中日新聞・東京新聞こそ電波!! その23

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 「サプライズ選挙」が終わった。郵政改革法案の否決、その夜の衆議院解散、
ガリレオを例にとった演説、反対派非公認宣言、そして次々と発表される女性
刺客、さらにはホリエモンの登場。国民は、当初それこそ息つく暇もなく、
「小泉劇場」にくぎ付けになった。
 結果は、小泉自民党の歴史的な大勝となり、民主党はこれまでの勢いを一気
に失った。小泉総理の「サプライズ」は、北朝鮮を初めて訪問したときや、幹事
長に安倍晋三氏任命のときと同じように、今回も大成功だった。常人が理解で
きないことをやって、しかも成功する人を世間では「天才」という。芸術と違っ
て政治について天才が語られることは少ないが、政治家の資質分析してきた者
からすれば、小泉首相は、やっている政策の是非はともかく、政治の技術にお
いては間違いなく天才肌である。これを「変人」、あるいは「変人以上」と名づけ
るのは、たんに天才のやっていることが分からない凡夫の捨てぜりふなのだろ
う。

 政治とは、古来、「まつりごと」である。熱狂のない祭りがないように、ドラ
マのない政治は、政治という名の行政事務の調整に過ぎない。
678つづき:2005/09/17(土) 17:43:37 ID:kEJp/i79
 政治家は官僚とは違う。政策を語り合っていれば立派な政治家であるという
考え方は、もっともらしい響きはするが、政治についての根本的誤解がある。
いくら詳細に政策を語ろうとも、それが実現するかどうかは政治家の力量や魅
力にかかっている。有権者は愚かではない。人で選ばなければ、マニフェスト
(政権公約)も画餅に終わることを知っている。

 平素、自分は庶民の側に立って、冷静に政治を見ていると思っている人ほど
今回の選挙結果は理解できないのではないか。庶民の民主的な決定を「小泉劇
場」に踊らされたものと断罪し、じつは庶民の気持ちがわかっていない自己へ
の言い訳とした人もいるのではないか。だが、小泉を熱烈に支持した庶民は決
して愚民ではない。

 かれらは見たのである。小泉総理が言うだけでなく、行動するのを見たので
ある。悪口だけを言う政治家にも、説教臭いことばかり言う報道にもないもの
こそ、この「行動」であった。

 小泉劇場はフィクションではない。国民に人気がない政策であろうとも、自
己の信念を貫いてやろうとする政治家が、実際に無謀ともいえる闘いを挑んだ
のである。こんな政治家が、これまで何人いたことだろうか。庶民は、それを
見殺しにするには忍びないと思ったにちがいない。