「TVショッピングから聞こえる軍靴の音」
倍賞佳代(フリージャーナリス)
先日、今流行のビリーズブートキャンプの通販番組を見ました。
たくましい教官が軍隊式トレーニングを用いてダイエットのレッスンをするというものですが
これは危ないと思い悪寒がしました。
軍隊式の商品を礼賛して「軍隊=かっこいい」というイメージが植え付けられてしまいます。
軍隊は人殺し集団以外の何者でもありません。
思い起こせば、昨今の非情極まりない殺人事件や暴力・虐待事件もそういったものに遠因があるのかもしれません。
そして何より「戦後日本人の米国追従もここまできたか」と恐ろしくなりました。
この商品に限らず通販番組では「NASAが開発した新素材」「アメリカで話題騒然」といった
米国至上主義のフレーズが当たり前のように飛び交っています。
先のイラク戦争のように理由なきアメリカにただ賛同する精神構造は通販会にも広がっているのです。
これからの日本は協調と平和を重んじるアジアと歩みを共にすることで脱米国信奉の道を模索してもいい時期ではないでしょうか?