを言えば鬼が笑う」という。未来は誰にも予測できないことのたとえだが、
どうせ鬼に笑われるなら二〇一〇年の日本に思いをめぐらしてみたい。憲法改正論議が
沸騰しているかもしれない。
▼今年は憲法の施行から六十年という節目の年。呼応してか改憲手続きを定める国民投票
法案が年内に成立する機運にある。ただし、成立後三年間は改憲案を国会に提案できない
条項を盛り込むことが検討されている。一〇年以降に改憲が初めて現実の課題になる。
▼国会が改憲案を発議し国民投票にかけるには、衆参両院それぞれの総議員の三分の二以上
の賛成が必要になる。安倍晋三首相は自民党総裁に再選されて改憲案提出の凍結解除を迎え
る腹づもり。その時までに与党議員を一人でも増やしておきたいに違いない。
▼その間に想定される国政選挙は三回。三年ごとに半数が改選される参院選が二回、与党が
三分の二を占める衆院も任期が四年なので最低一回は選挙がある。七月の参院選はこの想定
では「三連戦」の初戦にあたる。首相は年頭の記者会見で改憲を争点にする決意を口にして
いるが、初戦の重みを感じているのだろう。
▼民主党の小沢一郎代表は改憲の争点化に気乗りしないらしい。「国民生活に身近で分かり
やすいものが断然比重が重い」との理屈だが、次の衆院選で政権奪取を狙う以上、受けて
立つ責任がある。憲法をどうするかで白紙委任はできない。考え方を分かりやすく知りたい。
▼タイムマシンで未来に行くことはできないが、未来を決める一票は持っている。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20070109/col_____chn_____000.shtml
115 :
文責・名無しさん:
「いまだかつてない劇的シーン」と新聞は伝えた。昭和二十年夏の敗戦から三カ月後の衆院本会議での光景だ
▼満州事変以来陸軍が暴走した責任を追及する声に、陸軍大臣の下村定(さだむ)氏は
「陸軍を代表し全国民に衷心(ちゅうしん)よりお詫(わ)び申し上げます」と答えた。
そして「国を思い身を投げ出した英霊にはなにとぞ同情を賜らんことを」。
真摯(しんし)な謝罪と戦没者への思いに議場は粛然となり、すすり泣きがもれたという
▼太平洋戦争は海軍なくしてできなかった。報道や国民の熱狂もあった。
とはいえ、陸軍の独善的な暴走は昭和の戦争の大きな一因であり、政治はほとんど無力だった。
そんな陸軍の謝罪だから一層議員の胸を打ったのだろう。
戦争を防ぐための政治の責任に思いをめぐらせた人もいたはずだ
▼あのように二度と暴走しまい、させまい。そのために戦後掲げた理念と知恵が、
政治の優位をいう「文民統制」(シビリアンコントロール)であり、専守防衛である。
巨額の防衛費ながら「防衛庁」にとどめておいたのも抑制の表れだったはずが、「防衛省」に昇格した
▼自衛隊の海外活動は「本来任務」に格上げされる。
安倍氏は集団的自衛権見直しに意欲的で、米軍との一体化が進むことにもなろう。
英国のような戦争協力も考えられようか。文民統制の主役たちが政治より「武」に頼ることを懸念する
▼首相は式典で「戦後レジーム(体制)からの脱却」を語った。脱却すべきものはあるかもしれないが、
陸軍大臣の謝罪が示すように、忘却してはいけない戦争の記憶と教訓はあまたある。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20070110/col_____chn_____000.shtml