やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その65

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528文責・名無しさん
>>526 福井氏のオピニオン概ね賛成できるんだけど
9条を捨てようとしている日本=好きな女の子が出来て、今まで慣れ親しんできた玩具をダサいといって
ポンと投げ捨てちゃう思春期の少年にありがちなヒステリーに近い状況。平和主義という玩具は意外と
よく出来ている ってところに首を傾げてしまった。最も自分の読解力がないせいかも試練が

憲法ってなに? 自民党案を読む〜第9条  「自前の広範な盾必要」 福井晴敏さん(作家)

「亡国のイージス」では、ちょっと誤解を与えてしまったなっていうところがあるんです。劇中では、北朝鮮工作員と
反乱自衛官に乗っ取られたイージス艦に、追走する自衛艦が沈められちゃう。「我々、自衛隊は先に撃てない」と
言って。
あの場面が余程ショックだったらしく、みんなその先を余り覚えていないみたいなんです。俺が見て欲しかったのは
その後の「撃たれる前に撃つ。それが鉄則だ」という主張と、「撃つ前に考えるのが人間だ」という主張のぶつかり合い。
劇中で「撃たれる前に撃つ」って言っていた若者は、「撃つ前に考えるのが人間だ」って言う主役の先任伍長の
言葉を聞いて、人間的に応答した結果、工作員に撃たれてしまう。

じゃあ、その若者は馬鹿だったのか。馬鹿だと思う人はおそらく一人もいないでしょう。そこに込めた思いが
思っていたほど伝わっていないなって。ただ、軍備も戦争も永久に放棄することを、俺は考えているわけではない。
完全非武装というファンタジーで国は支えられない。絶対こっちからは撃たないし、最初の一発は我慢する。
平和国家を名乗るには覚悟がいるということです。(つづく)

529文責・名無しさん:2005/11/01(火) 23:46:03 ID:jAqXfJLb
憲法ってなに? 自民党案を読む〜第9条  「自前の広範な盾必要」 福井晴敏さん(作家)

(続き)日本の国防をよく「槍衾」って言うけど、自衛隊は在日米軍の厚い盾と盾の透き間を補っている。
対潜能力、掃海能力は米軍からしてもギョッとするほど高い。アメリカと日本の国益が一致することはあり得ないん
だから、自分の盾だけで全土を覆えるように体制と変更を進めておかないといけない。対潜能力や掃海能力に注ぐ
力を分散させてでも、自前の広範な盾が必要なんです。
それともう一つ。国が税金でどんな装備を買って、どれだけの能力を持っているのかを小学生レベルで教えないと
いけない。国際社会の荒波を渡っていかないといけないのに、何の戦争教育もしていない。そんな中で、右か左か
選べっていう今の改憲論議は危険です。

自前の広範な盾という「貯金」もなく、自国の防衛体系についての「知識」もないまま、9条を捨てようとしている日本
って、思春期の少年みたい。好きな女の子ができて、「こんなおもちゃで遊んでいるオレってダサい?」って言って
ポンって投げ捨てちゃう。思春期にありがちなヒステリーに近い状況だと思う。俺は平和主義っていうおもちゃを
子細に見ると、意外とよく出来ているって思うんですけどね。

戦後の政治家は9条を言い訳にしてのらりくらり、戦争に巻き込まれないで、一方で国際的にはコミットしてますよ
という姿勢を示してきた。自民党案のように軍にしたら、サボタージュを続けて、いいとこ取りができなくなる。
9条を隠れ蓑に「貯金」と「知識」を増やすのも大人への道。今の解釈で、やれる事はまだあるんです(おしまい)