名古屋版「声」
首相の参拝は恐ろしいこと 高校教員 寺田誠知 岐阜県各務原市 56歳
小泉首相の靖国神社参拝に、中国や韓国の人々が怒りと悲しみを表しています。
しかし、よく考えてみれば、最も怒り、悲しまなければならないのは、
私たち日本人なのではないでしょうか。
なぜなら、日本の軍国主義が復活して、最も苦しまなければならないのは、
私たち自身だからです。
首相は、A級戦犯をはじめとする軍国主義者たちを「国のために命を捧げた人たち」と言います。
しかし、彼らこそが日本を地獄に突き落とした張本人だす。
彼らを神様として参拝することは、本当に恐ろしいことではないでしょうか。
「国のため」とはいっても、これは軍国主義の全体主義国家のためであって、
平和主義の民主主義国家のためではなかったのです。
その死を悼むことはあっても、とても英霊として賛美するわけにはいきません。
それは軍国主義と全体主義の復活につながるからです。
「不戦の誓い」のためなら、原爆を始め無差別爆撃で死んだ多くの国民、
旧満州で置いてきぼりにされて死んだ子供たち、栄養失調で死んだ人たち、
付議の戦争に反対したために特高警察に拷問をかけられて死んだ人たちの霊をこそ
弔ってほしいと思います。