朝日新聞2005年12月27日東京版地方面(東京川の手)より
耐震偽装グランドステージ公表から1か月その6
対策委 女性の一声、住民結束
「グランドステージ茅場町」には医者、弁護士、銀行員、大手企業の社員、
会社の経営者などさまざまな職業の住民が暮らしている。平均年収は1千万円を超える。
初めて住民が集まり、対策を協議したのは、「耐震偽装」の発覚から3日後のことだった。
入居開始から2カ月半。管理組合もまだ設立されていなかった。
「みんなで早く話し合わなければ」。
大半の住民が焦りつつ、集会の呼びかけに二の足を踏んでいた中、声を上げた
1人の女性がいた。
都内で韓国料理店を経営する李美姫さん(47)=仮名=だ。
先月20日午後8時。李さんの自宅で開かれた緊急集会には36戸のうち約60人が
集まった。
20畳のリビングや10畳の和室は人で埋まり、絨毯や廊下に座り込む人もいた。
冒頭、李さんはこう挨拶した。「私たちは穴の空いた船に乗り込んだ同士。
問題解決に向けて一体となりましょう。
誰かがやるべき事を、たまたま私がやっています」
>続く
私と同じ若者へ言っておきたいことがあります。
それは探偵にはならない方が良いということです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そして官僚の方に以下の事実を認識して頂きたい。
そして国民の一人ひとりが真に安心に暮らせる社会を創って頂きたい。
もちろん探偵さんじゃなければ出来ない素晴らしい仕事はあります。
でも最近は愚かな経営者の利益優先の経営方針により自分の全く知らない
老若男女を不幸にする(自殺するよう働きかける、不治の精神疾患を煩わ
せるなど)仕事を多数行っています。ちなみに経営者がヤクザだと言うこ
とは探偵業界ではよくある話です。
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1132661755/
>続き
これを契機に対策委員会ができ、婦人部まで誕生した。委員の1人にもなった
李さんが振り返る。「みんなが同じ事を思っているのに、自分から手を挙げる
人がいない。良くも悪しくも日本人の民族性だと痛感しましたね」
ソウルの出身。約30年前、留学生として来日し、通訳のかたわら料理店などを
経営してきた。5年前に公務員の夫(47)と結婚。「東京駅まで歩ける
100平方メートル」の「茅場町」が気に入り、8月28日に入居した。
購入価格5690万円。うち5千万円がローン返済だ。
初集会以来、李さんは朝から夜遅くまで、自宅を開放している。対策委のメンバー
や住民が頻繁に出入りし、中央区職員との打ち合わせ場所にもなっている。
力を入れてきたのが、婦人部の組織作りだ。「女が結束してさえいれば、大丈夫。
男は大義に命を張ってほしい」。
区が用意した仮住まいへの割り振りも、女たちが担当。2週間かけて全戸の事情を
聞き、大した混乱もなくまとめ上げた。
半面、この1カ月で店に顔を出せたのは週に1回程度。前年に比べ、売り上げは
半減した。
先月29日の衆院国土委員会での参考人質疑。ヒューザーやイーホームズ、木村建設
など、「耐震偽装」の関係者が初めて顔をそろえた。テレビの中継を見ながら、
こんな思いが込み上げてきた。
「耐震偽装問題は、日本人の一番悪い資質が、そのまま出ている。イーホームズで
もヒューザーでも、誰が悪いというのではない。何が正しいか、貫く勇気がこの
国民にはなくなった。みんなが無責任。みんな平然として、てめえのことばかり。
戦前に似ている」
怒りより、悲しさ、いや情けなさを感じた。