1 :
文責・名無しさん:
2 :
文責・名無しさん:2006/01/15(日) 17:49:31 ID:znPLlWYG
ヤマナチニハナァ
ヤマナチニハ・・・ ナーンニモネエダゾ
3 :
文責・名無しさん:2006/01/15(日) 18:07:31 ID:InpdFJZ2
4 :
文責・名無しさん:2006/01/31(火) 21:19:17 ID:aIV6kY9z
良スレはけーん!!!!!!!!
5 :
文責・名無しさん:2006/02/01(水) 23:27:09 ID:yC+fGNfQ
6 :
文責・名無しさん:2006/02/04(土) 22:22:33 ID:UC78ds3o
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060204/col_____hissen__000.shtml 写真家の大石芳野さんは、近刊の写真集『子ども 戦世(いくさよ)のなかで』(藤原書店)
について本紙のインタビューで、カメラを向けることを忘れる瞬間が、たくさんあるという
▼子どものデリケートな瞬間に遭遇したときなどは、その子を見つめ続けることの方が大事になって、
写真を撮ることを忘れてしまう。じっと見つめてるだけで、まばたきもできないことが、よくあると
▼二〇〇〇年、民族浄化の地、コソボで撮られたレイモンド君(13)の写真説明には「父親は殺された。
『優しい父さんだった』。涙がとめどもなくこぼれた」とある。ベトナムで、カンボジアで、
コソボ、アフガニスタン、チェルノブイリで、大石さんは子どもたちの「いのちの鼓動」に耳を澄ませる
▼戦時下のイラク取材で〇三年度のボーン・上田記念国際記者賞特別賞を受けた
フリージャーナリスト山本美香さんは、昨年十二月十二日から先月十六日まで、
イラクの首都バグダッドと自衛隊が駐留するサマワに入った。自身の安全には細心の注意を配りながら、
嫌米を押し殺す市民の心のひだを探り、自衛隊への不満をすくい上げる
▼二年前、孤児救済のため、バグダッド入りして人質となった高遠菜穂子さんらに
「自己責任」論の批判を浴びせたのは小泉首相だった。大石さんや山本さん、高遠さんらの努力に敬意を表したい
▼首相はこのところ、不祥事続きの政権運営にいらだってか
「成功者をねたんだり、能力ある者の足を引っ張るな」と格差肯定発言。弱者へのまなざしを持てぬ宰相の不幸よ。
7 :
文責・名無しさん:2006/02/04(土) 23:39:44 ID:O9l4FmUH
8 :
文責・名無しさん:2006/02/05(日) 00:26:39 ID:tJr4RGUI
うんこ
9 :
文責・名無しさん:2006/02/16(木) 20:15:16 ID:A5wLh/4q
寂しいスレだね
10 :
文責・名無しさん:2006/02/27(月) 01:56:45 ID:8xHzHpzj
最近はネタないの?
11 :
文責・名無しさん:2006/03/18(土) 10:48:02 ID:btZukE7M
最近の動向をキボヌ
12 :
文責・名無しさん:2006/03/23(木) 16:12:56 ID:vdAZohuR
最近の東京新聞の狂いっぷりは尋常じゃないな
13 :
文責・名無しさん:2006/03/23(木) 16:49:01 ID:axqXnbl1
>>13 この新聞はね、日本ジャーナリスト会議が絡んでるからw
15 :
文責・名無しさん:2006/03/30(木) 10:53:10 ID:V52rdA2I
フランスで政府の若者雇用対策をめぐる学生と、これを支持する労働組合の
抗議行動が大規模ストに発展、公共交通機関が止まり、全土がマヒ状態と
なっている。一九六八年の五月革命を想起させる若者の反乱である
▼ことは若者の新規採用を手控える企業に「試用二年以内なら無条件で解雇可能」と
する政府の「初回雇用契約(CPE)」制度導入が、解雇の乱発を招くとして若者の
怒りを買った。これまで労働者の権利を擁護してきたフランスモデルの行き詰まりを示す
▼日本でも、不況対策を大義名分に、五年に及んだ小泉構造改革が企業のリストラを促し、
長らく戦後日本社会の安定モデルとして機能してきた終身雇用制を崩し、若者の新規採用が
手控えられて、フリーターなどの不安定雇用層が増え、今や非正社員は三分の一を占める
▼市場原理主義という名の弱肉強食の米国モデルが、欧州や日本の
伝統社会を崩そうとしている。日本との根本的な違いは、フランスには
まだ政治に異議申し立てをする「怒れる若者」が健在だったことだ
▼対する日本。「下流社会」という揶揄(やゆ)的造語にもそれほど強い反発を
示さず、「ニート」と呼ばれて無業に甘んじる若年層の姿が歯がゆい
▼格差を広げる構造改革の罪は、社会の弱者にしわ寄せされる。東京都足立区では
就学援助児童の割合が42%にも達している。ノンフィクション作家、佐野眞一さんの
「ルポ下層社会」(文芸春秋四月号)は、底が抜け始めた日本社会の抜き差しならぬ
現実を突きつける。事態はここまで来た。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060330/col_____hissen__000.shtml
16 :
文責・名無しさん:2006/03/30(木) 10:56:22 ID:9aAl8LMB
17 :
文責・名無しさん:2006/04/06(木) 19:33:45 ID:jTJ+1iRb
東京新聞どうしてこんなにおかしくなったんだろう?
18 :
文責・名無しさん:2006/04/06(木) 21:19:50 ID:YbjCldZZ
小泉首相が六日で在任千八百七日となり、中曽根康弘元首相を抜いて、戦後歴代三位になった
▼前日、中曽根氏の記録に並んだ感想を聞かれ「一人の平凡な人間がここまでやってこられた」と述べたが、
「平凡な人間」とは本人はもちろん、だれも思っていないから実のない述懐といえる
▼中曽根氏は、防衛庁長官時代に作家平林たい子さんから「ぺらぺらと燃える
鉋(かんな)くずのような軽薄才子」と評されたように、多弁な政治家だった。
小泉首相は決して言葉は多くないが、短い言葉で局面を転換する天才といっていい。
思えば就任直後、夏場所で力士生命をかけて優勝した貴乃花に「感動した!」と叫んだのが、
その後のワンフレーズ政治の始まりだった
▼評論家の福田和也さんは『総理の資格』(文春文庫)の中で、ビートたけしさんから「いい芸です」といわれた首相が
「芸じゃない本当に感動したのだ」と答え「総理、あれが芸としてできないと駄目です」とたしなめられたエピソードを紹介する
▼福田さんは首相を政治家としてより、ただ自分のドラマを演じることができればそれでいい、
徹底して自己愛に取りつかれた人物、しかもそれを貫徹することに成功した例とみる。
その延長線上で、昨年の郵政解散では「殺されてもいい」発言が国民の大きな支持を受け、劣勢をはね返した
▼歴代総理を採点して話題を呼んだ福田さんの『総理の値打ち』(同)では、
中曽根さん四十点、小泉さんは二十九点、その後も二十七点まで下げて落第点だ。支持者には不満だろうが。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060406/col_____hissen__000.shtml
19 :
文責・名無しさん:2006/04/10(月) 17:33:00 ID:dPAQnmwQ
小沢一郎民主党新代表のスタートに、何かぶつけてくるだろうと思ったら、
沖縄の普天間飛行場移設案で地元名護市との基本合意だった
▼情報操作の小泉サプライズ手法も、こうまで常態化すると、もはや新鮮味も驚きもないが、
新聞各紙を見れば民主党関連記事のスペースを減殺する効果はあった。
合意案は、滑走路をV字形の二本に増やす奇策だ。
地元建設業者を潤すから合意への隠し球だったか。してやったりと首相のVサインにも見える
▼八日上京した稲嶺知事は、額賀防衛庁長官と会談、在沖縄の米海兵隊八千人削減や、
中南部の米軍施設返還とも連動する今回の普天間移設合意案に理解を求められたが、
辺野古崎への移設には反対の姿勢を崩さなかった
▼県が求めた十五年の使用期限や軍民共用の条件が織り込まれていないためだ。
海面の埋め立てには知事の同意が必要で、建設着手にはまだ曲折がありそうだが、
政府は今後とも米軍再編を国策だとして、地元自治体の反対を各個撃破で強引に押し切っていく構えのようだ
▼グアムへの沖縄海兵隊基地移設費用八千七百億円の負担要求がある。
米陸軍第一軍団司令部が移ってくる神奈川県座間市の反対。
同県・厚木基地から空母艦載機部隊が移転する山口県岩国市では住民の90%が反対するが、
政府は月内にも米国との最終合意を目指す
▼小沢民主党は再建の第一歩として、官僚と政府主導で進む米軍再編を、
国の将来を見据えた安保論議として国会論戦の場に引き戻せ。
それが責任野党というもの。地元自治体も待ち望んでいる。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060409/col_____hissen__000.shtml
20 :
文責・名無しさん:2006/04/14(金) 13:14:21 ID:/va9C4pg
『天皇の逝く国で』『祖母のくに』の著者でシカゴ大学教授のノーマ・フィールドさんが、
祖母を看取(みと)った日々をつづった近刊『へんな子じゃないもん』(いずれも、みすず書房)を読んで、
この国の良民が示してきた気概と確かな情理への懐かしさがこみ上げた
▼脳出血で倒れ、二度目の発作を起こした明治生まれの祖母を見舞うため、
フィールドさんは一九九五年六月、成田空港に降り立つ。
病床で祖母や母と過ごした幼いころの記憶をたどり、この国の戦後の変化と行く末に不安を募らせる
▼占領軍の軍人だった父と離別した母。東京で写真館を営む祖母は、
孫娘を自分の布団に入れて育ててくれた。意識が混濁している祖母にフィールドさんはふと訊(き)いてみる
▼「おばあちゃま、へんな子をお医者さんのところへ連れて行くのは、いやじゃなかった?」。
長い沈黙のあと祖母は目を閉じたまま「へんな子じゃないもん。自慢の子だもん」と答えた。
この「甘美この上ない別れの言葉」が本のタイトルになった
▼フィールドさんは十八歳まで暮らしたこの国が今「個人なき個人主義と物言う人間を攻撃する、
連帯とは無縁の集団意識の時代に陥り、戦後民主主義の夢を最終的に手放す瀬戸際にさしかかった」と危惧(きぐ)する
▼自民、公明党が教育基本法に「国と郷土を愛する態度」を明記することに合意した。
藤原正彦著『国家の品格』(新潮新書)が与党議員に好評という。
自らの年金疑惑を「人生いろいろ、会社もいろいろ」とはぐらかした宰相の党から品格など教わりたくない。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060414/col_____hissen__000.shtml
21 :
文責・名無しさん:2006/04/15(土) 20:38:39 ID:qLMKRBLY
わしが名物部長の挫夷屠苦じゃ。わしが連れてきた部下の詐過喪妬とコンビ
を組んで東京新聞を改革してやるぞ。もちろんワシが育ったサンスポ流のや
り方でバンバンやるぞ。改革の第1弾として、筆洗は詐過喪妬に任せる。名古
屋人の田島のバカじゃあダメなのは仕方あるまい。まあ、間もなくワシが編集
局長になるからな。おっと、東京新聞の経費のごまかし方も任せておけ。な〜
に、名古屋は気づくまい。ワシらの巧妙な経費操作をな。がっはっはっはっは。
22 :
文責・名無しさん:2006/04/16(日) 00:35:49 ID:/FoDQuhN
age
23 :
2005年1月14日:2006/04/18(火) 21:36:10 ID:jM9fsrpa
いくら気に入らないからといって、国会議員が憲法二一条の定める「表現の自由、検閲の禁止」規定や
放送法三条の「放送番組編集の自由」を公然と犯して反省がないとすれば困ったものだ。
それも与党のホープ、次期総裁候補が
▼旧日本軍の慰安婦問題を裁く民衆法廷を扱った二〇〇一年一月のNHK特集番組で、
安倍晋三・自民党幹事長代理と中川昭一・経済産業相が、事前に内容の変更を申し入れ、
改編されていたという。安倍氏と中川氏は指摘の事実はないとする
▼当時の番組制作責任者が十三日、異例の告発会見を開き説明した。
安倍、中川氏のような憲法に触れる検閲まがいの放送内容への政治介入が、
海老沢体制下のNHKでは恒常化していたというから驚く
▼この問題では番組に協力した市民団体が「制作に多大な協力をしたのに、
趣旨と異なる番組を放送した」としてNHKに損害賠償を求める訴えを起こしており、
政治家の関与はなかったとする局幹部の偽証問題にも発展しかねない
▼それ以上に、安倍氏や中川氏が放送前に内容をチェックし変更を申し入れながら、
反省がないとすればその方が問題だ。安倍氏は教科書記述を調べる
「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」の元事務局長で、中川氏は当時、代表だった
▼報道各社に送ったファクスの声明で、安倍氏は「告発している人物と朝日新聞と
その背景にある体制の薄汚い意図を感じる。今までも北朝鮮問題への取り組みをはじめとし、
誹謗(ひぼう)中傷にあってきたが、わたしは負けない」と強腰だった。
24 :
文責・名無しさん:2006/04/19(水) 23:55:01 ID:Ilq5FiTo
わしら東京新聞呑んだくれ大風呂敷部長連が大改革してやるぞ。
25 :
文責・名無しさん:2006/04/20(木) 11:46:44 ID:KeCdb6Hn
作家の星野智幸さんが三日付の本紙夕刊文化欄に寄稿した『差別はなかったか』に、
読者から多くの反響が寄せられ、十九日付同欄で担当記者が特集している
▼寄稿は、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で見せたイチロー選手の言動と
その国内での受け止められ方に違和感を表明したものだ。とりわけ二次リーグで
韓国に連敗を喫した後の「ぼくの野球人生の中のもっとも屈辱的な日です」という発言に注目した
▼この「屈辱」という言葉の差別的ニュアンスとデリカシーの欠如が、
日本社会の中でそれほど物議を醸さなかったことへの疑問を指摘、
小泉首相の靖国参拝に反対する韓国世論への反発にも通じるナショナリズムの高揚をみて問題視する
▼読者の反響は賛否がほぼ二分され、テーマの今日性を示す。反対論の中に「売国奴」といった言葉や、
差別的な排除の傾向が強かったことに、担当記者は「現状に意見を持ち、
時に批判する。それが排除されてしまっては、自由で民主的な社会は成り立たない」と注意喚起する
▼星野さんの三島賞受賞作『目覚めよと人魚は歌う』(新潮文庫)は、愛知県で起きた
日系ブラジル人殺害事件をもとに、日系人と地元暴走族の対立を、
原理主義やナショナリズムの「尖鋭(せんえい)化する過ち」として、サルサのリズムに乗せて濃密に描く恋物語
▼日韓が領有権をめぐって対立する竹島(韓国名・独島)周辺海域調査のため、
海上保安庁の測量船が出航した。韓国は警備艇を配備し警戒する。巨人快進撃のように日韓共同とはいかないか。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060420/col_____hissen__000.shtml
26 :
文責・名無しさん:2006/04/20(木) 22:51:12 ID:Y0erJ0I7
てやんでぇー。東京新聞の筆洗子をなめてやがると、東京新聞の
呑んだくれ経費流用社員がだまってねぇぞ。さあ、タクシーチケ
ットで10万円使うぞ。もちろん取材名目で小分けにしてさ。
27 :
文責・名無しさん:2006/04/21(金) 11:18:34 ID:52ZLxZV2
筆洗子やってる香具師はネットヲタ
おっさんのくせに宇都宮支局長時代
からHPたちあげてたよ。
ハンドルネームなんだっけ
但馬利器さん?
28 :
文責・名無しさん:2006/04/23(日) 15:25:57 ID:6VMx4aks
わしに文句あるのか。わしは酒を飲んで酔っ払えば何をするか分からんぞ。
差徒卯市炉鵜や座意徒区なんか目じゃないわい。次の局長はわしで決まり
じゃ。家柄・血統・会社への貢献といい、わしにおいて他はないだろう。
衆院千葉7区補選で当選を果たした民主党の元同県議太田和美氏(26)は選挙運動中、
「キャバクラで接客していた」と中傷ビラをまかれた
▼投票三日前発売の週刊誌の車内広告にも「“元キャバクラ嬢”と“超エリート”」の見出しがおどり、
同じ新聞広告が政治面の下にも載った。選挙の度によく使われる典型的なネガティブキャンペーンに思われる
▼太田氏は「事実だから」と受け流し、当選後の記者会見でも「社会経験として少し勤めたが、
社会から否定されるものではない」「中には生活のため、寝る時間を惜しんで働いている人たちもいると、
国に伝えていきたい」と語っていた
▼「キャバクラ」という言葉は否定的意味合いで使われることが多いため、
本紙は「アルコールを出す飲食店での接客業」と、表現に配慮したが
「私は地元の普通の女の子」「負け組ゼロへ」と自転車で訴える太田氏本人の堂々とした対応が、
かえって選挙民の心をつかんだようだ
▼自民党の武部幹事長は、エリート経産官僚出身で前埼玉県副知事の斎藤健氏(46)=公明党推薦=を
「最初はグー、サイトウケン」のパフォーマンスで売り込もうとしたが受けず、三年連続の流行語大賞も逃しそうだ。
小泉流の劇場型選挙も有権者に飽きられたか
▼二十四日の東京株式市場は与党敗北を嫌気して終値は四百八十九円安と今年最大の下げ幅に。
そのせいでもあるまいが、用語集の『現代用語の基礎知識』などに、
株などの値上がり益をいう「キャピタルゲイン」はあっても「キャバクラ」はなかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060425/col_____hissen__000.shtml
悲惨なJR福知山線の事故から、もう一年になるのか。時の経過の速さに驚くが、
最愛の人を奪われた遺族や負傷者にとって、時間はあの日から止まったまま、
悲しみと苦しみが癒やされることはない。追悼式で慰霊の言葉を述べる遺族代表たちの涙で、
それをあらためて思い知らされた
▼母と叔母を失い、自らも大けがをした兵庫県宝塚市の浅野奈穂さん(33)は「尊い犠牲が無駄にならないよう、
命を運んでいることを胸に刻んでほしい」と訴え、事故後もミスや不祥事が続くJR西日本への不信をあらわにした
▼JR西日本が国土交通省に提出した事故の再発防止目的の安全性向上計画によれば、
列車自動停止装置(ATS)などハード面の改善は進んだようだが、
事故を運行管理や運転士のミスなどヒューマンファクター(人的要因)に絞り過ぎているように思える
▼そんな折も折、JR東日本の山手線高田馬場駅付近で二十四日、線路が六センチも隆起し、
異常な揺れで電車が緊急停止する事故があった。山手線は五時間半にわたって止まり、三十二万人に影響した
▼二月に同線の新橋−浜松町間で起きたレール沈下事故と同じ高架下の道路拡幅工事によるものだった。
昼間、列車の運行中にも、線路下にコンクリートを注入するという工法で、
実は二十一日にも青梅線で同様の線路隆起を起こしていたことがわかった
▼一件の大事故の背景には二十九件の軽い事故と三百件のヒヤリ体験があるという「ハインリヒの法則」そのまま。
JRの効率最優先の姿勢は少しも改まってはいない。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060426/col_____hissen__000.shtml
「2プラス2」という符丁から「三兆円」という解答を読み取れといわれても、
算数の応用問題ではなし、まして説明のない巨額出費に納税者として簡単にOKを出せるだろうか
▼「2プラス2」とは、ワシントンで開かれていた日米両政府の外務・防衛担当閣僚による安保協議の通称で、
三年以上かけてようやくまとまった在日米軍再編協議の最終報告には、
「三兆円」と推計される日本の負担総額は共同声明のどこにも明文化されていない
▼本紙社会面で連載中の『沖縄「密約」の果てに 在日米軍再編の原点』は、
三十年以上前、佐藤内閣の手で行われた沖縄施政権返還交渉で、資産引き継ぎ費用三億二千万ドルの中に、
本来米国が負担すべき四百万ドルが隠されていた密約の舞台裏を当事者の証言で追う
▼密約を示す外務省公電を入手し、野党議員に手渡した当時毎日新聞記者の西山太吉さん(74)は
国家公務員法違反(機密漏洩(ろうえい)教唆)容疑で逮捕された。
問題は男女のスキャンダルにすり替えられ、疑惑追及は不発に終わる。メディアには苦い体験である
▼当時外務省アメリカ局長で、この密約交渉の責任者として関与した吉野文六さん(87)は、
国会答弁や西山裁判で否定してきた密約の存在を今になって認める。「(真実を)違った形で歴史に残してはいけない」と
▼「2プラス2」は同じ轍(てつ)を踏んではいないか。
沖縄密約は「思いやり予算」という巨額の基地経費負担の出発点となる。
その後日米安保は日米同盟となり、さらに今回、新たな段階に入ったという。国民の知らぬ間に。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060503/col_____hissen__000.shtml
33 :
文責・名無しさん:2006/05/03(水) 09:50:23 ID:fnuob+Vj
「被告に沈痛の色濃し」「峻烈(しゅんれつ) 戦争責任を衝(つ)く」…。
当時の新聞はそんな見出しで緊迫した様子を伝えている
▼日本の戦争指導者、A級戦犯に対する極東国際軍事裁判(東京裁判)は六十年前の今日、開廷した。
二年半後の判決では病死などの三人を除く二十五被告全員が有罪で、東条元首相ら七人は絞首刑となった。
この裁判の評価が昨今、A級戦犯を合祀(ごうし)する靖国神社への首相の参拝もあって、揺れている
▼そもそも「勝者の裁き」という批判がある。米国の原爆投下やソ連による日本兵の抑留はどうなのか、
新たにもうけられた「平和に対する罪」などで裁けるのか…。
勝者間の思惑も見え、A級戦犯の選別でも割り切れない印象はあろう
▼ただ、それでこの裁判そのものを否定することはできるだろうか。審理を通して日本人は数々の事実を知った。
裁判を受け入れることで国際社会に復帰した。
アジアの多くの人々を傷つけ、日本国民にも無謀な作戦や見通しのなさで多数の犠牲を出した戦争である。
その責任はどこかで必ず問われなければいけなかったものだ
▼できれば日本人自らが問うべきだったろう。東京裁判の評価は今後も揺れていこうが、
その論議が、あらためて戦争の実態を知って責任を考える好機になればいい。
なぜ軍部が暴走して政治もメディアも追従したか、内外にどんな苦しみをもたらしたかと。二度と繰り返さないように
▼折しも今日は憲法記念日。九条がなし崩しにされるような中、
戦争の歴史を見つめて未来に生かす責任が、いまの私たちにはある。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060503/col_____chn_____000.shtml
34 :
文責・名無しさん:2006/05/09(火) 18:57:40 ID:Kp0dC6Ky
プロ野球交流戦で『ドアラ』を見た全国の人から「気分が悪くなった」「子供が倒れた」「犬が吠える」
などと異常を訴える問い合わせがテレビ局や中日公式サイトに殺到していることが分かった。
中日公式サイトでは15日午後10時現在、30都道府県で計10,950人が病院に運ばれ、
意識不明などの重症者398人を含む計4,015人が入院したと発表した。
┌───────────┐
|ドアラ |
│ r-──-. __ │
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, -――- 、. │ l r'~ヽ ゝ__.ノヽ/~ ヽ l │
/ , -――- 、ヽ、 │ | | l ´・ ▲ ・` l | |.│
|.|_ _|.| | ゝ::--ゝ._∀__ノヽ--::ノ. │
i`l´ rェ ェュ `|´! .|  ̄ / ヽ  ̄ │
ヽ| _,ノdbヽ,_ !ノ └───────────┘
,〉、'ー=‐' ./
_,.-'< ヽ、 / ゝ ``‐、
/  ̄ ̄ Y'  ̄ ヽ
__|_______|______|__
35 :
文責・名無しさん:2006/05/12(金) 11:46:47 ID:x/eWmvpH
政権末期の小泉内閣の動きが急だ。沖縄県普天間飛行場移設問題は、
先の在日米軍再編の最終合意で“外堀”を埋められ、移設先の名護市辺野古崎の“内堀”まで埋められては、
稲嶺県知事も、移設の基本確認書にサインするしかなかった
▼実際に埋められるのは珊瑚(さんご)の海だが、これを妥協と呼ぶのは酷だろうか。
米軍再編で在沖海兵隊八千人のグアム移転を絡められ、地元名護市はすでに二本のV字形滑走路案に合意している
▼知事はせめて普天間の危険性を早急に取り除く暫定ヘリポートを辺野古に設ける案を主張したが同意は得られていない。
安全保障や外交を国の専権事項として基地周辺住民の意向を黙殺する小泉内閣の姿勢は崩れない
▼靖国参拝問題でこじれた中国、韓国との歴史認識問題でも、一歩も譲らない首相は、
経済同友会の参拝に再考を求める提言に「商売のことを考えて行ってくれるなという声」ときめつけ「それと政治は別」と退けた
▼企業の海外経済活動を「商売のこと」とは、言いも言ったりだが、国連のアナン事務総長がアジア歴訪前に邦人記者らと会見、
「歴史認識をめぐる対立の克服」を要請した。この事務総長の提言に、首相はなんと答える
▼小泉後継争いでは、靖国参拝問題でも首相発言を踏襲する安倍官房長官に対し、同じ森派の福田元官房長官が、
中韓との和解を前面に出して出馬の構えを示し、現在訪米中だ。米国側も福田氏を有力候補と見てか、
ライス国務長官が会談に応じる異例の厚遇。安保と靖国を軸に後継争いも、風雲急を告げる。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060512/col_____hissen__000.shtml
36 :
文責・名無しさん:2006/05/17(水) 21:35:51 ID:pozGX/MT
先月の話になる。ナイジェリアで中国の胡錦濤国家主席とオバサンジョ大統領が並んでいる写真を見た。
大統領は見事な民族衣装である。わが国ならさしずめ紋付き袴(はかま)といったところか。これがきまっている。
中国がアフリカ諸国と急接近中という。とりわけナイジェリアは一大石油産出国である。
中国はといえば今や一大石油消費国。国家主席自らが出向いて「石油をよろしく」と礼を尽くすのも分からぬではない。
胡国家主席は年内に再度、アフリカ諸国を訪ねるらしい。三顧の礼といったところである。それにひきかえ、
わが国の資源外交はいかがなものか。今後「金さえ出せば石油は手に入る」の時代が続くとは思えぬ。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20060517/col_____uho_____000.shtml
もつれた糸をほぐすような、あるいは切れた糸をつなぎ合わせるような
歴史的動きに目を奪われる一日だった
▼朝鮮半島の南北分断を背景に、戦後長い間反目を続けた在日本大韓民国民団(民団)と、
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が初のトップ会談を開き、対立から和解へ踏み出す共同声明を発表した
▼新聞が「在日韓国・朝鮮人」と表記せざるを得ない在日特別永住者は二〇〇四年末で約四十六万人。
二、三世が日本人との結婚を機に日本国籍を取得するなど
毎年一万人ペースで減る同胞消失の事態への危機感が背景にある
▼奇(く)しくもこの日、両団体がかつて激しく反対、廃止に追い込んだ外国人指紋押なつ制度が、
テロ防止を名目に成立した改正入管難民法で復活することになった。
在日韓国・朝鮮人でも戦前からの居住者と子孫ら特別永住者は除外されるというものの、
戦後の来日者は対象となり、民団は抗議している
▼一方、韓国のソウルでは、北朝鮮による日本人拉致被害者の横田めぐみさんの父親滋さん(73)が、
めぐみさんの夫とみられる金英男(キムヨンナム)さんの母親、崔(チェ)桂月(ゲウォル)さん(78)と対面を果たした。
分断と反目が生んだ犯罪解決のためにも南北の和解と平和統一への動きは歓迎すべきか
▼国内では耐震強度偽装事件の発注者、小嶋進ヒューザー社長が本筋の詐欺容疑で
警視庁など合同捜査本部に逮捕され、捜査はいよいよ大詰めに向かう。発覚から半年、
もつれた鉄筋のような偽装のからくりがどこまで解明できるか。制度の欠陥と国交省の責任追及も忘れてはならない
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060518/col_____hissen__000.shtml
38 :
文責・名無しさん:2006/05/18(木) 21:58:52 ID:67GBiTly
昨年の映画界で大きな話題を呼んだ作品に、井筒和幸監督の『パッチギ!』がある。
一九六八年の京都を舞台にした日朝の高校生の物語だ
▼彼らが対立と乱闘を繰り返す傍らで、日本人の少年と在日朝鮮人の少女との間に、
ほのかな恋が芽生える。少年同士の友情も進行する。
荒々しくもどこか喜劇的な若者の姿は大いに笑え、同時に、彼らが抱くさまざまな切なさが心にしみる
▼「日本では南も北もない」…。劇中、在日の人たちはそんなせりふも口にし、南北対立の悲劇をうかがわせた。
だから日朝の若者が演奏する曲は印象的である。♪イムジン河 水清く とうとうと流れる…。
分断された民族や家族が再び一緒にと祈る「イムジン河」。実際、日本でも「南と北」はある
▼韓国支持の在日本大韓民国民団(民団)と、北朝鮮支持の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)。
対立は半世紀以上に及んだが、昨日、トップ同士が初会談し、和解への歴史的な第一歩を刻んだ。
とはいえ対立する点は多く、融和への道のりは険しいものがある
▼映画のせりふのように個人なら「南も北もない」のだろう。それが組織になると仲が悪くなるという声を聞く。
民団も朝鮮総連も、草の根の人々の厳しい視線を忘れてはなるまい。
民団は拉致被害者救出に積極的に協力しており、和解の動きで鈍ることがないよう、これも強く求めたいものだ
▼♪水鳥たち 自由に 大空を飛び交うよ…。若者たちの「イムジン河」が歌いあげた、
人としての切なる思い。それは何より大事にされるべきものだろう。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060518/col_____chn_____000.shtml
39 :
文責・名無しさん:2006/05/19(金) 05:11:03 ID:wy6Zrgis
田島力
40 :
文責・名無しさん:2006/05/25(木) 16:28:15 ID:sRkJFbJv
「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」−逃げ場を失ったものが救いを求めてくれば、
どのような理由があるにしても、助けてやるのが人間の道であることの譬(たと)えと辞書にある
▼本社の車庫に、都心には珍しいアオバズクがカラスに追われて逃げ込み、
保護されたという写真が二十二日付朝刊に。車庫の出入り口にはツバメが四つも巣を掛けており、
ただいま子育ての真っ最中だ。窮鳥に頼られればうれしいが、鳥どころか、
このところか弱い子供が次々難に遭うこの国の人道は、いったいどこへ行ってしまったのかと思う
▼佐賀県唐津市で行方不明になっていた小学五年の男児は、車にはねられた上、
現場から二キロ離れた林道に連れ去られ、意識不明の重体のまま放置されていた。
夜を徹して捜していた家族と地元の消防団員が見つけた。家族は憤っている
▼秋田県で下校時の小学一年の男児が絞殺された事件は、明らかな殺意が地元をおびえさせている。
一カ月前に二軒隣の仲良しの小四女児が水死体で見つかった事件との関連も疑われる
▼名古屋の引きこもり更生支援施設で、収容者の男性(26)が死亡、
施設の責任者らが逮捕監禁致死容疑で逮捕される事件があった。
追いつめられ、駆け込んだ先で虐待されてはたまらない
▼引きこもりは両親の高齢化や、家庭内暴力が深刻化して対策が必要なのに、
自民党税調は、成人したニート、フリーターへの扶養控除をはずす方向で検討に入ったという。
子育て支援減税の財源にするためというが、親の困難を知っての上か。兵糧攻めでもあるまいに。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060523/col_____hissen__000.shtml
中国の外貨準備高は今年中に日本を抜いて世界一になるという。歴史的勃興(ぼっこう)期に
ある中国が歴史的衰退期にあるといわれる日本を抜くのは不思議ではない。勃興期か衰退期
かのモノサシの一つは人口である。
中国の人口は公称十三億。日本の十倍強。人口抑制のため一人っ子政策を長年
続けたにもかかわらず増え止まらずにいまも増え続けている。のに対して日本は昨年
から減少傾向に。ヒトとカネの数ではかなわない。
もう一つ、気になるのは中国の軍事力増強。しかし、昔から「金持ちけんかせず」という
ではないか。ただし米国は金持ちなのにけんか好き。米国と日本は同盟関係にあるので
米中間が風雲急を告げると困る。
日本は東洋にある不思議な国です。日本に住んでいる人はみんな日本人で、王様(天皇)も日本人なんです。
と、かつて欧州の子供向けの本にあったとか。加えて日本は世界最後の秘境ですと。日本は世界遺産?
世界の先進国はみな多民族国家で、王室も混合種。なるほど日本は希少種である。
とはいえ、DNAを調べると、モンゴル系、中国(漢民族)系、朝鮮系の三系統が、いずれも二割ずつぐらいあるんだとか。
世界はいま大きな変わり目、欧米からアジアへ主導権が移りつつある。アジア同士でけんかしている時ではない。
広沢虎造じゃないが●馬鹿は死ななきゃあ治らない。日朝、日韓、日中のもつれを解く宰相よ出でよ。
※●は歌詞符号
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20060218/col_____uho_____000.shtml
フィリピン・南レイテ州(レイテ島)で起きた惨事は山津波といってもいいのではないか。
山崩れの大規模な現象である。土砂に小学校や集会所が覆われたのはなんとも痛ましい。
情報はいまだ錯綜(さくそう)している。
現場付近はひどいぬかるみらしい。作業は難航している。こうした惨事では犠牲者の数が日を追って増える。
したがって正確に被害が分かるのはかなり後になるだろう。スマトラ地震・津波の時もそうだった。
原因の一つに違法伐採をあげる声もある。フィリピンでは過去三十年間に50%を超える森林が消滅したともいう。
木材は同国の有力な資金源。かつては日本も得意先だった。となるとわが国にも責任がある。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20060221/col_____uho_____000.shtml
44 :
文責・名無しさん:2006/06/04(日) 21:34:34 ID:Q+MnotQG
45 :
文責・名無しさん:2006/06/17(土) 21:55:06 ID:KZRw8aKJ
不思議に思うことがある。大相撲の外国人。まずモンゴル人の朝青龍、
東欧から来た琴欧州、みんな短期間に日本語を覚えて冗談も言えるのに、
ブラジルからのサッカーの監督ジーコさんは、なぜ話せないのか。
大相撲には“部屋”という特別な生活環境があり、これがモノを言う。
が、日本語は難しい。音は同じでも、まるで意味が違ったり。
勝利の美酒で“乾杯”のはずが、まさかの“完敗”とか。外国語は生活で上達?
外国語の習得に秀でているのは朝鮮半島の人たち。
昔から中国、日本、ロシアなどに囲まれ、生きていくために必要だったから。
日本も今、そうなってきた。小学校から英語。“読み書き”より“話す”に力点を。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20060617/col_____uho_____000.shtml
小泉首相が誠実に国民に説明できたとはお世辞にも言えない
▼それでも二年半に及んだ部隊のイラク駐留で「一人の死傷者も出さず、
一発の銃弾を撃つこともなく」終わることができそうなことを、隊員たちのためによしとしたい
▼二〇〇三年七月、首相は菅民主党代表(当時)の国会質問に
「(どこが非戦闘地域か)そんなこと今私に聞かれたってわかるわけがない」と答え、
翌年十一月、岡田代表(同)には「自衛隊が行っているところが非戦闘地域である」と答え、
評論家の保阪正康さんは戦後最大の失言と批判した
▼サマワの宿営地には迫撃砲弾が撃ち込まれ、移動中の車列には爆弾が仕掛けられて車が損傷している。
第十次群まで延べ五千五百人が、三カ月交代のローテーションで全国から派遣されたが、
隊員や家族はまるでロシアンルーレットにかけられた思いで、政治への不信を募らせたのではないか
▼米国の要請で日米同盟の実を挙げるための政治的派遣に対し、現地部隊は国内と同じ緑の制服で通し、
他国軍のような砂漠色の迷彩服は着用しなかった。これが現地では「平和の色」と評価されたという
▼結果論だが、戦わない、戦えない軍隊であることを国内外に印象づけられたこと。
とりわけ陸自隊員たちにとっては、持ち帰った“非戦闘”体験が将来にいきる気がする。
医療支援や道路、学校の復旧作業に出かける隊員に手を振ったイラクの子どもたちの笑顔を思いだしてほしい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060621/col_____hissen__000.shtml
中に入ると通路が複雑で、出口が分からない…。
そんな建物を迷宮といい、判断や解決が難しいことの比喩(ひゆ)にも使う
▼イラクという国も前途は複雑でまだ迷宮のようだ。初の正統な政府、
マリキ首相の新政権は発足して一カ月たつが、治安がよくなる兆しはない。
兵士の死者が二千五百人を超える米国は、新政権樹立を機に「出口戦略」を進める構えだが、容易ではないだろう
▼そんな中、陸上自衛隊には、ついに「出口」が見えた。撤収の正式決定である。
危険と隣り合わせの環境で困難な任務にあたってきた労苦をあらためて思う。
最後まで一発の弾丸も撃つことなく無事に帰ることを願うけれど、
一連の活動が具体的にどう貢献したのかという冷静な検証は必要になる
▼気がかりは航空自衛隊の活動が続くこと。航路をバグダッドにも広げて米軍の人員などを運ぶ。
米政権は当初自衛隊の撤収に難色を示したが、米国内でも駐留が長引くことに批判が相次いで、
治安権限をイラク側に移譲した方が得策と判断した。それで航空自衛隊の活動と引き換えに、陸自の撤収を認めたという
▼自衛隊派遣は米国が要請し、日本政府は憲法九条をなし崩しにするかのごとく、これに応じた。
そして撤収も米の思惑に沿ったもの。この間、米英はイラク戦争の口実となった大量破壊兵器の情報の誤りを認めたのに、
日本政府は黙ったまま。「日米同盟」は重要でも、その実態を見せつける
▼陸自撤収の「出口」は見えた。が、日本は米国に手を引かれ、新たな「入り口」に向かいつつあるかのようだ。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060621/col_____chn_____000.shtml
いつも持ち歩き読む
憲法の重さを身をもって知り、大切にしていた世代が次々引退している日本の現状と、
つい照らし合わせてしまいます。
宮沢喜一元首相は、国会を離れてからも尻ポケットの手帳に日本国憲法が印刷された紙を挟んでいます。
時々、取り出して読みます。宮沢さんの番組をつくったテレビプロデューサーが
「新・調査情報」59号誌上で披露したエピソードです。
「この憲法についてはあまりよく知らないからです」「明治憲法は学校でさんざん習ったのです。
でも、新憲法は学校で習ったことがないのでいつも持ち歩いています」
この言い方はシャイな宮沢さんらしい謙遜(けんそん)で、本当は「常に憲法を意識する」姿勢の表れでしょう。
宮沢さんの覚悟を知ると小泉純一郎首相をすぐ連想します。
憲法解釈は「常識で考えろ」で押し通し、「どこが非戦闘地域で、どこが戦闘地域か、
私に分かるわけがない」と開き直ってイラクに自衛隊を送り出しました。
戦争指導者も祭られている靖国神社に首相が参拝することで心に痛みを感じる人には目もくれません。
香りが漂ってこない
こんな首相が日常的に憲法を読み返しているとは思えません。
かつて日本による中国支配で重要な役割を担った人物を祖父に持ち、
国際的なタカ派路線が評価されている安倍晋三内閣官房長官、
中国や朝鮮半島の日本支配を肯定するかのような発言をした麻生太郎外相など、
小泉後継の候補といわれる人たちの周辺からも“平和憲法の香り”は漂ってきません。
戦前からのエリートの血筋を受け継いだり、選挙地盤や財産を祖父、父から譲り受けた二世、三世の政治家、
そうでなければ政治家養成学校で観念的な政治教育を受け、
下積みの苦労を知らない若手議員たち…この国の政治権力は与野党を問わずこんな人たちの手中にあります。
共通点は「戦場に送られるかもしれない」という被統治者の不安に対する想像力の欠如です。
「自分は死なない」という気楽さからか、国際政治や軍事をゲーム感覚で語ったりします。
戦後六十年間、日本人が生き方を洗い直すために掲げてきた、憲法という旗印が降ろされようとしています。
多くの国民がそれを許そうとしているようにも見えます。
テポドン、靖国をめぐる中韓両国との対立、石油を中心とする資源争奪戦などの現実を前にして、
平和だけでは日本人の生活を守れない、平和を支える軍事力が必要、との意識が国民の間に育ちつつあります
しかし、その意識の裏に、流血や人の死と無関係な軍事力があるかのような錯覚がないでしょうか。
六十年余も戦争に巻き込まれず戦死者ゼロという事実が、軍事力頼りに対する警戒感を弱めました。
日本では反戦平和論の多くが「悲惨な体験を繰り返したくない」と被害者の視点と文脈で語られます。
その積み重ねが、「自分たちは負けない」「悲惨さが見えない」戦争、
つまり日本から遠い地域での武力衝突に対する感受性を、いつの間にか鈍らせたようにも思えます。
改憲に積極的な論者はそこをついて一国平和主義と批判し、
国際平和維持のために軍事的に貢献する必要性を強調します。
でも、その人たちが、ともすれば犠牲者の出ることの想定抜きで軍事や戦争を語りがちなのも事実です。
日本国憲法を読めば、決して一国平和主義ではなく、
非軍事的貢献で世界平和を構築することが日本の責務であると理解できます。
その責任を果たせずにいるのは、日本人が憲法を棚に飾るだけで、使いこなせなかったからでしょう。
自民党政治による憲法棚上げを防げなかったのも同じ理由です。
総括のリトマス紙に
米国の一極支配をサポートし、自衛隊と米軍の事実上の一体化をこのまま進めるのか、
それとも憲法の原点に戻って自立、自律の国際協調路線を目指すのか。
これから秋にかけて小泉政治を総括し、ポスト小泉を大きな転機にしたいものです。
憲法をポケットに入れて肌身離さず携帯し、折に触れ読み返せば総括のリトマス試験紙になります。
52 :
文責・名無しさん:2006/06/28(水) 22:47:19 ID:nCT82IZy
サッカーW杯ドイツ大会は決勝トーナメントに突入したが、ジーコ・ジャパンの1次リーグ敗退で、
国内の熱狂はうそのようにしぼんでしまった
▼ならば、スポーツファンの目はプロ野球へ戻ったかと思えば、今季絶好調だった巨人がおかしくなった。
セ・パ交流戦の前まではセ・リーグ首位を独走、最盛期は14もあった貯金を使い果たし、
借金1の四位転落だ。最近17試合で2勝15敗とはどうしたことだ
▼開幕ダッシュに成功して久々に全国の巨人ファンを喜ばせ、王ジャパンのWBC優勝の波及効果もあって、
野球人気の回復に期待したファンも多かったのだが
▼不調が主力の故障にあるとしても、十一日のロッテ戦で三塁を踏み忘れの小関といい、
二十五日の中日戦でもディロンが、二死からの三塁ゴロでなぜか挟殺を狙って走塁妨害をとられた。
少年野球でも見られない凡失はいただけない
▼最近、巨人ファンが不機嫌だ。一杯飲み屋でタクシー内でアンチ巨人ファンと交わす野球談議も
さっぱり盛り上がらない。強い巨人あってこそのプロ野球人気だった。それが松井秀喜がヤンキースに移って以来、
実力人気を兼ね備えた不動の巨人の四番がいなくなったことが大きいのだろうか
▼松井やイチローの全打席映像だけを流すテレビの大リーグニュースは、ゲームとしての野球の面白さから
逆に大衆を遠ざけたように思う。小泉首相の「きょうのひと言」報道が、政治を劇場化して、
本質論議から遠ざけたことと一脈通じる。戦後の大衆民主主義の柱の一本は野球でもあったのだから。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060627/col_____hissen__000.shtml
53 :
文責・名無しさん:2006/06/28(水) 22:53:47 ID:48eTrsKu
今年はインスタントコーヒーが発明されて百年になる。一九〇六年、
ジョージ・ワシントンという男がコーヒーの結晶を作ることに成功した。
なんだか冗談みたいな名前だが米初代大統領の遠縁になるという。
一九一四年、第一次世界大戦が始まる。やがて参戦した米軍は
インスタントコーヒーを戦線に送り込んだ。それまで
ひどいコーヒーを飲んでいた兵士たちに大好評だった(河出書房新社「コーヒーの歴史」)。
大戦後、インスタントコーヒーの人気は下落した。だが第二次大戦で復活する。
常に戦争は即席の飲食品を必要とした。ところで昨今の日本は即席が大はやりである。
戦時下の世相に似てきたのかもしれない。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20060628/col_____uho_____000.shtml
54 :
文責・名無しさん:2006/07/03(月) 16:28:07 ID:3MTo87bb
“コイズミ・オン・ステージ”のライブ中継のような、
得意満面の小泉首相のアップ映像がワシントン発の深夜テレビから流れる
▼日米首脳会談を終えたブッシュ大統領と小泉首相の共同会見は、
二人の親密さを象徴するようにエルビス・プレスリー好きの首相を、
大統領がジョークでからかう掛け合い漫才のようだった
▼大統領の「最初に覚えた曲は何だっけ? 『ハウンド・ドッグ』じゃなかったよね」に、
首相は「『アイ・ウォント・ユー、アイ・ニード・ユー、アイ・ラブ・ユー』だ」。いずれもプレスリーの大ヒット曲。
記者会見の最後も首相は英語で「『ラブ・ミー・テンダー』をありがとう」とやって、爆笑を誘った
▼その昔、パパ・ブッシュに会いにワシントンに出かけた海部首相(当時)が、現地記者に、
美空ひばりさんの歌の一節「右のポッケにゃ夢がある 左のポッケにゃチューインガム」をひきながら、
戦後のアメリカへの憧(あこが)れを語ったのに比べれば隔世の感だ
▼小泉首相はこのあと大統領のエスコートで、専用機エアフォースワンに同乗、
プレスリーゆかりのテネシー州メンフィスの旧宅『グレースランド』を見学するというから破格のもてなしである。
自転車好きの大統領に、首相は折りたたみ電動自転車をみやげに持参、
大統領はプレスリーの曲入りジュークボックスで返した
▼首相の本当の手みやげ、米軍再編経費三兆円負担と米国産牛肉輸入再開への答礼とすれば、
大統領には安いものだ。「新世紀の日米同盟」という共同文書まで付くのだから。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060701/col_____hissen__000.shtml
55 :
文責・名無しさん:2006/07/07(金) 15:29:25 ID:cGqqvitS
2004年5月22日朝刊 編集局デスク 首相訪朝に想う
読者の方々は、北朝鮮に拉致された地村保志さんら5人が24年ぶりに帰国した
翌日の新聞報道を覚えておられるだろうか。
平成14年10月16日付、中日新聞1面トップには
『空白24年やっと会えた』『帰国の拉致5人 滞在10日前後』という大見出しが躍っている。
前文の記事には「日本滞在は、本人たちの希望もあり10日前後となる見通し」と書かれている。
5人の感動の帰国に、日本中が喜びにわいた。新潟で、佐渡で、福井県・小浜で、
歓迎の渦が広がるにつれ、いつしか「日本滞在は10日前後」という重要な事実が忘れ去られ、無視されていった。
「あんな凶暴な国に帰したら二度と戻れない」 「10日後に戻すなど平壌宣言には書かれておらず、
田中外務審議官の密約だ」など政治家や世論のかなりの部分から北朝鮮への強硬論がふっとう。
日朝間は、かえって不信と憎悪の氷河期を迎えてしまった。
あれから1年8カ月。私たちは何を得たのだろう。北朝鮮への怒りと憎悪をつのらせるほど、
両国の氷河はますます冷え切り、5人の心をズタズタにしていった。
曽我ひとみさんは「家族の元に一刻も早く、飛んで帰りたい」と中山恭子内閣参与にもらし、
蓮池薫さんも「北朝鮮に家族を迎えにいきたい」ともらして
自民党首脳に「公の場では言ってはいけませんよ」とクギを刺された。
5人の人々も、1年8カ月前の本紙報道にあるように「本人たちの希望もあり」、10日前後で
家族のいる平壌にいったん帰るつもりだったと考える方が、人間の心情からいって自然である。
それを言えなくしてしまった「何か」が、いまの日本にはある。拉致という国家犯罪に怒り、
憎むことは当然の国民感情だ。しかし、それも度が過ぎるとかえって第三者の共感を呼ばないのは、
北朝鮮をめぐる6カ国協議でなかなかこの問題が取り上げられなかったことでも分かる。
日本は怒りすぎたのではないか。北を憎みすぎたのではないか。
そう自問しつつ、きょうの小泉首相と金正日総書記の会談を見守りたい。
(名古屋本社編集局長・小出 宣昭)
小沢氏の描く外交戦略は小泉流の対米重視一辺倒でなく、
中国などアジア諸国も大事にしてバランスの取れた外交を展開し、日本の安全と繁栄を図ろうというものだ。
私たちも理解できる。そうした外交姿勢を鮮明にした訪中だった。
折から北朝鮮のミサイル発射で、日本は国際社会との連携強化に迫られている。
首相はブッシュ米大統領と電話会談し、国連安保理での制裁決議採択に向け、
協力することで合意した。しかし、北朝鮮に強い影響力を持つ中国や隣国の韓国の首脳とは対話できない。
首相や「ポスト小泉」には関係修復の義務がある。
小沢氏は訪問先の天津市内で、記者団に対し、北朝鮮に対する経済制裁に慎重な考えを示した。
国内では冷静さをやや欠いた制裁論が過熱している。与党だけでなく共産、社民両党からも
一定の制裁を容認する声があがる中、「経済制裁は軍事力を使うところまでいってしまう」という発言は傾聴に値する。
小沢氏は来年夏の参院選で与野党を逆転させ、衆院解散・総選挙に持ち込み、政権奪取するシナリオを描く。
その出発点として政権担当能力を示すための外遊だった。
今回の成果をどう次につなげるか。小沢氏は九月の代表選までに自らの基本政策をまとめるという。
民主党にとって鬼門ともいえる外交・安保政策づくりの成否が次のハードルになる。
58 :
文責・名無しさん:2006/07/18(火) 12:48:26 ID:p8OQLp6r
自民党の防衛族で前副総裁、小泉政権を支えてきた元祖「タカ派」の山崎拓氏が『論座』八月号の特集で
「いまの自民党は良識派が三割。六割が無色で、危険思想派が一割」と不気味な発言だ
▼山崎氏は核武装論まで含めて浅慮な「タカ」の増殖を憂える。元防衛庁長官の石破茂氏も同じ特集で、
首相の靖国参拝へのこだわりが生んだ声高な「タカ」の強硬姿勢を案じ、
「こちらから攻めていく能力はもともと政治判断として与えられていない」といいきる
▼そこへ、北朝鮮のミサイル七連射を受けて、両氏の危惧(きぐ)を裏打ちするような
自衛隊による「敵基地攻撃論」の急浮上だ。額賀防衛庁長官や麻生外相に、
安倍官房長官まで加わって、次々前向き発言で世論誘導を始めた
▼さすがにサミット出発直前の小泉首相が「議論は差し支えないが、日本が攻撃を受ける前に
武力行使できるかどうかは憲法上の問題もあり、慎重に考えなければならない」と火消しに回った
▼石破氏自身、防衛庁長官在任中の二〇〇三年、この敵基地攻撃論を「検討に値する」と答弁し、
直後に小泉首相が「専守防衛に徹する」と打ち消された経験を持つ。〇五年には大野防衛庁長官(当時)が
「専守防衛の基本理念があり、相手の基地攻撃は日米安保条約のもとで米軍の役割だ」としていた
▼これが現在の国防方針のはずなのに、国会閉会中に、先制攻撃容認ともとれる閣僚発言の垂れ流しは問題だ。
早くも韓国から警戒の声が上がっている。ここは国連安保理の場で国際世論の抑止力に委ねるのが最優先だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060712/col_____hissen__000.shtml
「だから私(は)あれ以来参拝していない。それが私の心だ」。昭和天皇が死去の前年、
一九八八年に、靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示し、靖国神社参拝を取り
やめた理由を語った肉声。
▼当時の宮内庁長官、富田朝彦氏(故人)が残した天皇発言メモは衝撃的である。富田氏の
メモには、七八年秋、秘密裏にA級戦犯を合祀した当時の松平永芳宮司(故人)を、平和
志向だった父親と比較して「親の心子知らず」とまで批判する厳しい記述もあった
▼昨秋の本紙報道によれば、東条英機元首相らA級戦犯十四人の靖国神社への名簿送付は、
六六年に旧厚生省援護局にいた東京裁判批判派の旧軍人らによって行われている。昭和天皇
の「内意」を受けた筑波藤麿宮司(故人)が預かりとしていたが、後任の松平宮司が合祀に
踏み切った。昭和天皇の「あれ以来」はこれを指す。
▼国民への戦争責任が問われるA級戦犯を合祀し、東京裁判を批判する現在の靖国神社に
現職総理が参拝することを、中国、韓国政府が厳しく批判、両国との関係は国交回復後最悪
といっていい。
▼大阪高裁も昨年秋、憲法違反の判断を示している。日本遺族会会長で靖国神社総代(辞任)
だった古賀誠自民党元幹事長も「A級分祀」を訴えている。
▼任期切れ目前の小泉首相は、国内外の反対を押し切って、八月十五日の靖国参拝に含みを
残したままでいる。「心の問題。行けとか行くなとか言われる問題ではない」と言い切る
首相は、具体的な証拠で明らかとなった昭和天皇の「心の問題」を無視できるのか。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060721/col_____hissen__000.shtml
60 :
文責・名無しさん:2006/07/29(土) 18:34:11 ID:W3oWgwUV
最近はイマイチかも
61 :
文責・名無しさん:2006/07/30(日) 12:11:04 ID:tFMBUsWg
30 名前: 文責・名無しさん 投稿日: 2006/08/09(水) 15:18:58 ID:99p5kb+V
8日東京新聞
「怖い悪癖持つ『世界の警察』」 無職 藤野みちよ 60 (千葉県市原市)
我輩は日本猫である。我輩は某大国について書いて見たい。その大国は、民主主義と世界の安全を
守る世界の警察だ、と常々自負しているニャン。この警察が、世界で始めて原爆をしようしたのだ
が、残念ながらこの警察を正義の味方と世界中が認めていたのは、第二次世界大戦までであると、
いわざるをえないニャン。なぜなら、この警察は原爆を日本に落とした時から始まって、ベトナム
戦争にしろイラク戦争にしろ、他国の何の罪もない一般人を、たびだび無差別爆撃で、大量に死傷
させるという危険な悪癖を持っているのを世界中が知ってしまったからだニャン。こんな大国が、
自国だけは原子爆弾を保持していてよい、などと考えているらしいのだが、世界の警察とは、似て
非なるものであるニャン。
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50592542.html
察して見よう人の心
週のはじめに考える
お盆です。遠く近くセミの声を聞きながら、亡き人のことがしのばれます。
沈思するうち、とげとげしい世の姿と、そうさせている精神のありようも思われます。
NHKラジオの「夏休み子ども科学電話相談」。甲子園大会でお休みになる前、
昆虫や魚、植物、天文などの質問に交じって、小一の坊やがこんなことを聞いたのでした。
「心は、なんで人間の目に見えないんですか」
回答する先生たちが「オー」と声を上げました。二十三年目を迎えた好番組での、出色の質問です。
脳科学や文章、絵でも心は見えるよ、と説明されましたが、どうも坊やの問いの深さの方が印象的でした。
なんで心は見えないの
坊やが「見えない」と言う心、見えたらいいと思う心は、だれのどんな心かな。
あらゆる人の一切の思いや考えなのかな。幼い胸にきざした疑問をいとおしく思い、
精神の営みを始めた芽よ、たくましく健やかに育ちなさいと。そう祈りながら、あらためて考えさせられたものです。
心とは、知情意(知識・感情・意思)の混然としたものか。その深浅、広狭またさまざま。
海より深く大空より広い心もありましょう。心の内は、言葉や行動で表に出ることもあれば、じっと抱き、秘め続けられることも。
表れにくい心は、つらさや恥、苦痛、悲しみ、思惑、打算、計略、負い目、恐怖心などでしょうか。
六十余年間、かたくなに閉ざしてきた心の扉を開く人がこのところ増えました。戦争を体験した兵士や市民です。
沖縄の、広島、長崎の、大陸や南方戦線の、地獄図を証言する人々。
先夜のテレビは「硫黄島玉砕戦」の実相を日米の生還兵の証言で再現していました。
むごさ、つらさ、理不尽さを「とても家族、遺族には話せない」と沈黙してきた日本兵たち。
負傷して意識不明で収容され、生還した一人がつぶやきました。
「私が語ることで、あの兵士らの死にも、意味はあったと分かってもらえるのかもしれない」
玉砕戦に何の意味があったか、と問い続けてきた人の言葉です。
亡き戦友たちにわびながら生き永らえた苦しみはいかばかり。
<黙ったままでは、自分と周りの体験が、史実までが知られずに終わる。なかったことになってしまう>
余命いくばくとなった今、死に切れぬ思いから、戦争の被害を、
葛藤(かっとう)の果てに加害や後悔を、語り残す人々に打たれます。
見えなかった心がそのように見えることがある。
晩年、靖国参拝をやめた昭和天皇もそのわけを漏らして「それが私の心だ」と。逝去前年の言葉だったそうです。
参拝は心の問題でない
「靖国参拝は心の問題だ」と小泉首相が言います。
精神の自由だ、他人が干渉すべきではない、とも。
そうだな、と思われがちな、例によって分かりやすい語句です。でもどうかな。
心の問題とは言えないのでは。戦没者を悼む思いは「心」でも、
参拝の行動となると別ではないでしょうか。心には立ち入れませんが、
歴然と表れた行動は他者の批評対象にならざるを得ない。
まして国の最高指導者、責任者たる首相は一挙一動を注視されるのです。
靖国への「参拝」は、己のプライバシーだといった感覚で不干渉を望むわけにはいかない。
家族や同胞、国に殉じた戦没者への感謝、哀悼は自然な心です。
その純真から靖国に参る人が多いのも、成り行きではあります。オレもその一人と首相は思うのか。
戦争遂行の支柱だった靖国には行かない人が少なくありませんが、
靖国が単に戦没者を祀(まつ)る神社ならまだしも、
戦争指導者たち(A級戦犯)まで合祀(ごうし)したことで靖国観は変質し参拝がさらにためらわれるのです。
停電バッチコーイ
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67 :
文責・名無しさん:2006/08/15(火) 13:37:38 ID:/f7x14Px
68 :
文責・名無しさん:2006/08/16(水) 10:49:43 ID:9YuRKcNp
「心の問題」。終戦記念日の靖国神社参拝に踏み切った小泉氏はそんな持論で押し通した
▼戦没者を悼む心は尊い。が、日本の首相がその心を表す施設として
A級戦犯を合祀(し)した靖国がふさわしい場所だろうか。
「心の問題」を言うなら中国や韓国にも、外交的な思惑だけでなく、それぞれの「心の問題」があろう。
首相自身、戦没者追悼式で「アジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」と語っている
▼そもそも国内で、首相の参拝にわだかまりを抱く人がいる。戦争を真摯(し)に受け止めているのか、
との不安とも見える。「負ケテ目覚メルコトガ最上ノ道ダ」。
河野衆院議長は追悼式で戦艦大和の士官の言葉を引き「当時の指導者の責任をあいまいにしてはならない」と語った
▼追悼だけでなく、歴史や戦争の検証を続けることも政治の責務だと思う。
そこをあいまいにしたままの追悼では、戦争を肯定するような浅いナショナリズムを広げることにもなる。
中韓の反日感情も度を越した面はあろうが、「ムカつく」と感情論でこたえる若者の声も考えさせられる
▼「日本人の死は日本人だけが悲しむ。外国人の死は外国人のみが悲しむ。
どうしてこうなければならぬのであろうか」。フィリピンのルソン島沖で沈没戦死した二十一歳の陸軍兵長は、
日記にそうした思いを記し「なぜ人間は人間で共に悲しみ喜ぶようにならないのか」(『きけわだつみのこえ』岩波文庫)
▼対立を深めるために、内外の多くの人が戦火にたおれていったわけではない。戦没者の心にも思いをはせたい。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060816/col_____chn_____000.shtml
これで終わりにしたい
首相 終戦の日に靖国参拝
静かに戦没者に思いをはせ、不戦を誓う日に、小泉首相が靖国神社に参拝した。
何をむきになって騒ぎを、の感慨もある。次の首相には繰り返してほしくない。
平服の昨年とは違って、モーニング姿で昇殿して「内閣総理大臣」と記帳もしている。
早くからこの日を“予告”しての参拝だった。
この何日か、テレビメディアを中心に盛り上げられた参拝騒ぎは、
間もなく退陣する首相には、期待した通りだったかもしれない。
五年前「いかなる反対があっても必ず八月十五日に」と公言した勇ましさを、
内外の視線を集めつつ実現できるのだから。首相にとっての有終の美とは、このことだった。
最初の一歩で間違った
就任以来の参拝は六度目になる。
二〇〇一年四月の自民党総裁選で参拝を公約し、その年の八月十三日に敢行した。
十五日からの前倒しは周辺に説得されて、であった。
惜しかった、と今さらながら考える。政権を担当して参拝まで、三カ月半という日にちがあった。
せめて中国や韓国を訪ねて自らの深い思いを伝え、日本の国民向けに
靖国問題を自分の代で決着させる意気込みを語っていれば、今とは違った別の展開があったはずである。
首相の参拝を批判する自民党の加藤紘一氏が言うように、
多くのメディアを通じて靖国問題にこれほど国民の知識が深まったことはない。
昭和天皇がA級戦犯の合祀(ごうし)をきっかけに参拝を見合わすようになったこと、
「英霊」の合祀には、名簿を提供するなど政府が関与していたこと、遺族の同意を求めることなく合祀されたケース…。
今回の参拝に際して首相は、靖国の抱える問題、
たとえばA級戦犯がまつられていることに「それとこれとは別だ」と言っている。
論点をそらすしかないところに首相の「思考停止」を見る。やはり初めの一歩から間違っていたのだ。
次の首相も同じ轍を?
二十一年前の終戦記念日に首相として公式参拝した、中曽根康弘氏のコメントが分かりやすい。
激しい反発を押して、本人は気分がよかろうが、と。
自身は中国など近隣アジア諸国民の理解を得られなかったことを理由に、その時を最後に在任中の参拝をやめている。
次期首相の候補に、問うておきたい。小泉氏と中曽根氏のどちらの選択を、あなたは潔しとするか。
靖国をめぐって多くの問題のあることが、国民の知るところとなっている。
新たに加わった懸念は、靖国参拝をもって首脳会談を拒否するのは論外だとする小泉論理が、
国民の排外主義、狭量なナショナリズムを巧みにあおっていることである。
靖国神社はかつての軍国日本の精神的な柱であった。
そして今も、あの戦争を自存自衛のためであったとする、一方的な史観に立つ。
特攻で散った若者たちを悼む心は多くの国民に共通する。いわゆる自虐史観を退けたい人もあれば、
特攻を命じたり、あるいは無謀な戦争を指導した責任者とともに彼らがまつられることに、
複雑な思いを持つ遺族もいる。そういう施設なのだ。
侵略された側の感情もある。自明のように中韓両国は反発し、
これに国内から内政干渉排除論が出る。そんな悪循環が繰り返されてきた。
同じ轍(てつ)を踏むのか、ここで堂々巡りを脱するか。次の首相にかかる。
戦争犠牲者を哀悼し、政治の最高責任者が戦争の過ちをわびること自体に、異論のあろうはずはない。
問題はその場である。現在の靖国はふさわしくない。私たちはそう考えてきたし、書き続けている。
繰り返された首相の参拝は一方で、思いがけぬ副産物と戦後六十一年を象徴する戦争責任再論議の現象をもたらした。
副産物は時代が靖国に変容を求めたことである。非宗教法人化やA級戦犯分祀論、
国立追悼施設の造営論が、いつにもまして語られる。
72 :
文責・名無しさん:2006/08/16(水) 11:27:04 ID:Oenhi57G
「適切に判断する」とは、靖国参拝を問われた時の小泉首相の決まり文句だった。
今回ばかりは有終の美にもなる小泉劇場だ。
少しはその“適切”の中身に期待をしたのだが「いつ行っても同じならば、今日は適切だ」とはなんたる言いぐさ
▼八月十五日の参拝強行は、最近の言動からおおかた予測がついた。
だが、元は天皇家が設けた靖国神社にあって、A級戦犯合祀(ごうし)を不快として、
昭和天皇が参拝を取りやめたとの発言メモまで明らかとなり、世論も首相の参拝慎重論に傾いていた
▼それを「いつ行っても争点、騒ぎ、国際問題にして混乱させようとする勢力がある」
「いつでもこだわるのはマスコミであり、反対する方々だ」と言ってのけた。
“抵抗勢力”をつくって自己正当化を図る得意の論法で
▼8・15参拝はもともと二〇〇一年四月の自民党総裁選で遺族会の票をあてにした政党内の選挙公約にすぎない。
さらに持論の「心の問題」も、裁判所から政教分離に反するとの違憲判断まで受けた私的事情ではないか
▼それらを、かつて日本の侵略で「多大な苦痛」を受けた中国、韓国などの強い反対を押し切り、
重要な外交課題に優先させる論拠とするには貧しすぎる
▼評論家の松本健一氏はこの日、A級戦犯合祀批判は「生きて虜囚の辱めを受けず」の戦陣訓を起草し、
兵士に自決を強いた東条英機元首相に対するものでもあるとし、
小泉首相の歴史認識を「子どもの論理」と切って捨てた。
法治国家の底が抜けたような世相の元凶として、小泉語録は後世に大きな禍根を残した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060816/col_____hissen__000.shtml
73 :
文責・名無しさん:2006/08/17(木) 12:04:22 ID:Wx+PWFiQ
難民や飢餓の問題に尽力する評論家の犬養道子さん。子どものころ、大事件に遭遇した
▼昭和七(一九三二)年五月十五日、祖父で首相の犬養毅(つよし)が官邸で青年将校らに暗殺された。
「話せば分かる」「問答無用」の五・一五事件だ。蔵相や実業家への暗殺が相次ぎ、
官邸の空気も切迫するさなかの出来事。悲報で駆けつけた道子さんは子ども心にも「やっぱり」とうなずいた
▼祖父に別れを告げて迎えた翌朝のことを道子さんは記す。それは政党政治が終わった最初の朝で、
「すべての朝と同じでありながら、しかし全く異なる朝であったのである」(『花々と星々と』)。
このテロから全体主義が台頭し、ものも言えない国になっていく…。今では全く考えられないことと言い切れるかどうか
▼衆院議員加藤紘一氏の実家と事務所が全焼した。放火の疑いがあり、
警察は敷地内で倒れていた東京の右翼団体所属の男の関与を捜査している。
加藤氏は首相の靖国神社参拝を批判していて、もしこのことが背景にある事件としたら由々しい
▼前には、首相に靖国参拝の中止を求めた富士ゼロックス会長宅に実弾ようのものが送りつけられた。
荒っぽい言葉や動きが目につく時代の、不穏な空気を思う。
首相の靖国参拝に賛同の立場でも批判の立場でも、自由な発言が守られなければ、民主主義の国ではなくなる
▼「君の意見には反対だ。でも君がその意見を表明する自由は僕も命がけで守る」
とのボルテールの言葉を忘れずにいたい。道子さんの書いた「全く異なる朝」など二度と来ないように。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060817/col_____chn_____000.shtml
74 :
文責・名無しさん:2006/08/19(土) 13:42:48 ID:zNelZn69
2006年8月18日中日新聞夕刊 紙つぶて「醜悪」 玄月
積水ハウス社員の在日韓国人・徐文平さんが、差別発言で傷つけられたとして、
顧客を大阪地裁に提訴したというニュースを見た。会社は、訴訟費用を負担し
裁判に出席する日を勤務時間と認めるなどするらしい。いい会社だ。
訴えられた顧客は、徐さんからハングルが併記された名刺を差し出されると、
「北朝鮮にいくら金を送っているんだ。おまえのような人間がいるから拉致問題が起こるんだ」
などと約二時間繰り返し発言したそうだ。
おなじ在日韓国人として徐さんにはとても同情する。しかしこの「事件」そのものについては、
笑ってしまった。よくも二時間も当事者でない人に文句をいえるものだ。
よほどヒマかストレスが溜まっていたのだろう。
そして「拉致問題」については、誤った情報を鵜呑みにしているのにちがいない。
「拉致問題」をちゃんと理解している人は、普通の在日韓国人を決してそんなふうに捉えない。
また、北朝鮮がなにか問題を起こすと、必ず朝鮮学校の生徒に嫌がらせをする人が現れる。
日本で生まれ育った子供たちがなにをしたというのだ?彼らがのちに北朝鮮に「帰国」し、
将軍様のために尽力するとでも本気で思っているのか?
こういう人はよほど脳の神経細胞が足りないか、接続が短絡なのだろう。
「差別」は人間の弱さの裏返しだといわれるが、私にすればこれらのことは差別ですらない。
ただただ、醜い。「人間としてなんとか」という気にもならない。 (作家)
75 :
文責・名無しさん:2006/08/19(土) 21:39:10 ID:dCyIqIdu
2006年8月19日朝刊 編集局デスク 「区別論」の心
「いつ行っても同じだ」。開き直りと意地にしか見えなかった。終戦の日の靖国神社参拝。
6年越しの公約を果たしたからだろう、小泉首相の舌はいつになく滑らかで、無論この言葉も忘れなかった。「心の問題でしょう」
34年前の1972年9月、日中の国交正常化交渉のため田中角栄首相が北京を訪れた。
巨額の戦時賠償を求められるのではないか。それが一番の気がかりだった。
周恩来首相は言った。「賠償というのは結局、何十年にもわたって人民に支払わせることになる。
日本人民にこの苦しみを負わせるのは忍びない。従って賠償は1銭もいただきません」。この一言で国交回復の扉は開かれた。
周恩来の決断には「戦争の責任は一握りの軍国主義者にある。日本人民に罪はない。
中国人民と同じ被害者だ」という考えが貫かれていた。国家指導者と民衆をはっきり分ける「区別論」だ。
日本軍に家族を奪われた多くの中国国民も区別論で説得し、怨(うら)みをこらえさせたのだった。
区別論は今も生きている。靖国参拝への批判の矛先が、「一握りの軍国主義者」であるA級戦犯の合祀(ごうし)と、
「一握りの国家指導者」である首相らの参拝に限られているのが何よりの証しだろう。
たとえ区別論にほかの戦略的意味が込められていたとしても、あの戦争で強いられた犠牲の大きさを考えるとき、
そこに中国の人々の抑制された、広い心を思わずにはいられない。民衆同士の反目だけは避けたいという配慮を感じずにはいられない。
戦没者にささげる小泉首相の哀悼の気持ちにウソはあるまい。だが、批判にひたすら「心の問題」と答えるのであれば、
中国の人々の「心の問題」はどう受けとめるのか。広い心には広い心で報いるべきではないのか。
靖国神社では当日、首相に日の丸を振り、「中国や韓国はムカつく」と感情をむき出しにする若者が目立ったという。
こうした姿が、両国の人々のこらえてきた怨みに火をつける恐れは十分ある。
首相の「有終の美」は、あってはならぬ「民衆同士の反目」をもたらすかもしれない。(名古屋本社編集局長・加藤 幹敏)
http://www.chunichi.co.jp/00/desk/20060819/col_____desk____000.shtml
現実が自分からみて、どんなに愚かであり卑俗であっても断じて挫(くじ)けない人間。
どんな事態に直面しても「それにもかかわらず」と言い切る自信のある人間。
ドイツの社会学者、マックス・ウェーバーによれば「そういう人間だけが政治への天職を持つ」
(「職業としての政治」岩波文庫)
▼自民党総裁選では今や、安倍晋三官房長官が七割超の所属国会議員の支持を得る勢い。
対中国などアジア外交で「非安倍」の受け皿になるはずの福田康夫元官房長官の不出馬で、
「それなら仕方ない」と安倍支持に走る議員が後を絶たない
▼安倍政権で冷遇されることを恐れ、早く「勝ち馬」に乗ろうとする議員心理が透けて見える。
「猟官運動がすごい」との議員の声も聞く。「利」に走ったライブドア事件や村上ファンド事件と似ていなくもない
▼アジア外交をどうするかは「それにもかかわらず」と言い切るにふさわしいテーマ。
小泉・安倍外交を批判する加藤紘一元幹事長は「考え方が似ている人は(党内の)半数近い」と言う。
政治を天職とする議員が多かったら、総裁選は別の展開になるのか
▼故・後藤田正晴氏は著書「政と官」(講談社)で、日本が過去に対する謙虚な反省をしないとアジアで孤立し、
その時米国はアジア三十億の人口を捨てることができず、アジアにつくと予測。
その時日本が「かつての過ちを繰り返す危険性がある」と憂いている
▼アジア外交を論じることは日米同盟を、日本の未来を論じること。
自分たちの選んだ議員が利で動くのか、志で動くのか。見極めたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060828/col_____hissen__000.shtml http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060828/col_____chn_____000.shtml
「八月のをはり、私は美しいものを見た」。太宰治のよく知られた掌編小説『満願』の一節だ。
作家辺見庸さんは近著『いまここに在ることの恥』(毎日新聞社)で、
一九三八年にこの作品を仕上げた太宰の“得意”に違和感をもった
▼病中の夫を慮(おもんぱか)って三年間、我慢していた婦人が、医師の許しが出て、
満願かない、小躍りする様子に、太宰は「胸がいっぱいになった」と書く。
歴代の評論家も表現のうまさに感じ入るが、辺見さんはうまさの分がひっかかる
▼作品の「近景や遠景に、国家総動員法や南京大虐殺といった光の屈折や血の臭(にお)いを想像し、
必死で助けを求めたであろうはるかな遠音(とおね)に耳をすますとき、
時代を超えて恥は躰(からだ)の内側から青痣(あおあざ)のように浮き出て」いなければと
▼辺見さんが同書で「戦後最大の恥辱」と言ってはばからないのは、二〇〇三年十二月九日、
自衛隊のイラク派遣閣議決定の日に、小泉首相がその論拠を憲法前文にあるといったこと。
「最悪の憲法破壊者がまったくデタラメな解釈で平和憲法の精神を満天下に語って見せた」ことに「およそ思想を語る者、
あるいは民主主義や憲法を口にする者は愧死(きし)してもいい」と憤る
▼<こゑのみでひとのかなしさ知る茶房背中あはせの顔は見えねど>の静謐(せいひつ)な歌詠み、
岩田正さんの<九条の改正笑ひ言ふ議員このちんぴらに負けてたまるか>の憤怒を、
小泉政治が終わる〇六年の時代相に重ねて
▼改憲を掲げる有力後継、安倍晋三氏が一日、自民党総裁選に立候補表明した。「美しい国、日本」と言挙げしつつ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060902/col_____hissen__000.shtml
塀の外のシュプレヒコールをまねて「アンポ、ハンタイ」と座敷を駆け回る五歳の孫。
母は「賛成と言いなさい」としかるが、祖父は笑うだけ。孫が遊び疲れて寝ると膝(ひざ)の上で抱き、
縁側に座りデモ隊を眺めている
▼岸信介元首相の娘で、安倍晋三官房長官の母である洋子さんが回想する一九六〇年六月、
日米安保条約改定当時の岸邸での家族の団欒(だんらん)だ
▼岸氏は安保改定後に退陣したが、「独立の完成」を大義に自主憲法の制定に執念を燃やし続けた。
改憲に政府が取り組む方針を打ち出すため、七十歳を超えてから「再び政権を」という野心を持ったこともあった
(原彬久「岸信介」岩波新書)
▼晋三氏は著書「美しい国へ」(文春新書)で祖父について「幼いころから私の目には、国の将来をどうすべきか、
そればかり考えていた真摯(しんし)な政治家としか映っていない(略)世間のごうごうたる非難を向こうに回して、
その泰然とした態度には、身内ながら誇らしく思うようになっていった」と述懐している
▼国家、国民のためなら批判を恐れず行動する「闘う政治家」。これが晋三氏の理想とする政治家像だが、
祖父がモデルの一人になる。総裁選の政権公約には「戦後レジーム(体制)から、新たな船出を」と、
二十一世紀の日本の国家像にふさわしい憲法の制定に取り組むことを明記した。
「戦後六十一年間を否定するものではない」としながら
▼祖父の執念が乗り移ったかのようだが、新憲法は国論が二分する中、
闘うことで制定するものではない。祖父もそこは十分に心得ていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060903/col_____hissen__000.shtml http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20060903/col_____chn_____000.shtml
80 :
文責・名無しさん:2006/09/08(金) 16:45:51 ID:NB3+aFuz
81 :
文責・名無しさん:2006/09/13(水) 09:10:17 ID:FBop8CZQ
.____. _______________
|___CD__|__ /
(-φθφ) 飲酒運転?
_φ味噌⊂)__ \ なあに、かえって免疫力がつくかしらん。
/旦/三/ /| \_______________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 免疫力 |/
83 :
文責・名無しさん:2006/09/17(日) 11:01:47 ID:n3/KdkQR
殴った方は忘れても、殴られた方は忘れないという。
例えば、原爆で灰にされた広島や長崎は、何年たっても忘れないが
落とした方は「戦争を終わらせるための選択だった」と、もはや忘却のかなたのようだ。
“歴史認識”のズレはそこから生ずる。自民党の安倍総裁候補は、
日中戦争が日本の侵略だったとは言わない。
また朝鮮を植民地にしたことにも触れない。が、向こうは忘れない。豊臣秀吉の侵略だって今も。
過ぎ去ったことは水に流して恨みっこなしとはやられた方は、そうはいかん。
自らの命を捨ててでもテロをやめない側にも、長い恨み骨髄の“歴史認識”がある。
そこを解きほぐさねば、手打ちには至るまい。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20060916/col_____uho_____000.shtml
84 :
文責・名無しさん:2006/09/17(日) 21:40:44 ID:E7t3Ni6a
85 :
文責・名無しさん:2006/09/21(木) 18:39:53 ID:EW5/Bkgx
安倍官房長官が言う「美しい国」とはどんな国なのか。いまだによく分からないうちに、
安倍氏が自民党総裁になった。来週には首相になる
▼「春は花夏ほととぎす秋は月/冬雪さえて冷(すず)しかりけり」(道元)「形見とて
何か残さん春は花/山ほととぎす秋はもみぢ葉」(良寛)。作家の川端康成はノーベル
文学賞の受賞記念講演で、二人の高名な禅僧の歌を紹介した。講演のタイトルは
「美しい日本の私」。四季折々の美に日本の真髄を見たという
▼英国のロマン派の詩人、キーツは「耳に聞こえるメロディーは美しい。しかし聞こえない
メロディーはもっと美しい」と言う。四季折々に誰もが美しいと感じる自然がある一方で、
何が美しいかは人の感性、心の問題であることを教えてくれる。美しさを政治の場に
持ち込むとどうなるのか
▼権力者が独善に陥ることはないか、気になる。本人の美学では正しいことを実行して
いるのだから。美辞麗句で実体がごまかされることもあるだろう
▼詩人の永瀬清子さんに「美しい国」と題した作品がある。戦後間もなく発表された。
一節を紹介する
▼「はばかることなくよい思念(おもい)を/私らは語ってよいのですって。/美しいものを
美しいと/私らはほめてよいのですって。/失ったものへの悲しみを/心のままに
涙ながしてよいのですって。/敵とよぶものはなくなりました。/醜(しゅう)とよんだものも
友でした。/私らは語りましょう語りましょう手をとりあって/そしてよい事で心をみたし
ましょう。」。こういう国なら確かに美しい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060921/col_____hissen__000.shtml
86 :
文責・名無しさん:2006/09/23(土) 23:40:53 ID:D9Lc/Xm5
87 :
文責・名無しさん:2006/10/04(水) 22:09:01 ID:NG4y5+Mn
兵庫県で塾帰りの女の子(9つ)が胸を刺された。
愛知県春日井市で女子中学生(12)が登校中に髪を切られた。
岐阜県関市では女子大生(21)が電柱の陰にいた男に傷つけられた。
先月末、続けて起きた事件である。
いずれも、ひとつ間違えると大事にいたったケースだろう。それが日常茶飯事になった。
普通、動物は肉食獣でも無意味で無駄な攻撃はしないという。
情けないかな−人間だけがこうした異常な行為におよぶ。
安倍晋三首相が所信表明演説をしたのも先月末だった。
初の戦後生まれの首相は戦後六十年余りで日本がこんな国と化しているのにお気づきか。
美しい国も結構。だが私たちは弱者が一人歩きのできる国を望む。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061002/col_____uho_____000.shtml
88 :
文責・名無しさん:2006/10/04(水) 22:11:40 ID:MzMppezc
今ごろはどのあたりを飛んでいるのか。太陽観測衛星「ひので」のことである。
見つかるはずはないが秋の夜空を見上げたりする。
先月二十三日、M5ロケットによって鹿児島県・内之浦から打ち上げられた。
M5は固体燃料を使う世界最大級のロケットという。だが、いかにもコストがかかりすぎる。
液体燃料のほうがはるかに安くつく。といったことからどうやら最後の固体燃料ロケットになりそうな気配である。
世は液体燃料の時代らしい。ロケットばかりでない。私たちもまた液体燃料で動いているような気がする。
ペットボトルのお茶や清涼飲料水をやたら飲む。動物には本来、固体燃料が不可欠と思われるのだが。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061003/col_____uho_____000.shtml
89 :
文責・名無しさん:2006/10/04(水) 22:13:01 ID:CmSXGrtV
韓国の潘基文(バンキムン)外交通商相が、アナン氏の後を襲って
第八代国連事務総長に選出されることが確実となった。
アジア出身の事務総長は一九六一−七一年のビルマ(現ミャンマー)の第三代ウ・タント氏以来二人目
▼冷戦終結後の九一年、世界の平和ムードが高まる中、
北朝鮮とともに国連に念願の南北同時加盟を果たした韓国。
現場でその興奮を取材した身には、わずか十五年で事務総長の大役を担えるまでに積み上げた外交力は驚きで、
素直に拍手を送りたい
▼二日に行われた安保理の四回目の予備投票で、拒否権を持つ五常任理事国を含む十四カ国の支持を得、
九日に予定される公式投票で正式な事務総長候補に選出される見通しだ。
歴代事務総長選は、毎回任期切れ直前の年末までずれ込み、結局は米国の意向で決まってきた
▼この流れに逆行した小泉前首相の靖国参拝強行で、冷え切った日中韓関係立て直しのため、
就任早々の安倍首相は急遽(きゅうきょ)、八日に北京、九日にはソウルを訪問する。
今月の安保理議長国の首相として、盧武鉉大統領との首脳会談で潘事務総長支持を明確に伝えれば、
いい手みやげになる
▼『百年の旅人たち』で九四年に野間文芸賞を受けた李恢成氏は、植民地支配と分断で祖国を喪失した朝鮮民族が、
諸民族との邂逅(かいこう)で会得した“境域”からの眼差(まなざ)しを描いた。潘氏にはその調停力を発揮してほしい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061004/col_____hissen__000.shtml
90 :
文責・名無しさん:2006/10/09(月) 08:20:28 ID:XRohnVVo
「帰国後の報告いかんでは首相の職を辞めなきゃならんかも知れん。殺されるかもしれない」
「わが国にも反対があり、正常化は早すぎるという声はある。
そういうことを言っていては(略)正常化を図ることにならん。小異を残し、大同について話をまとめよう」
」▼一九七二年九月二十五日。北京での田中角栄首相と周恩来首相による日中首脳会談の一部。
このやりとりの前には、田中首相が戦争について「迷惑をかけた」と発言したことに周首相が
「迷惑をかけたとは何ごとか。それで済むのか」と怒りだし大激論になった。
随行した二階堂進氏の回想だ(「自民党の三十年」読売新聞社)
▼交渉は難航したが両首脳は四日後、共同声明に調印して国交を正常化させた。
作家の保阪正康さんは周首相の「大同小異」発言に関し「一握りの軍国主義者は許さないが、
その犠牲になった日本人民との交流は続けたい」意味だったと解説する
▼A級戦犯が合祀(ごうし)される靖国神社への日本の首相の参拝を容認することは、この論理の否定につながる。
中国は小泉前首相が「心の問題」として参拝を継続したことに強く反発。首脳間の対話は途絶えた
▼安倍首相は最初の外国訪問先に中国を選び、八日に胡錦濤国家主席と会談する。
靖国神社参拝をあいまいにすることで信頼関係を構築できるか
▼「けんかは済みましたか。けんかして初めて仲良くなるんですよ」。
毛沢東主席は会談を終えた両首相に声をかけた。先人の決断と知恵で日中関係は発展してきた。
今度は新しいリーダーの決断と知恵を見たい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061008/col_____hissen__000.shtml http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20061008/col_____chn_____000.shtml
91 :
文責・名無しさん:2006/10/10(火) 17:56:23 ID:8CkyU9iL
92 :
文責・名無しさん:2006/10/13(金) 21:53:33 ID:6v5eiFG+
>>92 こんなネットの落書きレベルの文章で給料もらえるのか。
羨ましいな。心底うらやましい。
94 :
文責・名無しさん:2006/10/20(金) 12:00:35 ID:V5msRsBO
黄金の穂波を横目に、浅間山麓(さんろく)から諏訪湖まで信州路をたどって、実りの秋を体感してきたが、
九月の稲の作況指数は全国平均で九七、長野県を含む関東も九六で不作の年である
▼長梅雨による日照不足と台風被害がたたったためだ。
やはり、集中豪雨と台風被害が重なった二〇〇四年以来、二年ぶりに平年を下回った。
この年はさらに新潟県中越地震まで起き、銘柄米コシヒカリの産地を直撃している
▼二十三日で震災から丸二年になるが、被害が大きかった旧山古志村(現長岡市)では、
崩壊した棚田の復旧も遅々として進まない。田んぼの形は元に戻っても水路整備が伴わず、
耕作放棄されていた田んぼはスコップを入れてもはね返すほどカチカチに固まっている
▼松本健一さんは近著『泥の文明』(新潮選書)の中で、田んぼの土を“べと”と表現する山古志村の老女の
「べとに触ってねばの、生きてても命半分だ」という米作り農家のため息を紹介しつつ、
日本社会の根底になお「田づくり」を中心として根を張る「泥の文明」に思いを致す
▼棚田の整然とした光景を「半導体のようだ」と評した電機技術者が、
「棚田の泥は水もちが良くて水はけがよい」と聞いて「ますます半導体だ」と感心したという
▼松本さんは米づくりから、ものづくりへと展開した泥の文明に潜む「共生(シンバイオシス)」の思想を、
「砂の文明」の“清浄”に発する「神」が世俗化した「民主(デモクラシー)」に対置する。
米を主食とする北朝鮮とは、泥沼状態だからこそ「共生」可能か。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061020/col_____hissen__000.shtml
95 :
文責・名無しさん:2006/10/23(月) 09:10:01 ID:5/kxYP4x
放言。広辞苑(岩波書店)を引くと「思うままに言いちらすこと。無責任な発言」とある。
失言と違い、多くの場合隠された狙いがある
▼「現憲法下でも自衛のための核兵器保有は許される」。安倍首相の祖父、
岸信介元首相がこう発言したのは一九五七年五月。当然ながら国内外で反響を呼び、
岸氏は「今は核兵器を持とうとは思っていない」と釈明した(吉村克己「戦後総理の放言・失言」文春文庫)
▼回顧録で岸氏は「憲法解釈(核兵器を持てる)と政策論(持たない)の
二つの立場を区別しておくことが望ましいと考えた」と発言の狙いを説明している。
政策判断で将来、核兵器を保有できることを明確にしたかったらしい
▼自民党の中川昭一政調会長に続き、麻生太郎外相まで核兵器保有に関する議論の必要性に言及した。
核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則の堅持も口にしているが、
政府が変更を目指していると国内外で受け取られかねない。
三原則堅持を掲げる安倍政権の中枢にいる二人だけに放言の部類に入る
▼核武装を進める北朝鮮をけん制する狙いがあるとしても、効果があるとは思えない。
世論を喚起、誘導することに隠された狙いを感じる。議論を容認する世論が高まれば、
核兵器の保有まではいかなくても「軍備強化」の道は歩みやすくなる。憲法九条改正の動きも加速するだろう
▼放言の影響もなく、衆院二補欠選で自民党が二勝した。忘れないでいたい。
放言に対する鈍感さや無関心は、放言を支持することと同じ意味を持つ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061023/col_____hissen__000.shtml http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20061023/col_____chn_____000.shtml
96 :
文責・名無しさん:2006/10/23(月) 12:46:10 ID:MR88MlVL
電波新聞リーグでも優勝の中日新聞に御期待ください。
∧ ∧
/ ヽ / .∧
//ヽ、`⌒ヾ⌒ヽ/ ∧
r-──-. _/ u (.....ノ(....ノ / ヽ
. / ̄\|__中日_,|/| アサピー.. u .:(....ノノ
l r'~ヽ ゝ__.ノヽ / ̄ ̄ヽ ::::::::::::::/`ヽ
| | l ´・ ▲ ・` l(___..ノ u::::::::::::::::::::(....ノノ
ゝ::--ゝ,__∀_ノヽ- u ::::::::::::::::::::::::::::ノ
 ̄ / 丶' ヽ::::
自社の田島真一記者の無免許飲酒運転事件を知りながら長期間報道せず、
記事では匿名、さらに処分は異動および停職3カ月で済ませた中日新聞、
また彼を身内のコネで入社させ、今回の事件では幹部として揉み消しを図った
田島暁中日新聞論説委員(論説主幹からヒラに格下げ、でも役員待遇)および、
「キムチは最近、寄生虫卵騒ぎで不評だが、なあに、かえって免疫力がつく」
で知られる田島力東京新聞論説委員に対して抗議する。
詳細は以下のリンク先と「週刊新潮」10/26号を参照のこと。
中日新聞記者、飲酒運転揉み消しの背景とは?
http://www.tanteifile.com/diary/2006/09/17_01/index.html 中日新聞飲酒運転記者問題のその後
http://www.tanteifile.com/diary/2006/10/20_01/index.html
東京中日新聞ざまあみろwwwwwwwwwwwwww
日ごろの行いが悪いからだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
98 :
文責・名無しさん:2006/10/31(火) 21:46:56 ID:ymp1p2t1
透明人間を有名にしたのはH・G・ウェルズの小説である。
どうも人間にはそんな願望があるらしい。その後も小説や映画に時たま登場している。
透明人間になったものの食べた物が見えてしまう話もあった。
空想科学の世界だと思っていたら“透明マント”が実現するかもしれない。
米英の研究チームが透明に見せる特殊な素材の開発と実験に成功したという。
素人には理屈が難しいのだが、むろんまだ課題は多い。
こうしたことになると軍事産業がからむ。見えない兵士などは戦略上有利だろう。
もっとも私どもの周囲にも透明人間はいそう。
たとえば匿名メールでいかがわしい情報を発信したりする。その姿は見えない。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061031/col_____uho_____000.shtml
99 :
文責・名無しさん:2006/11/02(木) 23:44:19 ID:rRVvJG3Z
2006年11月2日 2面 北朝鮮“核”を聞く 加藤紘一自民党元幹事長
中国と連携し主導権を
――六カ国協議再開の評価は。
「よかった。核実験は軍事行動の先触れではなく、あくまで外交交渉カードの一枚。
日本は核問題にナイーブで、刺激に動じやすい。北朝鮮の狙いは(核実験で)日本を動かして、
米国との直接交渉の道を開くことだった。外交ゲームであり、有事状況ではない。
日本は周辺事態の認定をしなくてよかった」
――この時期に再開が決まった背景は。
「ブッシュ米政権は北朝鮮との二国間交渉に応じない路線で六年間来たが、
結局は北朝鮮に核を持たれた。これはブッシュ政権の失敗。
対話ムードを出さないと、中間選挙が危ないんだと思う」
――再開決定に日本は積極的に絡めなかった。
「蚊帳の外だった。残念というより、恥ずかしい。本来、六カ国協議を東京で行うくらいの発想に立つべきだ。
日本は中国より経済援助ができるし、中国よりも米国に近い」
――日本は今後、どう対応していくべきか。
「日本は世界の中で一番、(北朝鮮に対し)軍事路線で(いくべきだと)論争している。
米国のネオコン(新保守主義派)よりもタカ派だ。制裁は続けてもいいが、
まず話し合い路線に戻る大方針を持った方がいい。それには、
北朝鮮に対し原油パイプライン(の送油停止)という最強の制裁カードを持つ中国との関係が重要になる」
100 :
文責・名無しさん:2006/11/02(木) 23:45:16 ID:zmTkch2v
>>99続き
――対話が重要だと。
「北朝鮮の軍事能力は日本より格段に低い。いろいろなことをするのは弱さの裏返しだ。
弱者の脅迫にあまり敏感に動じないほうがいい」
――六カ国協議で大きな進展は望めるか。
「北朝鮮の核放棄と、金正日体制の維持の保証と、どちらが先かといった細かな論争が延々と続くだろう」
――日本は協議にどんな姿勢で臨むべきか。
「もっと米国に助言するくらいの主導権を取った方がいい。日中で『この辺で手を打ったらどうか』
という相談をして、米朝に投げ掛けるぐらいの気持ちになればいい」
――拉致問題への影響は。
「小泉純一郎前首相は直接対話や交渉で拉致問題を大きく進展させた。
制裁で問題を解決しようとする安倍路線は、小泉路線と対立する。そこの調整は必要だ」
(聞き手・古田哲也)
>北朝鮮“核”を聞く 加藤紘一自民党元幹事長
一行目からフイタ
>六カ国協議を東京で行うくらいの発想に立つべきだ
さすが日本のノムヒョン小沢とはスケールが違う
>北朝鮮の軍事能力は日本より格段に低い
左翼は時々こういう直接的にはともかくはっきり言って何を主張したいか
よくわからないことを言い出すよね
102 :
文責・名無しさん:2006/11/07(火) 20:56:11 ID:lTnbZAnb
日本中の大学に紛争の嵐が吹き荒れた一九六〇年代末、全学封鎖された京都の立命館大学で「夜
おそくまで蛍光のともる」一室があった。内ゲバを警戒して校庭に陣取る学生たちも、そのたった一つの窓
明かりが気になってならない
▼作家・高橋和巳が『わが解体』の中で記した「無言の、しかし確かに存在する学問の威厳」。その教授が
団交の席につけば、一瞬、雰囲気が変わった。白川静著『孔子伝』(中公文庫)の解説で、中国文学者の
加地伸行さんが紹介するエピソードだ
▼そのころ、白川さんは中国古代社会の実証研究をもとに、父も不明の巫女(ふじょ)の庶子に生まれ、
理想主義者ゆえに、挫折と漂泊を繰り返す、敗者としての孔子の評伝を執筆中だった。高弟・子路の激し
い気性、その武闘への態度、師への抗議などの描写には、当時の新左翼学生の姿が投影されているとの
評価もある
▼司馬遷の『史記』によって聖人の粉飾を施され、中国官僚制国家の守り神に叙せられた孔子像を覆す
歴史的な評伝。執筆に駆り立てたのは敗戦の虚脱の中で読みふけった『論語』と『聖書』だった。白川さんは
両書を敗北者のための思想、文章と読み取る
▼古代甲骨文字の研究から、画期的な字源解釈をまとめた『字統』『字訓』『字通』の三部作は、後漢以来
の許慎著『説文解字』の通説を改める世紀の名著だ
▼この碩学(せきがく)が、靖国批判をかわそうと、孔子の「罪を憎んで人を憎まず」を引用した小泉前首相に
色をなしてとがめたと、梅原猛さんは書く。文化の日目前の訃報(ふほう)だった。享年九十六。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061103/col_____hissen__000.shtml
103 :
文責・名無しさん:2006/11/11(土) 22:28:14 ID:xjAgYTsa
制度の抜本改革が急務
放送内容にかかわる政府介入を許した電波監理審議会には、
政府方針にお墨付きを与える飾りとしての意味しかないのではないか。
NHKに対する放送命令をはじめ放送法制全般を改めるべきだ。
放送命令
菅義偉総務相は、NHKに対してラジオ短波放送で拉致問題に特に留意して放送するよう命令した。
これに先立ち、電波監理審議会はたった一時間の審議で命令を承認した。
具体的な放送項目を指示した命令は初めてであり、報道の自由を損なう。
審議会の五人の委員は放送行政のお目付け役の使命を放棄、
「NHKの編集の自由への配慮」を総務相に求めることでお茶を濁した。
伝えるか、伝えないかもメディアの自主判断にゆだねるのが報道の自由だ。
総務相の言うように「番組内容に立ち入らなければよい」のではない。
それだけにこれまでの命令は抽象的な文言にとどめていた。
しかし、「拉致問題に特に留意して放送せよ」という命令では、NHKは番組を自由に編集できなくなる。
拉致問題の早期解決のために報道が担うべき役割はあり得る。
ただ、われわれの国家を北朝鮮のような独裁国家と違う健全な民主主義国家として維持するためには、
報道はあくまでも自由でなければならない。
拉致問題の早期解決のために報道が担うべき役割はあり得る。
ただ、われわれの国家を北朝鮮のような独裁国家と違う健全な民主主義国家として維持するためには、
報道はあくまでも自由でなければならない。
104 :
文責・名無しさん:2006/11/11(土) 22:29:48 ID:4Sfw5aWs
個々の政策に関する命令が許容されれば、放送の中身は政権や総務相の意向に左右され、
NHKが政府による情報操作に利用されかねない。これではまるで国営放送である。
放送に関する現行制度、行政の運用には表現・報道の自由の見地から疑問が多い。
放送命令もその一つだが、NHK予算の国会承認制度、放送局免許、電波割り当てなどの行政権限をテコに、
政治家や官僚が意見表明、行政指導などとして放送内容に介入することが珍しくない。
これを許す法律上、事実上の仕組みが放送ジャーナリズムを委縮させている。
NHKも「命令が出ても自主的に編集する」というだけで命令に抵抗しない。
今後は自主編集という名の自主規制が強まるだろう。
放送、通信をめぐる環境は放送法ができた半世紀以上も前とは様変わりだ。
たとえば、規制の大きな根拠とされてきた電波の希少性は、
衛星放送の増加、有線テレビの普及、インターネット放送の登場などで説得力が弱まった。
これを機に、命令の廃止はもちろん、制度全般の洗い直しと真剣に取り組むべきだ。
敗戦直後の一時期に行われた、政府から独立した行政委員会が放送行政を担う方式を基本に、
政治家、役人支配から脱した新制度を早急に組み立てたい。
http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20061111/col_____sha_____000.shtml
105 :
文責・名無しさん:2006/11/14(火) 19:06:20 ID:Q3MdpNK/
我慢はもともと仏教用語から出ているという。慢は高慢、慢心などに見るようにあまり良い表現ではない。
“うぬぼれ”に近い意味もある。もっとも現代、私たちは我慢を“辛抱すること”として使っている。
では我慢と、やせ我慢はどう違うのか。このあたりがはっきりしない。
辞書に、やせ我慢は“無理に辛抱して平気を装うこと”とある(日本国語大辞典)。
たぶん平気を装うほうに重きをおいているのだろう。
現代っ子は我慢強くないという。なに、大人も同様である。だれしも時には辛抱の限界を感じたりする。
だが、そこでたとえば自殺を考えるのは早計ではないか。思いきり、やせ我慢に徹する方法だってある。
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061114/col_____uho_____000.shtml
106 :
文責・名無しさん:2006/11/17(金) 16:15:49 ID:5U10DQZV
入浴支社の○尾○一記者の妻は最悪だね。
出会い系で沢山、男を漁って・・・すぐポイだもんね。
日本で騙された男はみんな泣いているよ。
入浴でも、語学勉強と称して、ヤリまくりだもんね。
107 :
文責・名無しさん:2006/11/21(火) 10:55:49 ID:52VEnTT5
>106
あ、読○の倫敦支店の間違いだわさ
108 :
文責・名無しさん:2006/12/09(土) 16:19:17 ID:L1swIlRi
109 :
文責・名無しさん:2006/12/10(日) 17:50:39 ID:iHehjLiv
「中国軍日本上陸」という新聞の見出しにギョッとしてよく見ると中国軍ではなく
中国車。中国製の乗用車が日本に輸出されるという話。同クラスの日本車に
比べ一割安いんだとか。「そういう時代なのね」
これは、日本もいつか来た道。「安かろう悪かろう」と、からかわれながら、
欧米の工業製品を見よう見まねで作り、欧米人も、そのまねのうまさに舌を巻いた。
中国にも職人技の伝統がある。問題は開発力。
物覚えがいいだけでは発明はできない。その潜在的素質のある人材が
どれだけ居るか。全人口の3%も居ないとか。そうだとしても、十三億人の中国。
なめたらあかんどころか空恐ろしい。安倍さん、どうします?
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20061209/col_____uho_____000.shtml
110 :
持ち込み:2006/12/12(火) 00:29:07 ID:SXQdVZxW
先日、
http://ime.nu/www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20061120/lcl_____gif_____001.shtml において東京新聞さんが記載されたギフRという団体ですが、
県民感情を無視したどうしようもない売名行為であると怒りの声があがっているそうなので報告しておきます。
↓
「自分は裏金とは直接関係ないのに」 などと吐露している若手職員に対し怒りの声があがっています。
ギフRは、そんな気持ちで売名行為のために活動している会のようです。
県民は、改めて岐阜県庁に大変失望しました。
> 会の名前は「みんなでみんなの役所を変える若手の会『ギフR』」。
> 「自分も含め、多くの若手職員は『裏金とは関係ないのに』という割り切れない思いを
> どこかで抱えている」と発起人の1人で県職員の佐々木寿志(ひさし)さん(31)。
http://ime.nu/www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20061120/lcl_____gif_____001.shtml > 佐々木だって年齢的に裏金世代じゃねーか
> なに人ごとみたいに新聞で名前売ってんだよ!,(゚д゚)ペッ
> 岐阜県のこの現状で、例え今の新規採用でも、
> 「私は裏金と関係ない」って言っちゃまずいだろ。県民意識に立って考えて。
> 率先してやってることは確かに建設的なのかもしれないけど、
> 県民の税金を裏金に使われたいた事実を知らなかったこと、だけでも、
> 県職員として、公務員としても、もう少し言い方考えた方がいいぜ。
> 「私は裏金と関係ない」という意識でやってるわけだから
> 率先してやってることは建設的ではなくて事件に便乗した売名行為
> 佐々木は政治家でも狙ってんじゃねーの?
> この人って、30歳越えてる人なんでしょ?
> 「自分は直接関係ないのに」とか言って、岐阜県職員としての自覚あるの?
> 裏金の存在を知らなかったことだけでも悪だとおもわないのかしら?
111 :
文責・名無しさん:2006/12/29(金) 16:57:48 ID:AHm5zdN3
男児はみんな卒業文集の「将来の希望」に「軍人」と書いた。
昭和十九(一九四四)年三月、東京の西巣鴨第一国民学校のある学級での出来事。
終戦まで一年半ある。日本中大きな違いはなかっただろう
▼戦後六十一年の今年、最後の同期会が開かれた。
七十代半ばになる今も、会えば戦争中のことが話題になる。
「海軍軍人に」と記した不動産業の男性は「洗脳されていたんでしょ」。
「航空将校」を目指した税理士の男性も「他の情報がなかったので仕方ない」と振り返る
▼自分たちの世代はその分、教育や情報の大切さを実感しているとの思いがある。
だから甥(おい)に頼まれ原稿用紙百二十枚に及ぶ戦前の回想記を書く人がいる。
終戦記念日に地域の若者に体験を話す人がいる。戦争の実像を伝える本を全国で朗読する人がいる
▼共通するのは戦争体験の風化に対する危機感に違いない。自宅に放火された加藤紘一衆院議員は
著書「テロルの真犯人」(講談社)で「戦争の記憶がほぼ完全に失われようとしているいま、
フィクションがリアルにとってかわりつつあるように感じる」と指摘する
▼その結果、自分へのテロにせよ他のテロにせよ、浮世離れして現実感がないという。
危険な兆候に見える。戦争への道さえ現実感がないまま歩みかねない
▼五十年前の昨日、最後の引き揚げ船が舞鶴港(京都府)に入港した。
復元された桟橋の「由来書(がき)」には「過去は未来を映す鏡である。
それ故に正しく伝えられなければならぬ」とある。蛇足を承知で付け加える。「しつこく、しつこく」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061227/col_____hissen__000.shtml
112 :
文責・名無しさん:2006/12/29(金) 17:31:38 ID:BjjfzVTE
暮れも押し詰まると、掛け売りの代金の回収に「掛け取り」が走り回り、
俳句の季語にもなっているが、この一年三カ月なかった死刑執行が、
二十五日、東京、大阪、広島の拘置所で一挙四件行われた。まるで命の掛け取りだ
▼真宗大谷派の門徒で、死刑執行命令書の署名を拒否していた杉浦正健前法相が九月に退任。
安倍新内閣の長勢甚遠法相が、年内執行にこだわる法務省の強い要請で、
国会閉会後と、天皇誕生日後のタイミングを狙って署名したようだ
▼杉浦前法相の署名拒否は、かつて一九九〇年から一年、署名拒否を続けた左藤恵氏以来で、
犯罪被害者らの批判は強かったが、死刑制度廃止論者からは制度への問題提起になると歓迎されていた。
これで見直しの機運は一気に遠のいた
▼最近の厳罰化を求める世論を反映してか、二〇〇四年以降、死刑確定者数は年間十人以上となり、
今年は二十人を超えた。未執行の確定死刑囚は百人に迫って制度の矛盾が露呈していた。
法務省は、時の法相の信条によって執行されたりされなかったりでは国民の不信を招き、
制度の根幹が揺らぐと「年間執行ゼロ」だけは避けたかったらしい
▼世界の潮流は廃止に向かっており、先進国で死刑制度を残すのは日本と米国だけなのに、
増え続ける確定死刑囚を、執行で減らせば済む問題ではないのは明らかだ
▼日弁連によれば欧州の死刑廃止国でその後凶悪犯罪が増えたとのデータはない。
統計的に殺人は増えていないのに死刑や無期受刑者は増えるという矯正の矛盾だけが越年する。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20061228/col_____hissen__000.shtml
・新しい年には夢という言葉がよく似合う。新明解国語辞典(三省堂)の編者は「実際には
有りそうにも思われないが、万一実現すればいいなあと思っている事柄」と難度を高くして
いるが、人は夢を実現するために頑張ることができる
▼「アイ・ハブ・ア・ドリーム(私には夢がある)」。この名文句で知られ、米公民権運動の
指導者でノーベル平和賞を受けたキング牧師は、代表的な人だろう。米国で業績を語り
継ぐための碑と公園の建設が進んでいる。寄付金は六千五百万ドルを突破し、来春完成の
めどがついている
▼牧師が黒人差別撤廃運動に加わったのは二十六歳の時。バスの白人専用席を譲ることを
拒否した黒人女性が逮捕された事件を契機とする。インド独立の父ガンジーの教えに学び、
三十九歳で暗殺されるまで非暴力抵抗主義を貫いた
▼寄付金の好調さは、テロとの戦争に疲れた米国の空気と無縁とは思えない。クリントン
前大統領は記念碑の起工式で「市民的不服従の方が自爆テロより効果的」と訴えている
▼牧師には戦争のない世界を夢見る名演説もある。「戦争は相違を克服するための正しい
方法ではない」と断言することが価値観の真の革命であると指摘。「社会改良よりも
軍事防衛費に多くの金を費やす国家は精神的な死へと近づいている」と強烈なメッセージを
発している
▼四十年前の演説で、聴衆の拍手鳴りやまず、と伝えられる。戦火は世界で今も絶えない。
牧師の夢の続きを見る指導者が現れることを夢見る。日本の指導者だったらとてもすてきなのに。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20070103/col_____chn_____000.shtml
114 :
文責・名無しさん:2007/01/10(水) 21:07:25 ID:QCAH5L5L
「来年のことを言えば鬼が笑う」という。未来は誰にも予測できないことのたとえだが、
どうせ鬼に笑われるなら二〇一〇年の日本に思いをめぐらしてみたい。憲法改正論議が
沸騰しているかもしれない。
▼今年は憲法の施行から六十年という節目の年。呼応してか改憲手続きを定める国民投票
法案が年内に成立する機運にある。ただし、成立後三年間は改憲案を国会に提案できない
条項を盛り込むことが検討されている。一〇年以降に改憲が初めて現実の課題になる。
▼国会が改憲案を発議し国民投票にかけるには、衆参両院それぞれの総議員の三分の二以上
の賛成が必要になる。安倍晋三首相は自民党総裁に再選されて改憲案提出の凍結解除を迎え
る腹づもり。その時までに与党議員を一人でも増やしておきたいに違いない。
▼その間に想定される国政選挙は三回。三年ごとに半数が改選される参院選が二回、与党が
三分の二を占める衆院も任期が四年なので最低一回は選挙がある。七月の参院選はこの想定
では「三連戦」の初戦にあたる。首相は年頭の記者会見で改憲を争点にする決意を口にして
いるが、初戦の重みを感じているのだろう。
▼民主党の小沢一郎代表は改憲の争点化に気乗りしないらしい。「国民生活に身近で分かり
やすいものが断然比重が重い」との理屈だが、次の衆院選で政権奪取を狙う以上、受けて
立つ責任がある。憲法をどうするかで白紙委任はできない。考え方を分かりやすく知りたい。
▼タイムマシンで未来に行くことはできないが、未来を決める一票は持っている。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20070109/col_____chn_____000.shtml
115 :
文責・名無しさん:
「いまだかつてない劇的シーン」と新聞は伝えた。昭和二十年夏の敗戦から三カ月後の衆院本会議での光景だ
▼満州事変以来陸軍が暴走した責任を追及する声に、陸軍大臣の下村定(さだむ)氏は
「陸軍を代表し全国民に衷心(ちゅうしん)よりお詫(わ)び申し上げます」と答えた。
そして「国を思い身を投げ出した英霊にはなにとぞ同情を賜らんことを」。
真摯(しんし)な謝罪と戦没者への思いに議場は粛然となり、すすり泣きがもれたという
▼太平洋戦争は海軍なくしてできなかった。報道や国民の熱狂もあった。
とはいえ、陸軍の独善的な暴走は昭和の戦争の大きな一因であり、政治はほとんど無力だった。
そんな陸軍の謝罪だから一層議員の胸を打ったのだろう。
戦争を防ぐための政治の責任に思いをめぐらせた人もいたはずだ
▼あのように二度と暴走しまい、させまい。そのために戦後掲げた理念と知恵が、
政治の優位をいう「文民統制」(シビリアンコントロール)であり、専守防衛である。
巨額の防衛費ながら「防衛庁」にとどめておいたのも抑制の表れだったはずが、「防衛省」に昇格した
▼自衛隊の海外活動は「本来任務」に格上げされる。
安倍氏は集団的自衛権見直しに意欲的で、米軍との一体化が進むことにもなろう。
英国のような戦争協力も考えられようか。文民統制の主役たちが政治より「武」に頼ることを懸念する
▼首相は式典で「戦後レジーム(体制)からの脱却」を語った。脱却すべきものはあるかもしれないが、
陸軍大臣の謝罪が示すように、忘却してはいけない戦争の記憶と教訓はあまたある。
http://www.chunichi.co.jp/00/chn/20070110/col_____chn_____000.shtml