8/30日付、朝日新聞 東京版 第14面オピニオン欄 「声」
一国の宰相は 「理」で判断を
無職 古川 嘉夫(新潟県上越市68歳)
参議院選の公示日を迎えた。いよいよ本格的に選挙戦が始まった。
私の信条としている言葉に、「大事は理をもって決し、小事は情をもって処す」というものがある。
一国の政治家、中でも宰相は、国の命運を左右する大事を決するのに、
「情」をもって処して良いのだろうか。やはり、冷静にものごとを考え、先々を読み、
たとえ「情」において忍び難いものがあっても、最善を「理」で判断し、決する必要があるのではないか。
そのとき「理」は「非情」と映るかもしれない。また、何が大事で何が小事か、という基準もあるだろう。
しかし私は昨今、焦点となっている郵政民営化は、少なくとも、ある意味で今後の日本の
命運を左右する大事だと思っている。やはりこれは「非情」をもって押し通す必要があるのではないか。
「情」でものごとを決する政治家は、一見温かみがあるようだが、一国の命運は託せないと考える。
ただし今回、小泉首相の一連の言動をすべてよしとするわけでもない。
政敵に対してもっと情をもって処しても良いと思うのだが。
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最後の1段落、朝日の中の人が勝手に追記したような違和感を覚える・・・