1 :
文責・名無しさん:
2 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 15:56:54 ID:euZPstKU
今だ!2ゲット〜〜〜〜
, -─‐- 、
/ \ ずさ〜〜〜〜〜〜
/___ 丶
(_____\__|
|├'' ''┐ || .|
┌┬┌┬ | |
| ̄<;  ̄ S)
丶 (─)丶_/|し
ヽ-┐ / \ (´⌒;;;≡≡≡
⊆⊂´  ̄ ̄ ̄ つ ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
禿典に変わってヨシトミ様が2getだYO
>>1俺のスレを立てられる事に感謝しろYO
>>3ライズペガサスの秋天を俺のせいにするなYO
>>4だ覚えは無いからアメリカ返れYOデザーモ
>>5う腕ヨシトミの迫力を見てくれYO
>>6な騎手が関東にいないから俺がリーディング取れるだって? プッw
>>7しの2ちゃんねらーに、そんな事言われる筋合い無いYO
>>8まきをまいてウケ狙いかYO 後藤君w
>>9舎関係者の皆様、確実に着を拾うヨシトミを宜しく。
>>10賞なんて俺は要らないんだYO
>>11-1000 笑いが止まりませんねw
3 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 16:03:16 ID:ZHA+1/ww
単独スレ立て 乙!!
4 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 16:05:50 ID:LMf0+BJ2
ア ジ ア 太 平 洋 戦 争
5 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 16:14:42 ID:1spfUQzi
v――.、
/ ! \
/ ,イ ヽ
.. / _,,,ノ !)ノリハ i
i jr三ミ__r;三ミ_ ヽ
l ,iヾ二ノ ヽ二 ハ ノ / ̄ ̄\
ヽ、.l ,.r、_,っ、 !_, /ヽ、___ノ| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ! rrrrrrrァi! L_./⌒( i " i | ./ <
>>1糞スレ立てんな、蛆虫、氏ね。
ヾヾ ゝ、^'ー=~''"' ;,/. | i | i > \______________
ゞ","",,ヽ >、__,r / ヽ | i ″)
ヾ ,, ,, ヽ ノ | i i .丿
/ヾ ,, ,,ヽ ( / )/ | ‖i /
| ヾ ,,,, ヽ "──"" ノ(/| ii | )
ヽ ヾ ,, ,, ,,.ヽ ノ ./ .|__ii___|ヽ
ヽ ヾ ,,, ,, \ / i⌒( ̄ ~ |
/ )==(○)==( ヽ- ̄ ̄ /
(⌒-/",,--______-- ",, ヽ ゝ─-- /
.(__/ヾヾヾ ,,, ,,, ,,-ゞヾ/ ヽ.,,_,,/
ヽ( ソ""""\ ヽ i_/
<(⌒""`--.,__) /ヽ )
<(~`─" \ (~ /
<(_,,,__,,,, ) \  ̄ゝ
 ̄""" ヽ.,,__ゝ
6 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 16:40:25 ID:AHUq1ti2
中国のプロパガンダをそのまま垂れ流すのは、取材とはいえない。
戦中の日本において、誇張・歪曲した大本営発表がなされ、
「鬼畜米英」の非道な虐殺行為が伝聞されたように、
あるいは北朝鮮が「拉致などない。すべて日本の仕組んだデマ」
「偉大な将軍様は、初めてのゴルフでホールインワン11回」
など自国の主張のみ繰り返すように、
中国が今、現在、
政治権力維持のために、自分たちを「美化」し続け、
反日教育をし続けている現状に、きちんと警鐘を鳴らすべきである。
歴史の批判、反省と、
今、現在の中国の危険な愚行とは別ものである。真摯に取材、検証されることを望む。
7 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 17:36:36 ID:+t7LJtw9
>6
>歴史の批判、反省と、今、現在の中国の危険な愚行とは別ものである。
>真摯に取材、検証されることを望む。
一度、中日の社員と接してみろ。
記者でも読者室電話番のおっさんでもいいから。
自分が如何に無茶なことを言っているか良く判る。
8 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 18:24:31 ID:bI2GFi4y
編集局長がかわったくらいじゃキチガイぶりは変わらない。
9 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 18:59:04 ID:vIBXwrtX
>>6 >「偉大な将軍様は、初めてのゴルフでホールインワン11回」
マテやこらw
10 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 19:08:09 ID:XPz7GRNd
>日本軍捕虜をシベリアで働かせた。
ここは、ずいぶんと優しい表現だな。
>>9 ロイター発でそう言う発表をしている、と言うのが流れたんだが。
12 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 20:44:06 ID:ZHA+1/ww
良スレ あげ。
2005年4月23日編集局デスク 怨みに報いるに
日本が戦争に負けた一九四五年八月、中国国民党の蒋介石総統はラジオ放送でこう国民と兵士に呼びかけた。
「決して日本人民を敵とせず、敵軍のかつての暴行に報復を加えてはならぬ。
中華民族の至高の伝統、与人為善、不念旧悪に誇りを持て」
これが有名な「怨みに報いるに徳をもってせよ」の演説である。その結果、中国全土で
二百数十万の日本軍将兵が次々に投降し、一部の戦犯を除くほぼ全員が十カ月以内に祖国へ送還された。
わずか一週間の戦闘で「戦勝国」となったソ連(当時)が、五十数万人の日本軍捕虜をシベリアへ強制連行した
事実を思い起こせば、中国の思想の深さを実感する。いまの人民解放軍も、当時は国共合作で
「国民党・第八路軍」であり、後に敵となる蒋介石に全面的に従った。
やがて時は移り、一九七二年、日中国交正常化の交渉が始まった。訪中した田中首相(当時)らの最大の難問は、
中国が戦時賠償を請求するかどうかだった。日本側は支払い不能、中国側は、どう十億人民の声に対応するのか。
>>13続き
周恩来首相(当時)の結論は、こうだった。
「あの戦争の責任は、一握りの軍国主義者にあり、一般の善良な日本人民は
その犠牲者である。中国人民と同じ犠牲者に対して、莫大な賠償金を強いるべきではない」
いまの日中関係は、こうした「こころ」の上に成り立っている。終戦の時と国交正常化の時と、
二度にわたって歴史の怨みをこらえた中国側の「こころ」を、私たちは忘れるべきではない。
こらえた「怨み」は、何かのきっかけで噴出しやすい。各地で起きた反日デモは、その典型だろう。
戦没者への思いのあまり靖国参拝を公然化した小泉首相には、日本への怨みをこらえた中国の人々への
思いがあったか。怨みに報いるに徳をもってした国には、礼節をもって返さねばなるまい。
それが歴史認識というものだ。国の品位でもある。二十二日、過去の戦争に
「痛切なる反省とおわび」を表明した首相は、実践によってその言葉を証明してほしい。
(名古屋本社編集局長・小出 宣昭)
http://www.chunichi.co.jp/00/desk/20050423/col_____desk____000.shtml
15 :
文責・名無しさん:2005/08/07(日) 21:32:38 ID:YzAAsKZ+
2003年11月30日朝刊 中日春秋
Takuboku(啄木)、Issunboushi(一寸法師)、Nagoya(名古屋)…。日本にちなんだ
名の小惑星だ
▼発見者や軌道計算者が自由に命名できる唯一の天体が小惑星である。正確には
名前を提案して国際天文学連合が認可するが、却下される例も。天文雑誌『星ナビ』
によれば現在、約九千の小惑星が命名され、その一割は日本に由来する名前。発見者や
家族にちなむものが多い
▼今度、新たに命名された小惑星が「Ukichiro」だ。石川県加賀市出身の
雪の博士、中谷宇吉郎にちなんだ名前である。山梨県の歯科医が九年前に見つけ
『星ナビ』に命名を委ねた。読者からの公募でこの名を選び、今月初めに認可された
▼中谷の師は物理学者の寺田寅彦だ。その名に由来した小惑星「Torahiko」が
すでにある。それぞれ文化人切手となり、全集も出ている師弟。「今度は天で呼応
しました」と、加賀市にある「中谷宇吉郎雪の科学館」の神田健三館長は楽しそうに
感想を語った
▼中谷は書いている。高校入試に落ちた体験を話すと寅彦は「それはよいことをした」。
そして声を潜めて「実は僕も中学の入試に落第した。慢心していたから、あの経験は
貴かった」。(『中谷宇吉郎集』岩波書店)寅彦の人柄と師弟の間柄をしのばせる。
天で再会して往時の話にまた花を咲かせるか
▼輝きを覚える小惑星に対し、打ち上げ失敗で爆破された偵察衛星。貴いとはとても
言えない落第で、今後成功しても「Dekisokonai」などと命名されかねない。
中日新聞2004年4月10日 コラム「編集局デスク」
・イラクの悲劇
人間は、二メートルに満たない体の中に「美しい希望」と「たくましい野望」、
「卑しい欲望」をいっぱい詰め込んで生きている、と言ったのはさる軍事学の権威である。
だから、戦争は絶えない。平和とか正義を求める美しい希望は、野望(政治)や
欲望(経済)という力の前に圧倒されがちなのだ。
イラクでの三邦人の人質事件という深刻な事態を迎えたいま、私たちはもう一度、
人間の本質にまで立ち返ってこの戦乱を見直す必要があると思う。この戦争とその後の
推移は、やはり、正義や自立という美しい希望を踏みにじった戦いではないのか。
古来、二者の戦いには四つの要因がからんできた。強と弱、正と邪である。
強かつ正なら勝ち、弱かつ邪なら負けというのは当たり前だが「弱ながら正」
「強ながら邪」という組み合わせになると、勝敗の行方はがぜん不透明になる。戦争
では双方が「正義」を掲げるから、よけいややこしい。
>>16続き
歴史をみると、戦いや、その後の抵抗が長ければ長いほど、弱い方に正義がある場合が多い。
フランスからの独立闘争を含めれば二十年におよんだベトナム戦争は、やはり強大な米国より
弱小ベトナムに正義があったようだし、ナチス・ドイツに占領されたフランスの長期かつ
激烈なレジスタンス(抵抗運動)も、やはり、降伏した側のフランスに正義があった。
イラクの戦乱も、同じ様相を呈してきた。戦争終結から一年。米英を軸とする強大な占領軍への
抵抗は日ましに激化し、それに加担した日本への報復が今回の事件だろう。日本は、少なくとも、
正義の度合いがあやふやな側に加わってしまったらしい。
剣は、不正義に怒り、憎悪する人間の魂までは斬れないのだ。イラク情勢をみて、つくづくと思う。
三人の命をどう救うか。もし、自衛隊の撤退時期でも示せば「テロに屈した」との非難が
わき起こるだろう。しかし、それは取引でなく、この戦争をどう考えるかの問題である。
進軍ラッパは凡将でも吹くが、撤退の旗は勇将しか振れない。
(名古屋本社編集局長・小出宣昭)
2004年5月22日朝刊 編集局デスク
・首相訪朝に想う
読者の方々は、北朝鮮に拉致された地村保志さんら5人が24年ぶりに帰国した
翌日の新聞報道を覚えておられるだろうか。
平成14年10月16日付、中日新聞1面トップには
『空白24年やっと会えた』『帰国の拉致5人 滞在10日前後』という大見出しが躍っている。
前文の記事には「日本滞在は、本人たちの希望もあり10日前後となる見通し」と書かれている。
5人の感動の帰国に、日本中が喜びにわいた。
新潟で、佐渡で、福井県・小浜で、歓迎の渦が広がるにつれ、
いつしか「日本滞在は10日前後」という重要な事実が忘れ去られ、無視されていった。
「あんな凶暴な国に帰したら二度と戻れない」
「10日後に戻すなど平壌宣言には書かれておらず、田中外務審議官の密約だ」など
政治家や世論のかなりの部分から北朝鮮への強硬論がふっとう。
日朝間は、かえって不信と憎悪の氷河期を迎えてしまった。
19 :
文責・名無しさん:2005/08/08(月) 00:33:24 ID:PrlIjM0z
あれから1年8カ月。私たちは何を得たのだろう。
北朝鮮への怒りと憎悪をつのらせるほど、
両国の氷河はますます冷え切り、5人の心をズタズタにしていった。
曽我ひとみさんは「家族の元に一刻も早く、飛んで帰りたい」と中山恭子内閣参与にもらし、
蓮池薫さんも「北朝鮮に家族を迎えにいきたい」ともらして
自民党首脳に「公の場では言ってはいけませんよ」とクギを刺された。
5人の人々も、1年8カ月前の本紙報道にあるように「本人たちの希望もあり」、
10日前後で家族のいる平壌にいったん帰るつもりだったと考える方が、
人間の心情からいって自然である。
それを言えなくしてしまった「何か」が、いまの日本にはある。
拉致という国家犯罪に怒り、憎むことは当然の国民感情だ。
しかし、それも度が過ぎるとかえって第三者の共感を呼ばないのは、
北朝鮮をめぐる6カ国協議でなかなかこの問題が取り上げられなかったことでも分かる。
日本は怒りすぎたのではないか。
北を憎みすぎたのではないか。
そう自問しつつ、きょうの小泉首相と金正日総書記の会談を見守りたい。
(名古屋本社編集局長・小出 宣昭)
20 :
文責・名無しさん:2005/08/08(月) 18:09:35 ID:huqNNtNU
○ジャスコ岡田名言集
「参政権がほしいなら国籍を取れということは、人権にかかわる」
「中国の役割は米国と並んで非常に大事だ。総理が自らの考えを押し通して靖国参拝をしたことは、
非常に国益を損ねている」
「(拉致被害者)5人を(北朝鮮に)返さないと政府が決める必要はない」
「国会で北朝鮮の名前を出すのは相手の気分を害するからやめろ」
「イラクの子供は10年も綺麗な水を飲んでないから、自衛隊の給水復興支援は必要無い」
「『国歌君が代』は民主主義にふさわしくないので違和感を感じる。民主主義国家にふさわしい国歌が
あっていいんじゃないか」
○イオングループと岡田克也に対するチャネラの声
1.ジャスコができると同時に、道路が整備・開通したりする。まさか本人とは・・・
2.涼しい顔して商店街が潰れたのは小泉のせいとか言ってるんだから悪にも程があるよ。
岡田卓也:イオン株式会社 会長 (岡田元也・克也・昌也の父親、岡田屋・ジャスコ創業者)
岡田元也:イオン株式会社 社長 (長男)
岡田克也:元通産官僚 現・民主党 代表 (次男)
岡田昌也:東京新聞・中日新聞 (三男)
ttp://yasz.hp.infoseek.co.jp/log2/okada-56.htm
21 :
文責・名無しさん:2005/08/10(水) 08:05:53 ID:iqJzNfJF
今日も2面使って靖国批判・中国マンセーをやっています
アレ“批判”ですかね?
24 :
文責・名無しさん:2005/08/11(木) 16:53:27 ID:0/bQQhPq
25 :
文責・名無しさん:2005/08/11(木) 18:00:06 ID:HmAgdwah
あのサンデー版は ひどかったな速攻でゴミ箱へポイッしました。
こどもが見る前に処分しました。
もう中日取るの止めにケッテイ
26 :
文責・名無しさん:2005/08/12(金) 10:42:43 ID:aMadYyxG
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・ゴクリ。
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
名古屋の中国領事館って完成したっけ?
28 :
文責・名無しさん:2005/08/13(土) 09:24:56 ID:aBBrlFBH
>>27 > 名古屋の中国領事館って完成したっけ?
どうなんだろう?
どっかのビルの事務所じゃなかった?> 名古屋の中国領事館って完成したっけ?
30 :
文責・名無しさん:2005/08/15(月) 12:01:26 ID:sQT6txGB
先週のおばあちゃんのも貼ってくれ・・。
31 :
文責・名無しさん:2005/08/22(月) 16:42:38 ID:w6CRokii
/⌒ヽ ブンブンブブブン
二( ^ω^)二⊃ /⌒ヽ
| / /⌒ヽ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ 黄色いバカンスよ
⊂二二二( ^ω^)/⌒ヽ | /
ノ>ノ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ヽノ /⌒ヽ
レレ ( ヽノ| / ノ>⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブンブンブブブン
ノ /⌒ヽ ヽノ レレ | /
⊂二二二( ^ω^)二⊃ /⌒ヽ ( ヽノ
| ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ノ>ノ 黄色いバカンスよ
( ヽノ | / レレ
ノ>ノ ( ヽノ
三 レレ ノ>ノ
/⌒ヽ ブンブンブブブン
二( ^ω^)二⊃ /⌒ヽ
| / /⌒ヽ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ 黄色いバカンスよ
⊂二二二( ^ω^)/⌒ヽ | /
ノ>ノ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ヽノ /⌒ヽ
レレ ( ヽノ| / ノ>⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブンブンブブブン
ノ /⌒ヽ ヽノ レレ | /
⊂二二二( ^ω^)二⊃ /⌒ヽ ( ヽノ
| ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ノ>ノ 黄色いバカンスよ
( ヽノ | / レレ
ノ>ノ ( ヽノ
三 レレ ノ>ノ
32 :
文責・名無しさん:2005/08/25(木) 11:45:30 ID:eJ0Izlfa
折り込みチラシ目当てでとってるだけ。内容はおそまつ。
赤旗かと思ってしまう。
33 :
文責・名無しさん:2005/08/25(木) 17:41:51 ID:xD7/j8E6
34 :
文責・名無しさん:2005/08/25(木) 17:47:54 ID:xBEFypCy
35 :
文責・名無しさん:2005/08/27(土) 12:06:39 ID:5AfZOVKM
36 :
文責・名無しさん:2005/08/31(水) 16:18:11 ID:bh2O4Xwi
37 :
文責・名無しさん:2005/08/31(水) 21:24:47 ID:3CLjLQf3
38 :
文責・名無しさん:2005/09/16(金) 17:57:25 ID:v4R/15Ma
バイオリン弾く女の子萌え
40 :
文責・名無しさん:2005/09/19(月) 13:09:11 ID:FbbHrBEl
平成17年9月19日社説 おごらず、恐れず
週のはじめに考える
驚きのあとに、心配も広がり始めたこの秋です。圧勝をすなわち圧倒的支持、
と錯覚する向きが多くはないか。で、おごり、畏怖(いふ)萎縮(いしゅく)しては世が危うくなります。
総選挙はだれも予想しなかったほどの、自民党の地滑り的、歴史的大勝でした。議席数のうえではです。
自民二九六、民主一一三。党得票率で決まる比例代表では、両党七七対六一なのに、
各区一議席を争奪する小選挙区はじつに二一九対五二。
やや優勢の党が軒並みに勝ってこの大差になる小選挙区制の猛威は、周知のことながら、
これほど顕著になったのは今回が初めてでした。
圧勝は圧倒的支持でない
忘れてならないのは、やや優勢が圧勝につながってしまう偏りです。
小選挙区で自民全候補の得票率は47・8%。民主36・4%の一・三倍にすぎなかったのに、
議席は四・二倍も得たのでした。
党の支持率を問うなら、それは議席数じゃない。得票率に表れます。自民が全議席の61・7%を占め、
公明と足して三分の二超の巨大与党になったとはいえ、得票率はといえば自民が五割に満たないこと、
自公合わせても小選挙区で五割を切り、比例ですら五割そこそこ。この事実を勝者も敗者も銘記すべしです。
争点を「郵政民営化」一本に絞り「改革」連呼に徹した首相演説は、難題を棚上げした分、単純で分かりやすい。
敵味方を峻別(しゅんべつ)し「刺客」も揃(そろ)えた選挙劇場へ、かねて永田町不信の募る国民を
「国会より国民が頼り」と巧みに誘う。「死んでもいい」「ぶっ壊す」…そんな過激な言葉も“ネット語”に似て今ふうか。
小泉流は大成功でした。自民圧勝、いや「小泉圧勝」。
自民の議席占有率は一九六〇年十一月総選挙での63・4%に次ぐと聞いて思い出します。
六〇年総選挙も自民勝利に驚いたものです。安保闘争、岸首相退陣後の池田政権下、
社会党浅沼委員長暗殺の翌月選挙で自民苦戦のはずでしたから。
でも、池田首相の「十年で所得倍増へ」「どの家にもテレビと電気冷蔵庫を」
「うそは申しません」のフレーズが支持され、自民は57・6%もの得票率を上げたのでした(社会も小勝、民社惨敗)。
中選挙区制の当時、議席数は党得票率にほぼ比例した点、今回とは違います。
厚い支持を得た池田首相ですが「低姿勢」「寛容と忍耐」を旨としておごらず。
所得倍増を七年で達成することになる高度成長路線のレールを敷き、東京五輪を見届けて病気辞任したのでした。
耳心地いい言葉で勝った。小泉首相は池田首相に似てます。ただしあれほどの支持が実はない。
圧勝を圧倒的支持と思ったら大間違いです。
異論許さぬ政治の気配
もっと違うのは、勝利前後の首相の姿勢でしょう。
異論を許さず反対派を駆逐し、戦時ほうふつの翼賛候補らで勝った小泉首相に、
自民党内は今や恐れおののいて「ひれ伏す」図のようです。
「あと一年やって辞任」は首相の公約。ならば、と支持した人が世論調査では断然多数でした。
平伏組が小泉賛歌を「どうぞ任期延長を」の合唱で盛り上げるのは、媚(こ)びか、私利党利の思惑からか。
首相は「研さんして小泉方針を進める人」を見極め、後継者にするとか。
首相の顔色をうかがう「ポスト小泉」の面々が揃いそうです。
首相の高姿勢と党内の対首相低姿勢。他党も気おされ、腰が引けて、
自民、首相の思うがままの政治になる気配濃厚です。
政府与党は対米配慮のテロ対策特措法再延長の方針を決めました。与党と民主は衆院憲法調査会を
特別委員会に衣替えし、改憲のための国民投票法案審議へ進もうと早々に合意です。
参院で否決された郵政民営化法案も、今度はまず原案通りで成立するのでしょう。
逆らえず、逆らわず、審議もろくにせずに進められる政治の、行方が気掛かりです。
43 :
文責・名無しさん:2005/09/19(月) 13:50:00 ID:KnWQMKV2
国民の支持率よりもはるかに水ぶくれした三分の二勢力と強腰の首相が、
国民支持を錯覚して独裁に陥らないことを願わずにいられません。
強い、非情の指導者が求められたとの時代分析があります。異論を嫌い封じる気分も
世に広がった感。飛び交う言葉は短く、どぎつく。いろいろ、どうもファッショ的です。
一例が本欄への反発メールでしょうか。首相、自民党に注文、批判を述べると、
しばしばこんな言葉がきます。「何様と思っているんだ」
ファシズムを懸念する
わが憲政史上、最多当選の党は一九三二(昭和七)年の政友会。時の犬養首相はしかしその年、
五・一五事件で襲撃軍人に「話せばわかる」の語を残して「問答無用」と射殺されました。
以後、言論弾圧、ファシズムが吹き荒れていったのです。
言論報道に携わる者は「何様」でもありません。どちらかといえば、心配性の小心者かしらん。
ただ、こうは肝に銘じているのです。自分たちが沈黙し、政治権力に迎合するだけになったら、
この国は疑いもなくあのかつてたどった道に戻る、と。そりゃ、まずいな、と。
http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20050919/col_____sha_____000.shtml
小泉純一郎は又吉イエスを超えるフリークだった 唐沢俊一
又吉イエス候補は今回、たったの1557票しか得票を集められなかった。
嗚呼、この世に神はないのか(いや、又吉が神だったか)。この得票数、
前々回衆院戦の698票にくらべれば倍以上とはいえ、前回の参院選で
獲得した8382票にくらべれば1/5程度に目減りしてしまっている。飽きっぽい
江戸っ子はもはや唯一神など必要としないのか。それとも山下万葉という、選挙公約に
・ディズニーランドの乙女たちを外交親善大使に!
・アニメ・声優界を変える! 人材バンクの設立を!
・巫女さんの将来に希望を持てるサポート体制を!
などという文句を書き連ねる強力なライバルが出現し、ネット雀どもの
興味がそっちの方に取られたためなのか。
いや、やはりこれは今回の選挙が、候補者をその個性で選ぶ選挙ではなく、
小泉首相の巧緻極まる誘導で、“郵政改革法案是か非か”の二者択一に
絞られた戦いだったからだろう。そういう問題とは別の次元にある泡沫候補などに
目をやる余裕が国民に与えられていなかったのだ。まったく自民党は、小泉は、
選挙をなんだと思っているのだ(ちなみに私は滅多に見られぬ変人・奇人を
公的メディアで堂々と見られるサイドショーのようなものだと思っているが何か)。
まあ、そういう候補者見物にくらべれば興味の薄い話ではあるが、
まず今回の総まとめ的結果である“自民圧勝”について述べてみるか。なにが楽しいといって、
これまでずっと反小泉、反郵政改革を唱え、参院での否決で“サヨナラ小泉”
“ピエロの退場”などと書きまくったマスコミ、ことに夕刊紙類の負け惜しみ記事を
読むほど楽しいことはない。中でも今回は日刊ゲンダイが凄かった。バカでかい見出しで
「この国の民主主義は死んだ」
「この選挙結果は狂気の果てだ」
「これからこの国の暗黒の10年が必ず始まる」
などと書き立てて、いかにくやしかったかを表している。私は前からこの日刊ゲンダイの
ヤケクソ的見出しの大ファンで、毎晩くたびれきって帰宅するサラリーマン諸氏の鬱屈のハケ口として、
ひそかに日本経済の底を支え、かつ日本の保守政治の基盤をガス抜きで守っているのではないかと評価している。
人は、ことに組織の歯車の一員としての自覚のある会社員にとっては、他者の悪口は
必要不可欠な精神の安定剤であり、自分の内面にある実力(自己申告)を認めようとしない上司、
会社、それを支える政府、日本社会に対するグチを赤提灯で吐き出すことが明日もまた働く活力になる。
そういった人種に、悪口のタネを与える情報源、手引きメモとして、日刊ゲンダイのような雑誌の存在価値はある。
……もちろん、いくら“あんな会社、将来性はねえよ”などと悪口を言ったからといって、
それが実現して会社が潰れてしまったら一番困るのは彼らである。精神的健康のための悪口というのは、
言っても大丈夫な相手に対して吐かないと機能しない。そこらへん、ゲンダイはやはり見事である。
いくら一面の記事で明日にも日本は壊滅する、というような見出しがあっても、株式欄では“依然好調、
高値安定”などという記事が載っていて、読者であるサラリーマンは、“ああ、本当はまだ大丈夫なんだな”と安堵するわけである。
下げたり上げたり、ちゃんとバランスがとれているのだ。あの強引解散で「自爆テロ解散」「小泉自暴自棄」
などと夕刊・スポーツ各紙が書き立てた直後も、ページを繰っての株式欄を見ればどの銘柄も高値を続け、
解散後もずっと上がり続けた。財界や海外の株のトレーダーたちは一貫して小泉内閣を支持し続けていたのだ。
彼らの後押しさえあれば、マスコミがいくら自分を叩いても、小泉首相には痛くも痒くもないのである。
そこを、高名著明な政治評論家どもはまったく読めていなかった。所詮は政治評論などというのは
机上のゲームである。野球の優勝予想と対して違いはない。株は違う。自分のなけなしの貯金、
老後の生活を支える金をかけて、先を予想するのである。真剣さがダンチなのだ。その真剣な目が、
日本は当分大丈夫だと予想した。日刊ゲンダイは一・二面の大罵倒大会記事と、七・八面あたりの
経済・株式欄を併せて読まないと、本当に読んだことにはならないのである。
日刊ゲンダイと言えば13日の魚住昭のコラム『魚眼複眼』も面白かった。『拝啓小泉純一郎さま、
どうぞおやり下さい増税、改憲、弱者切り捨て』と題するヤケクソなコラムで、「やがては日本人が
大勢死ぬことになるでしょうけど、致し方ありませんね。我々国民がそれを承知であなたを指導者に
選んだのだから」と、言葉では“我々国民が選んだ”などと言っているが、その実
“小泉を選んだのは衆愚であって、オレではない”という責任逃れ的な言辞を弄して現実から逃げている。
これは第一面の記事の文面も同様で、「小泉パフォーマンスに踊らされ、“大増税、憲法改正なんでも
やってください”と白紙委任状を渡すような選挙民が多くては民主主義は成り立たないのだ」などと言っている。
結局、二木啓孝編集部長をはじめとするゲンダイの政治部の意見は、民主主義というのは自分たちのように
モノがわかって先行きが見通せるエリートたちが愚昧な大衆を先導してやっていかないと
やはりこの国はダメなのだよねえ、ということに行き着くようだ。
凄いカンチガイをしているようだが、民主主義というのは、過半数の国民がヒトラーがいいと選んだら
ヒトラーを国民の代表にいただかなければいけないシステムなのだ。そういう意味では非常に危ない政治形態なのである。
しかし、現在までのところ、津々浦々の国民全て、弱者含めた再大多数の国民の声全てを上にまですくいあげるシステムで、
民主主義以上のものをわれわれは持っていない。これを採用するからには、徹底して民主主義に準ずる、つまり、
それが民主主義の定めるルールに乗っ取ったものである限り(民主主義というものの定義にはどこを探しても
“弱者の救済を第一義とする”“イメージ選挙を行ってはいけない”などとは記されていない)、
国民の多数が選んだ道に何があっても従っていく、という覚悟が必要だ。それを否定して、自分たちの都合のいい結果のときしか
民主主義を守らない、守りたくないという態度をとることこそ、民主主義を成立させなくする行為なのである。
先般のワールドカップでは、自分たちの負けを認めたがらない北朝鮮チームが試合終了後審判団に詰め寄り、
観客席から椅子やビールなどが審判席に投げ込まれるという騒ぎが起き、結果としてあの国が国際的ルールを守れない
野蛮国であることを世界に知らしめることになった。小泉がキライな特定の人々が反小泉の論陣を張ることは自由だし、
彼のいわゆる改革に反対することは自由だ。しかし、規定の手続きによって行われた選挙で、自分の希望と反対の結果に
なったからといって、選挙そのものを認めないとダダをこねるのは、民主主義も選挙制度というものも何もわかっていない
北朝鮮と同じではないか。そこらへん、ゲンダイも、ネットで今回の結果をふまえ愚民たちを罵りまくっている自称インテリたちも、
民主主義道不覚悟な連中ばかりなのだ。
小泉という男はある種、野生のカンの持ち主と言っていいだろう。解散に打って出るとき、側近に
「心配ない、必ず勝てる」
とハッパをかけたそうである。あの時点でそれが読めるというのは尋常な政治眼ではない。
これは獣人なみの原始のカンだ。小泉が嫌いだろうとどうだろうと、民主党はじめ、他の政党に現在、
これだけのカンを持った人材がいるとは思えない。政事通といわれるほとんどの人は
「分裂選挙では自民党は勝てない」
「刺客戦術などあまりに極端な反対派への締め付けは国民の反発を招く」
と意見を述べた。だいたい、学者というのは世故に対して無知すぎる。昨今高視聴率を保っている
テレビドラマを見るといい。『女王の教室』『ドラゴン桜』、いずれも強烈なリーダーシップを持った主人公が、
最初はその強硬な独裁的姿勢に反発を受けながらも、次第に周囲の人々を
そのリーダーとしての魅力で取り込んでいくという話ではないか。すでに金八先生の時代は終わった
(また何年後かには盛りかえすだろうが。流行なんてものはシーソーなのだから)。
いま、大衆が求めているのは、腐ったミカンの方ではなく、必死で腐らない努力をしている自分たちの方なのである。
優しいリーダーはどうして腐りかけのミカンしか贔屓しないんだ、という不満を、圧倒的多数の新鮮なミカンたちは
持っていたのである。そこで、“非情”をウリにする小泉に、絶大な共感を覚えたのである。
鬼畜対談であるこの『社会派くんがゆく!』執筆コンビのひとりとしての私は、弱者がどうなろうと、
また強者がいかなる責任を負わされようと、それが選挙の結果であるということに何の関心もない。
くり返しになるが、私が選挙に期待するのは、どれだけ滅多に見られぬ変人・奇人を公的メディアで
堂々と見られるか、というサイドショー的興味だけである。そういう意味において、私はこれまで
又吉イエスをはじめとする泡沫候補観察に執心を燃やし続けてきた。しかし、今回の選挙における
最大のフリークは、小泉純一郎その人であった。総理大臣が泡沫候補的なキャラだったのである。
いかに唯一神といえどもその前にカスんでしまったことは無理もない。そりゃ、私と言えど、
日本国民たちが本当に明日のオマンマに困窮する事態になったら、そんなノンキなことを
言ってもおられず、シビアに選挙のことを考えるに違いない。しかし、マスコミがどう煽ろうと、
知識人と称する人々がどう将来の危機感を訴えようと、国民の大多数は、実は日本の将来を、
そんなにアブナいものとは思っていない。所詮、ゲンダイの論調は酒場のグチのネタもとに
過ぎないのである。そのサラリーマン大衆たちの、安定心のモトが、同じゲンダイの株式欄であるというのは、
果たして皮肉なのか、最初からのねらいなのか、それはわからないけれども。
51 :
文責・名無しさん:2005/09/28(水) 08:46:48 ID:7wlC9Vzo
56 :名無しさん@6周年:2005/09/28(水) 01:26:19 ID:gBTkj6XL0
"もっと議論を"、これを言い変えると、"先送り"。
"党内調整"、これを言い換えると、"密室政治"。
"党内意見に配慮"、これを言い換えると、"馴れ合い政治"。
"与党圧勝"、これを言い換えると、"大政翼賛会"。
"委譲"、これを言い換えると、"丸投げ"。
"政府主導"、これを言い換えると、"強権政治"。
"リーダーシップ"、これを言い換えると、"ヒットラー"。
"国民の審判を問う"、これを言い換えると、"劇場"。
"競争社会"、これを言い換えると、"徹底的な弱者イジメ"。
要するに、言い方一つで印象はどうとでも変えられる。
これがメディアリテラシーってやつだな。
52 :
文責・名無しさん:2005/09/29(木) 22:15:29 ID:XLRCZrFi
大阪支社のUさーん
オバハンをしっかり見張っとけよー
54 :
文責・名無しさん:2005/10/16(日) 10:47:14 ID:Egz4hM5V
あげ
55 :
kitarow:2005/10/16(日) 11:01:20 ID:2tktzRP0
>あほな民衆に本当の郵政民営化、小泉を教えてやろう
郵便・郵政での参加をどうぞ。
10月14日朝刊、新聞報道のあり方委員会第十回全体会議(9月28日開催)より
出席者:木村太郎、魚住昭、田中早苗(弁護士)、白石真澄(東洋大助教授)、水野和伸(東京本社編集局長)
政局・総選挙報道
――郵政民営化の是非が争点となった総選挙では自民党が二百九十六議席を取って圧勝しました。
解散から開票までの報道について、評価と問題点をお聞かせください。
木村 結論から先に言うと、新聞社は旗幟を鮮明にすることはできないのだろうか。たとえば「うちは
民主党を支持する」と言った方が読者は記事を理解できるのではないか。中日新聞の一連の報道、
特に社説を読んでいて思うのは明らかに「反小泉」色が強かったということだ。
最も注目したのは、投票日の社説だ。投票を呼びかけながら「団塊の世代の選択が大事」だと説いていた。
世論調査は"小泉自民"の地滑り的勝利を予測するが、バランス感覚がそれを是正できると。団塊の世代が
バランス感覚を発揮するということは、つまり「そうは言っても、あなた方が反対票を投じれば流れは変わる」
と言っているに等しい。日本の新聞は、選挙に際して、立場を明らかにして論評するようになるべきだと思う。
魚住 僕も木村さんと一緒です。選挙が公示されると新聞はバランスを取ろうとして、とたんに面白くなくなる。
なぜここまで気を使うか。自分たちの言いたいことをストレートに言ってもいいんじゃないかと思った。
選挙後にはさまざまな視点からの検証記事があった。たとえば夕刊特報に渋谷の若者たちが
「小泉さんがいいと思ったのは、(郵政民営化のためなら)おれは死んでもいいと言ったこと。格好いいな
と思った」と首相を支持したという記事があった。夕刊文化面では北海道大教授の山口二郎さんが、
この選挙では「選挙民と政治家との紐帯、きずなが切れてしまった」と分析していて、非常に鋭いなと思った。
ロナルド・ドーア氏の「時代を読む」も、ドイツ連邦議会選挙と比較して、日本の政治のある種の異常さを
浮き彫りにしていた。他紙に比べれば、比較的いい報道だったのではないかと思う。
ただ社説には不本意なものもあった。「小さな政府以外に選択肢はないから、その内容をよく検討しなくては」
という趣旨だったが、表面的な指摘だ。「小さな政府」以外にも、北欧型の「高負担・高福祉の政府」、効率のいい
「中ぐらいの政府」もあり得るはずだ。そこの議論がこれまできちんとされてきたとは思えない。小さな政府では
福祉が切り捨てられ、犯罪の増加などで結局、社会的コストがかかってしまう側面があるのに、社説は指摘していない。
「小さな政府論」は結局、今の小泉与党、民主党の双方に共通するものだ。社説も同じならば、二大政党の
潮流を追認する形になる。そうではなく新聞が持つ「弱者の立場に立つ」という明確なメッセージを発してもらいたい。
木村 二大政党制で一番大事なのは「大きな政府」と「小さな政府」のどちらを選ぶかだ。
本当にがっぷり組めば、政権交代の意味も出てくる。「民主党は『大きな政府』ですよね」と言うと
民主党は嫌がるが、「大きな政府」論を堂々と述べるべきだ。
白石 この選挙では「ここまで依存症でムードに弱い日本人が増えているのか」という印象をもった。
各メディア、特に一般紙の多くは"小泉寄り"の報道が多く、誘導しているような論調が多かった。
各党の政策の違いは分かりにくかった。特に財政や社会保障の記事には、私のように社会保障を
教える身にも「もう少し分かりやすく説明してほしい」と感じるものが多々あった。
今回の選挙は「大きな政府」か「小さな政府」か、官か民か、郵政民営化に反対か賛成か―
という戦術がとられたが、実はこのような二元論は非常に危ういんです。自民、民主の
政策の矛盾について、緻密でもっと分かりやすい分析をしてほしかった。
田中 新聞はテレビに比べて、政策を重視した報道をしていることはよく分かった。だが、
郵政民営化を争点に解散したのに、民営化で何が変わるのか、郵政の将来像がどうなるのかなどは、
十分に書かれていなかったのではないか。郵政公社になって何が変わったのか、民営化されると
なぜ外国資本が潤うといわれるのかの検証も、もう少しほしかった。
魚住 ニュージーランドやヨーロッパでは郵政民営化の失敗例がある。本紙にもちらちらとは
出ているが、きちんと報道していれば選挙結果は少し違ったのかなと思う。
木村 逆に聞きたいのですが、あれだけ"反小泉"色を打ち出したのに東京選挙区では一人しか
民主が勝たなかったという事実に、危機感は持ちませんでしたか。自分たちはマスコミとしての影響力を持ち、
民意をくんでいたのかということを含めて。中日新聞は「弱者の味方」というスタンスですが、
では弱者とはだれだったのか、ほとんどの人は自分を弱者だとは思っていなかったのではないか。
水野 旗幟を鮮明にすべきかどうかという問題意識は、常に私たちの中にあります。今後、
本当の二大政党制になり、自民と民主が活発な政策論争を戦わせるようになるなら、その時には
もっと現実的な形で、旗幟を鮮明にすることもできると思います。ただ、それはどのような政策でも
特定の政党を支持するということではなく、政策ごとにどちらを支持するかをはっきりさせることでしょう。
確かに今回の選挙結果には無力感も感じましたが、自民と民主の得票率は小差だった。ここが小選挙区制の
怖いところで、完全な比例代表だったら別の結果になっていた。選挙制度も結果に大きく作用したと思う。
魚住 テレビに比べて新聞の影響力が落ちているのではないか、とも感じた。テレビの「女性刺客」騒動ばかりではまずい、
と新聞は途中からさまざまな論点を提示したが、ブレーキにはならなかった。自民と民主の「小さな政府」競争に、
他の選択肢を示すことができなかったこととあわせ、二つの意味で影響力の低下を感じた。
木村 それはテレビの過大評価だと思う。選挙の時こそ、テレビは公選法、電波法、放送法にしばられて力を発揮できない。
新聞の影響力低下はテレビのせいではない。足かせのない新聞は、もっといろいろなことができたはずだ。
朝日新聞問題
――若手記者による取材メモの捏造や、NHK番組改変報道に関する社内資料の外部流出など、
朝日新聞で起きた問題についてご意見をお聞かせください。外部流出で問題となった
月刊誌の記事「『政治介入』の決定的証拠」をリポートし、当事者でもある魚住さんからお願いします。
魚住 朝日新聞の対応で一番問題なのは、社員を切り捨てて組織を守るというやり方だ。
昨年の取材MD流出では記者を退社処分にし、今回の取材メモ捏造では懲戒解雇にしたが、
事情をよく調べてみると、言われるほど悪質な行為ではない。組織の看板を守るという意識だけが先行し
問題を起こした記者を切り捨てている。これは新聞社としては自滅行為だ。取材というのは危ない橋を
渡らなければならない時もある。困難を伴う作業だ。だからこそ記者たちのモチベーションを高く保ち、
それを組織的に保証する雰囲気が社内になければ、良い記事は絶対に出てこない。
もう一つの間違いは、政治家や公人を取材する場合などは録音が必要な時もあるのに
「同意なく録音するようなお行儀の悪い記者はダメだ」という基本方針を打ち出したこと。
政治家やNHK幹部を取材したデータを録音も含め早い時期に好評していれば、問題はこれほど
こじれなかったはず。読者にあらゆる事実を提示するという、新聞社としての基本的な姿勢を
忘れていることに彼らは気付いていない。だから内部資料流出という問題に矮小化し、
安倍晋三氏、中川昭一氏やNHK幹部に謝罪した。これがジャーナリズムだろうか。
田中 私も、そもそも取材内容の録音には相手の了解が必要だという自主規制を朝日新聞が
表明したことが間違いだったと思う。それをNHKがあげつらい、内容証明を送って「取材倫理違反だ」
と言っているのも非常に問題だ。記者であることを認識しつつ相手が取材に応じているところを
録音しているのだし、公の利益のために取材しているのだから、盗聴とは異なる。
最近はプライバシーや個人情報の問題で、取材など表現の自由にかかわることにも、
相手の承諾が必要だという認識が広がっている。だが、そのために情報が流通しなくなると、
私たちの知る権利が侵されるような社会になりかねない。そういう大切なことを、メディアは
訴える必要があるのではないか。今回メモを捏造した記者は、ニューヨーク・タイムズの
ブレア記者らのような根っからのうそつきとは違うし、どうしてこんなことをしたのかということ自体が疑問だ。
木村 ワシントン・ポストでもかつて「ジミーの世界」という記事で虚報問題が起きたが、原因となった
背景までオンブズマンが調査した。ニューヨーク・タイムズもブレア記者の問題の後、オンブズマンが
詳細な調査を行い、分析した。朝日新聞がどこまで調査したか分からないが、そこまでやらなければ
分析とはいえない。朝日が目立つ捏造をよくやるのはなぜか。さまざまな意味で、社内の階段を
上がるのが厳しい会社だといわれてきた。そういう社内の背景まで分析してほしい。今回も東京の政治部から
「企画をするので、これを取材してほしい」と言われたら、「できない」とは答えられない雰囲気だったのだろう。
水野 三nにわたるメモ捏造問題の検証記事の中で、朝日新聞が触れていない点が一つあります。それは
アンカーマンとして記事をまとめた、おそらく政治部デスクの責任です。記者が書いたメモと、それを基にしてできた
臨場感あふれる記事を比べると、アンカーマンがメモの「おいしい部分」を抜き出して記事を構成していることが分かります。
私どももこのように記事をつくることはあるのですが、メモのニュアンスがかなり変わることがあるので、
つくった原稿を必ず取材記者に送り「このようにまとめたが間違いはないか」と確認します。
白石 捏造などの問題が後を絶たないのは業界の構造的な問題について、各社がまじめに考えようと
していないからではないか。人間がかかわることには必ずヒューマンエラーがあるのに、事後チェック体制や
社内評価の問題など、多くの構造的な問題が残されたままだ。朝日新聞とNHKの問題では両者とも
終始弁明に追われ、お決まりの謝罪とエクスキューズ(言い訳)を並べ立てていたにすぎない。
今回の問題を次のステップにどう生かすかという、トップの姿勢は見えなかった。
魚住 朝日の検証記事を読んで驚いたのは長野総局の多忙ぶりと、社内の人間関係の断絶だ。
メールのやり取りが取材記者と政治部との間であっただけで、政治部と総局長、デスク、記者とのやり取りが
まったくと言っていいほどない。言葉を掛け合う、血の通ったやりとりができない状態なのではないか。
中日新聞も忙しいのだろうが、記事を読むと、まだ血の通ったところがあるのだろうと感じる。
水野 私も長野総局の業務実態を読んで、記事の校閲にまで現場の記者が忙殺されていることに驚きました。
メモ捏造問題で感じたのはコミュニケーション不足です。私どもの組織は部長が部下全員の顔が見えるぐらい、
こぢんまりしていますが、それでも朝日の問題を教訓として社内のコミュニケーションをきちんととるよう徹底したい。
平成17年10月30日社説 警察国家へ進むのか
週のはじめに考える
真相を追い正確な情報を伝えるメディアの役割が、警察に妨げられて果たせない−実はそんな世になる、
と知ってか知らずか。政府が道を違(たが)えかけています。
警察が事件事故の被害者名を発表する際は「実名、匿名のどちらにするか、適切に配慮する」。
政府の犯罪被害者等基本計画検討会がそんな項目を基本計画に盛ると決めました。
各界の委員十五人、非公開の会議で反対論はつぶされ、十二月に閣議で最終決定の運びです。
実名・匿名の判断を警察に任せるというゆゆしい施策が国会素通りでひそやかに生まれそうなのです。
被害者名を隠す警察
動きを危ぶんで日本新聞協会はこの項目の削除を求め「警察は被害者を実名で発表しなければならない」
とする意見書を提出していました。 匿名の被害者では「存在さえ容易に確認できず、
本人や周辺からの取材もできない。事件や事故を正確に客観的に取材、検証し、報道するために、
実名は欠かせない」と。日本弁護士連合会も同じ趣旨の意見書を政府に出しています。
日ごろの事件事故記事は、警察発表の鵜呑(うの)みではありません。発表された材料だけでは記事にならない。
補足取材が必要です。加害者周辺や被害の本人と周囲、関係者などに当たって、事実を確かめ、新事実をつかみ、
事の背景、事情に踏み込んで社会的問題と教訓、再発防止策も考える。
そんな取材活動は事件事故の規模が大きくなるほど、警察発表に疑問点が多いときほど、精力的に行われます。
もし被害者の実名を警察が隠したら、住所なども「〇市内」などとぼかされて、被害者側への接触、
取材が不能になってしまう。被害者の証言が聞けず事実の解明は半端に終わり、真相がゆがみ、
警察捜査のチェックも困難になる。公益、国民の知る権利が阻害されましょう。
匿名発表は取材妨害、報道規制なのです。警察が思い通りに市民社会を管理し規制する。そんな警察国家にこのままなっていいものか。
警察が出過ぎてはいけません。警察は捜査、権力行使の内容を誠実に明らかにするのが国民への務めでしょう。
被害者名もすべて実名発表こそが警察の任務です。実名・匿名いずれで報じるかは、
報じる当事者、報道機関の領分であり、その判断と決定に任すべきことなのです。
続出する取材「妨害」
現実には、警察の匿名発表が増える一方です。「軽微な案件だから」
「被害者側が匿名を望んでいる」との理由で。どんな事件事故の何をどこまで伏せるかは
都道府県警によって相当に差があり、匿名発表の警察と激論、紛争する記者クラブが続出しています。
記者たちは、匿名発表を政府施策で全国警察に徹底されることを恐れます。
県警ごとに方針バラバラの現状の方が、実名へ転換させる説得も可能なので、まだましと言います。
取材のための実名の利、匿名の害は前述しましたが、さて、新聞が実名を紙面化するに当たっては、悩むことしばしばです。
実名が報道の原則です。何よりも大事な真実、正確な報道のためには、関係する氏名も明示により
記事が信用性を持つからです。匿名だと記事内容までいいかげんでは、と誤解されかねず。
歴史の記録ともなる新聞記事には極力、不明要素を残すまいという使命感もあって、事実の構成要素・実名を重視するのです。
でも、実名ですべてを伝えることで関係者のプライバシーを侵したり名誉を傷つける心配が伴う原稿もなくはない。
そんなときは議論の末に匿名とするか、実名のままで事実の方を一部削除したりします。そうした配慮は年々増えてきました。
被害者やその家族、周辺にはメディアスクラム(集団的過熱取材)への反感、「そっとしておいてほしい」との思いが
近年広がりました。節度を欠く取材を受けた体験や不正確な報道によるメディア不信も少なからず。
そこで報道側は自戒を強め、被害者感情に配慮して実名を伏せる措置も増やしつつあります。
新聞協会は過熱取材回避のための「見解」をつくり、代表取材などの対策を立てて全国で実行もしつつあります。
警察、行政機関を頼り、それを盾に報道を避けたい気持ち、分からなくはありませんが、
そのことで社会が共有すべき「出来事」の正確な認識、教訓が損なわれる公益の被害も忘れられません。
66 :
文責・名無しさん:2005/10/30(日) 10:48:40 ID:B3k9KZAd
寂しい匿名・仮面社会
犯罪被害者等基本法、個人情報保護法の施行などで、人権、プライバシー意識が高まり、
つれて行政など個人情報のコントロールを脱線させるケースも目立ちます。
必要で妥当な情報がプライバシーと錯覚し隠される例も。
「匿名社会」「仮面社会」という言葉を耳にします。人のつながりが薄れ、個人が一層孤立です。
われ関せず、関心はわがことにあり。人々、社会と共に生き、悩むのはうっとうしい。
そんな時代相に「匿名発表」は、はまるのでしょうか。
67 :
文責・名無しさん:2005/11/14(月) 13:06:35 ID:ovd/ULuL
∩___∩
| ノ ヽ
/ ● ● |
| ( _●_) ミ
彡、 |∪| 、`
\ ヽノ /´
/|`γT | 彡
/ | | │|
/ | | |│
/ .| | \\
iーー- ,,-ーーーーー、-ーつ / ヽヽ ヽヽ
と、 , ´ ・("▼)・ ヽノ / ヽ\ ヽ \
.> ,,, _フil=li=、_< / \\ \ノ
( /彡 ┃ ┃{i| /  ̄ 彡
ゝ(|il(_, ''' ヮ''丿| / 彡
〆(⌒)-ーー-(⌒)
( i⌒ヽ, i⌒ヽ, キュマ キュマ
ヽゝ、__ノー-ーゝ、__ノ
68 :
文責・名無しさん:2005/11/16(水) 21:27:21 ID:2uqIgXeH
11月16日夕刊 大波小波
孫世代の祖父孝行
マンガ『嫌韓流』が相変わらず話題となっているようだが、その主人公の高校三年生が、
現在の日本の対韓国観に疑問を持つようになったきっかけは、「おじいちゃん」の「違うんだ」
という死に際の言葉を聞いたからだった。孫が、その祖父の世代の体験を正当化したいという
こうした動機は、小林よしのりの『戦争論』と同様であり、それは現在政権の中枢にいる
"三代目"の政治家が、「おじいちゃん」の怨みをはらすべく、日本の「戦争」や「植民地支配」
は悪くなく、東京裁判は間違いで、靖国参拝は当然だ、と強弁しているのと軌を一にしている
(重要閣僚となって、そのトーンは明らかに低下したが)。
京城帝大出で、朝鮮総督府に官僚として勤めた「おじいちゃん」(『嫌韓流』)の視点から
日韓の近代史を眺め直すことは、当然バイアスのかかったものとなる。東京帝大出で
満州国や戦時内閣の重要人物であり、戦後はA級戦犯の"汚名"を着せられた
「おじいちゃん」の名誉回復のために、「反日ナショナリズム」に断固として反対する孫の主張は、
社会的に公平で公正なものとは思われない(ところで北制裁はどうするの?)。
おばあちゃんやお父さんやお母さん、そして隣の国の金さんや李さんや王さんの視点から、
もう一度、日韓や日中の近代史を見直すことが必要なのではないか。
(カメレオンしんちゃん)
69 :
文責・名無しさん:2005/11/25(金) 08:54:22 ID:ojytXte9
71 :
文責・名無しさん:2005/12/06(火) 22:35:33 ID:emSbiYx9
72 :
文責・名無しさん:2005/12/07(水) 01:08:49 ID:Y45hzDQF
2004年7月3日付 朝刊 編集局デスク
『冬のソナタ考』
在日韓国人の経済界の人たちと会食があり、飲めど尽きず、語れど尽きぬ盛り上がりとなった。TVドラマ「冬のソナタ」をめぐっての日韓おっさん論議である。
ドラマの筋は、高校時代、清らかな恋を育てた二人の男女。しかし、男は交通事故で死んでしまい、十年の歳月が流れる。
女は別の同級生と婚約するが、そのさなかに、死んだはずの彼がアメリカから韓国へ戻ってくる。千々に乱れる三人の若者の心を描く、純愛物語である。
これが、日本の女性たちにかくも熱狂を巻き起こすのはなぜだろう。私は、断片的に二、三回見た程度だが、その「深み」は確かに感じる。
まず、主人公たちのセリフがいい。シェークスピア劇を思わせるほどだ。
恋人が彼女を問い詰める場面。「ぼくを選ぶのか、婚約者を選ぶのか」。彼女は「どちらも選びません」。すかさず彼は「それは選択ではない。放棄だ」と切り返す。
苦悩する彼女に、彼は「どれだけ周囲が揺れ動き、心が乱れても、ポラリス(北極星)は動かない」といって北極星をかたどったペンダントを渡す。絶妙の比喩(ひゆ)だ。
意味のない、薄っぺらなセリフが多すぎる日本のTVドラマを思うと暗然とする。もう一つ心に響いたのは、全編を通じて「恋とは何か」という
一番重要なテーマを忘れていないことだ。恵まれた婚約者がいるのに、帰ってきた恋人のどこがいいのかという疑問に、彼女は「分からない。そんなこと言えません」。
彼が、彼自身であるがゆえに、彼を好きなのだ。カッコいいから、優しいから、お金持ちだから、
といった人間の一部分の理由づけをいっさい否定しているところに、このドラマの真実がある。
人は、どんなものにも、まず全体の輪郭を見る。そこから、部分を見て、さらに細部に興味を抱く。しかし、観察や興味が細かくなるほど、
全体の輪郭の大切さを忘れてしまう。恋も、仕事も、学問も同じだろう。富士山は、全体の輪郭こそ美しいのに。
細部にとらわれがちな現代日本人の大きな忘れ物を、このドラマは届けてくれる。
(名古屋本社編集局長 小出 宣昭)
73 :
文責・名無しさん:2005/12/22(木) 08:01:42 ID:BUzMh42Y
74 :
文責・名無しさん:2005/12/22(木) 08:39:50 ID:7zF9p7Fg
>>匿名社会
まず、東京新聞の執筆者を明記することから、
はじめたらどうだろう。
東京新聞の無責任な飛ばし記事は面白いが。
その責任の所在ははっきりしてもらいたい。
75 :
文責・名無しさん:2005/12/22(木) 09:37:42 ID:O5OpEBsI
東京新聞、毎日新聞に「韓国産キムチは寄生虫卵が混入していても問題ない」と書かせたのは誰か。
それはおそらく、在日韓国人系大手菓子メーカーロッテである。
関西の人はローソンヘ、首都圏の人はセブンイレブンへ行って、キムチのパッケージをみてもらいたい。
「原産地・韓国、輸入者・ロッテ商事...etc」
と記載してあるはずである。
韓国産キムチに寄生虫卵が混入していることが報道された。
そして、それによって日本で韓国産キムチの不買が進行したとき損害を直接的に受けるのは
在日韓国人系大手菓子メーカーロッテの関連企業なのである。
ロッテは「朝鮮人のガム屋」というマイナスイメージを払拭するため、莫大な広告費を大手マスコミ、
特に在京キー局につぎ込んでいる。それは逆に言えば、ロッテは大手マスコミを傀儡にできるという
ことだ。
特に毎日新聞は、販売部数低迷、業績不振が長年続いていることからTBS依存体質が強くなっている。
以上のことを勘案すれば、事の真相はおおよそ推測できるだろう。
2005年12月31日社説 何が一番大事なのか
大晦日に考える
人間が、そこまでするか、と怒りのたぎる事件が相次ぎました。戦後六十年かけて、
私たちは何をしたのか、どこへ来てしまったのだ、と思い屈する年でした。
世相を象徴する「今年の漢字」が「愛」と聞いて、ずっこけました。
冗談、皮肉、当てつけか。でなけりゃ、日本人の判断力、やっぱりおかしくなったかとさえ思いました。
全国公募で最多票が、愛。以下、改、郵、株、笑、震、幸、結、政、選がベスト10だとか。
どれも木を見て森を見ずの類(たぐい)では。
ニュース、もう見たくない、とこぼす人もいたほど、嫌になる年だったのだから、
ズバリ「嫌」がまだふさわしいのじゃないか。
思えば嫌な年だった
「ごめんなさい、ごめんなさい」と言う幼子が、虐待死させられる。哀れさに胸が裂けます。
下校途中に殺された小一女児たちの無残さ。遺族の悲嘆いかばかり。いたいけな、清浄なる、
がんぜなきものには邪鬼も手を下すまいに…。
弱者だから襲う。欺(だま)す。そんな犯罪の多さに、内閣府の世論調査でも半数の人が「治安の悪化」を強調しています。
犯罪の総件数は減少傾向でも、少年の重罪や凶悪事件増が人心を一層暗くもさせるのか。
血を見たい、毒に侵されゆく過程を、苦悶(くもん)の死にざまを見たいからという殺人、未遂事件が続きました。
インターネット上にゆがんだ内心をさらし、誘いの魔手を伸ばし、さながら能面の顔で凶行に及ぶ。
文明はそんな人間たちを育てて、さらにまたどこまで人間性を奪っていこうというのでしょう。
科学の発達につれる人間性の喪失−古い命題の正しさを痛感させられます。
大切なのは何か。一番大事なことは何なのか。それが分からなくなった人、考えようともしない人が増えたように思えてなりません。
最も尊重されるべきは人の命でしょう。弱き者を守ることでしょう。なのに、効率、
ダイヤ優先で乗客を忘れたためにあのJR福知山線の大惨事です。
効率といえば、経済効率を上げ、もうけるために、倒れても構わぬマンション、ホテルを建てて売る。
耐震偽装事件は、利潤追求と、わが身を守って衆人を危地に陥れる、利己主義も極まれりの事件でしょう。
組織的、業界の構造的犯罪さえ疑われるとあれば、競争社会、市場主義、資本主義の非人間性にまで思い及ばざるを得ません。
長い不況には何とかピリオドが打たれましたが、経営合理化の美名に隠れて首切りのリストラが善きこととして定着し、
犠牲を増やすばかりか若者の希望も奪って、諸弊の因をなしています。
奮闘努力した果てに
戦後六十年、いわば還暦の節目の年でした。あの焦土から復興して日本人はこんな社会を築き、
こう生きています。これでいいのかしらん。不安を覚えはしませんか。
多くを得、また失ってもきましたね。営々と働いて、飢えを脱し飽食にまで至りました。
ない物も次々と手に入れて充足のあげくは廃棄物で埋まる暮らし。
そんな奮闘努力の戦後、目先の利にさとい国民性には磨きがかかったようです。
そう、目先の…。自分と家族、あるいは職場程度、つまりは身辺に関心を集中させて生きるうち、
考え方が狭くなったきらい少なからず。本欄の度々触れるところですが、
政官、国民の視点が狭く短くなって、大きな判断が不得手になったのは否めますまい。
私利優先の政界はじめ、対米依存を決め込んで自立できない外交しかり。事件、不祥事をしでかす国民にも、
判断力不足が目立つわけで…。あくせくと日を重ねるうち、立ち止まって大きく、
過去将来も視野にじっくり考えることをしない。で、事の軽重を見誤る。違うでしょうか。
国の進む道を大きく描けない、理念なき政治に、まず大責任があります。
人口減少に転じる“画期的”な年になってしまいましたが、少子高齢化、年金問題への対策遅れを棚上げして、
短い語でケムに巻く首相、そのパフォーマンスに惑わされた国民も甘くはありませんか。
首相の靖国参拝に抗議してくるのが気に入らぬ、と中韓両国を嫌うのも、
時代に合わぬと言われて改憲に傾くのも、どこまで考え抜いての結論か。
情動的、なだれ過ぎではないかと危ぶまれます。
79 :
文責・名無しさん:2005/12/31(土) 17:49:22 ID:Svqb3oPN
恐れても、どっしりと
凶悪事件を恐れて、児童の通学安全策を練るのはやむを得ないとしても、大地に足踏ん張って、
人間不信に陥らぬ注意、伸びやかな子育てがそれにも増して大切でしょう。
個人情報保護法に脅(おび)えた過剰反応や、犯罪被害者を守る名目で
警察が報道規制を強めたことに国民の間で危機感が乏しいのも気がかりです。
失うものの大きさを思いたい。例えば現代人の昭和三十年代へのあこがれは何を希求してでしょう。
最後に再び、一体何が大事かをご一緒に考えつつ…。よいお年を。
80 :
文責・名無しさん:2006/01/01(日) 23:45:29 ID:/2A2A148
81 :
文責・名無しさん:2006/01/21(土) 23:50:41 ID:qTeiwY0+
それが虫日新聞クオリティ
82 :
文責・名無しさん:2006/02/02(木) 18:04:39 ID:EYwlYsuB
http://www.chunichi.co.jp/00/uho/20060128/col_____uho_____000.shtml 耐震偽装事件、米国産牛肉再禁輸事件、ライブドア証取法違反疑惑、この三件を三点セットとして、
小泉政権の失政を追及する民主党。なるほど三件とも政府と無関係ではない。が、もう一つ、お忘れではないか。
それは昨年末からの豪雪被害救援対策である。地域住民の自助努力や地方自治体予算の限度を超える大災害だ。
国の出番だが、自衛隊出動の指令ももっと早く出来なかったのか。ブッシュ政権も災害対応で失敗。
あの超巨大ハリケーン「カトリーナ」来襲のとき、手遅れで被害を大きくした。あれがきっかけで、
ブッシュ大統領はレームダック(死に体)になったとか。さて、最終幕の小泉劇場。観客総立ち鳴りやまぬ拍手?
2006年1月1日社説 年のはじめに考える
日本の出番なのに…
「アジアの時代」がすぐそこに。日本は自らの将来のためにも地域連携の先導役、
まとめ役を務めるときです。近隣外交の行き詰まりを打開してはばたく年に。
アジアの地図をしばらく眺めていると、あちこちから熱気が立ち上ってくるような錯覚を覚えます。
海岸線が入り組んだ島々と大陸からなるこの地域には、三十億もの人間がうごめいています。
経済成長著しく、国内総生産(GDP)では日本が第二位、
中国は六位に躍進、インド十位、韓国十一位とめざましいものがあります。
この活気を背景に、アジアの新しい秩序づくりが始まっています。
■アジアに積極的関与を
「東アジアにおける平和、安定、および経済的繁栄を促進することを目的とした対話を行う」
昨年末、マレーシアでの第一回東アジアサミットの宣言です。
すでに貿易、投資、金融など経済面をはじめ、テロや海賊対策といった
非伝統的安全保障の分野での協力や連携がどんどん進んでいます。
欧州連合(EU)のように、「東アジア共同体」や統一した安全保障機構は難しそうですが、
「アジアの時代がやってくる」といっても大げさではないでしょう。
日本は戦後、アジア重視といいながら、実際は日米主軸、先進工業国に目を向けた外交を展開してきました。
しかし、二十一世紀、経済力を高め、安定を確保するには
アジアとの地域ぐるみのつながりを一層強めることなしに、展望は開けません。
「皆さまと共に歩み共に進み、大きな幸福のためにさまざまな声が調和するコミュニティーをつくろう」
小泉純一郎首相は二〇〇二年一月、シンガポールで呼びかけました。
経済で数歩先んじた日本のまさに出番です。まずは経済中心の地域連合に積極的に関与すべきです。
■近隣との確執が障害
もう一度地図に目を凝らすと、熱気のはざまに環境破壊や貧富の格差拡大、
国境を超えた犯罪や病気など経済成長の副作用も見えます。
こうしたゆがみをただすのは日本の得意分野です。かつて高い代償を払って克服した課題だからです。
それに、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国には、台頭著しい中国との調整役、牽制(けんせい)役や、
「東アジア」からの除外を懸念する米国の説得役を期待する声もあります。
ところが、この肝心なとき、政治次元での日本の存在が希薄です。
先の東アジアサミット、小泉首相は中国や韓国との首脳会談を開けませんでした。
靖国参拝をきっかけとする先の戦争責任に関する認識違いや反発が原因です。
いま中国は、増強する経済力を土台に、日本をしのいで、アジアへの影響力を広げつつあります。
そんな時に、小泉首相は対日批判の材料を与えてしまったのです。
東アジアサミットでも、他の首脳から「日中の対立は迷惑」と批判される始末です。地域連合の気運に水を差すと。
先には日本の国連安保理常任理事国入りで、アジアのほとんどの国は共同提案国になりませんでした。中国の差し金です。
また、小泉首相の言動は、国内の中堅、若手政治家の偏狭なナショナリズムを刺激しています。
やられたらやり返す、に品格はありません。この点は中国も同じです。
戦後の日本の為政者は、アジア諸国と実に注意深く、片言隻句にも神経を使ってつきあいました。
その謙虚さが経済支援や各種の交流などと相まって、アジアでの存在感を増してきたのです。
歴史への反省を忘れては、「多大の損害と苦痛を与えた」(戦後60年小泉首相談話)アジアの国々の信頼を得ることはできません。
小泉改革が目指す「小さな政府」の究極の仕事は、外交と安全保障です。その外交が八方ふさがりとは何とも皮肉なことです。
外交戦略がないためです。シンガポール演説は何だったのかと思います。
「アジアの時代」に参画するには中国、韓国との良好な関係が不可欠です。
すでに両国との間で経済面では相互補完、切っても切れない関係にあります。
中国の軍事力増強が「脅威」という見方もありますが、軍拡競争はおろかです。軍事力行使を抑制する地域の枠組みづくりなど、
外交による対応が必要です。反目はお互いの不利益にしかなりません。
経済の交流の深さ、広さを、政治も含めた全体の関係改善に昇華させるのは、為政者の役割です。
■10年後を描きつつ
秋の「ポスト小泉」。行き詰まりの近隣外交そのままでは、日本の大損失です。
対米関係とともに、アジアの時代に参画する戦略を持った後継者がほしいところです。
地図には年代別もあります。六十年余り前のアジア、日本が外交的に孤立し国を誤った姿があります。
十年後のアジアの地図からは、各国が手をつないで地域全体の平和と繁栄に向けて努力する熱気が…。
初夢に終わらせたくはありません。
2006年1月10日社説 中国は「脅威」なのか
年のはじめに考える
中国脅威論が出ています。相手の脅威を言い立てるだけでは、関係改善はできません。
中国の現状を正しく見据えて、健全な関係を築く努力が必要です。
昨年の日中関係は国交回復以来最悪でした。中国も「厳冬期」(国営通信新華社)と評していますが、
北京、上海の反日デモや東シナ海のガス田問題など中国の対日強硬姿勢も目立ちました。
そんな中国をにらんで与野党の有力者からも中国脅威論が出てきました。背景には中国の経済的、
軍事的な台頭があります。でも、脅威論には中国に対する誤解や認識不足からのも少なくありません。
軍事力は脅威でなく懸念
例えば、軍事です。中国は確かに毎年、軍事費を大幅に増やし、軍事予算の不透明さも指摘され、
それが脅威論を生む背景にもなっていますが、防衛関係者の中にはこんな声もあります。
「日本の海上自衛隊は装備の質の面でも近代化の面でも中国海軍をはるかに上回っている」
日中比較すれば、日本の軍事力は中国を圧倒しているのです。それでも中国脅威論を言うのは、
自衛隊の戦力向上が狙いではないか、とさえ中国はみています。
もちろん中国の軍備拡張が今後も続けば、いずれ軍事バランスが逆転する日が来るでしょうが、
今の段階では「脅威」ではなく、「懸念」というべきでしょう。
経済の脅威論もありますが、中国の経済成長が日本経済の活況の一因になっているのは事実です。
「中国の経済成長は脅威でなく日本の産業の高度化を図る好機」と小泉純一郎首相が言うように脅威どころか、
むしろ歓迎すべきことです。
日本の中国脅威論には、中国への「幻想」の反動もあるかもしれません。長い日中交流の歴史があり、
「一衣帯水」「同文同種」など日中の親密さを示す言葉はたくさんあります。それなのになんで反日デモなのか−と。
しかし中国は日本とは政治体制だけでなく、文化的にも社会的にも違う国です。
「同文」であっても意味が違うこともあるのです。
例えば「汽車」は中国語では自動車です。「手紙」はトイレットペーパー、「走」は歩くという意味になります。
昨年の反日デモで、日本大使館への投石を黙認する警官の姿がテレビに映り、
日本の反感を増幅し、脅威論の一因になりましたが、これには中国独特の事情もあります。
違法デモはもちろん捕まえますが、デモ隊の数が警官隊を大幅に上回ると、多勢に無勢で、
取り締まり不能になり、早く通過させ、解散させる方法をとることが多いのです。
同文同種というけれど…
北京のデモも最初は数百人だったのが、あっという間に万を超えました。強行摘発はデモ隊との衝突を招き、
警官隊が倒されます。そこで日本では考えられないことですが、デモ隊を捕まえず、早く通過させるわけです。
東シナ海のガス田開発も、中国側は十年以上前に共同開発を持ちかけたのに、日本が返事しなかったため、
待ちきれずに単独開発に踏み切ったのだとも言います。日本政府の怠慢が今日の事態を招いたということにもなります。
中国には中国の論理なり、言い分があります。日本と必ずしも同じではありません。
「日中友好」の美名も「同文同種」の幻想も捨てて、中国は外国なのだということをあらためて認識しておくべきです。
だからと言って、中国が一方的にガス田開発に着手するのは国際ルール違反です。
投石して謝罪もしないのは子供のケンカでしかありません。
靖国問題の一事で日中関係を全面ストップし、日本の要人との会談もすべて拒否するというのも
国際化の時代にそぐわない態度ではないでしょうか。
日中関係の改善に日本が努力するのは当然ですが、中国も改善を目指して努力すべきです。
関係悪化の責任を一方だけに押しつけるのは大国らしくありません。
中国の言動が時に非常識にもみえるのは、中国が民主主義を基盤とする現代国際社会のニューカマー、
いわば遅れて来た国だからでしょう。ハードだけでなく言論の自由や人権などソフト面でも
多くのことが国際基準に達していないのです。
国際ルールで対処を
それでも中国も努力しています。軍事関連の白書をここ十年来、毎年のように発表。昨年末、
初めての「中国の平和的発展の道」白書を発表し、そこではこう脅威論を打ち消しています。
「中国の発展は何人(なんびと)の脅威になることもなく、
逆に世界により多くの発展のチャンスと一層広大な市場をもたらすことができる」
それだけに日本は国際法、国際ルールで中国に対処し、言うべきことはキチンと言うべきです。
それは一足先に近代化した日本の責務であり、日中がふつうの国の健全な関係を築く道でもあります。
2006年1月13日社説 その居直りがいけない
これが国の最高責任者の発すべき言葉だろうか。「靖国参拝自体がいけないのか、
中国、韓国がいけないからいけないのか、はっきりしていただきたい」と、
小泉首相は言った。その居直りがいけない。
小泉氏と靖国
外遊先のイスタンブールでも首相は靖国にご執心だったようだ。年頭会見と同じ発言を繰り返した。
おれの勝手だ、余計な口を挟むな、と言わんばかりに。まるで批判されるのを楽しむように。
物事を単純化して異論を退けるような、発展性のない議論につきあうつもりはさらさらないが、
理解に苦しむ点はただしておきたい。
首相は自民党総裁選の争点に関して「靖国の問題を自分から提起したことはない。
参拝しろとか、してはいかんとか、誰にも言うつもりはない」と述べている。
二〇〇一年総裁選で八月十五日参拝を公約して、党の有力支持団体、
日本遺族会の票獲得に動いたのは誰だったか。小泉氏である。
それでいて、ポスト小泉の総裁選は靖国を争点にするな、と言うのなら、そんな身勝手はない。
盟友であった山崎拓氏が「外交問題でないと強弁しても、内政問題であり、争点になる」と言っている。
その通りだ。次の総裁は小泉スタイルを継ぐのかどうか、党員も、国民だって、知っておきたいだろう。
そもそも、靖国参拝をわざわざ目立たせて、外交問題に発展させたのは首相自身だ。
いまさら「精神の自由、心の問題だ」と自分の殻に閉じこもるのでは、無責任だろう。
参拝自体がいけないのか、外国が駄目だと言うからいけないのか、と居直ってみせる首相に、
日米・日中戦争、その責任の所在をめぐっての思慮分別は感じられない。極東国際軍事裁判、
いわゆる東京裁判と、そこで断罪されたA級戦犯の評価を抜きにして、靖国は語れないのに。
次期総裁候補の一人、安倍晋三氏も小泉氏と同類らしい。先日こう言った。
「先の戦争をどう評価するかを政治家が言うと、外交的、政治的意味を持ち、あまり賢明ではない。
それは歴史家に任せたい」。意味が分からない。歴史認識を語れぬ総理総裁候補など、候補たりえない。
連立与党にあって控えめな公明党の神崎武法代表が、さすがに次の首相の参拝自粛を求めている。
(1)歴代首相は侵略戦争を深く反省する談話を出している
(2)靖国神社はA級戦犯が合祀(ごうし)され、かつての戦争を称賛している
(3)そこに首相が行くのは内閣の方針と矛盾する−というものだ。
また口先だけかと軽んじられないよう、神崎氏にはお願いしておく。
93 :
文責・名無しさん:2006/02/04(土) 18:10:05 ID:iXrkt4mp
2006年2月4日編集局デスク 「北東」と「東北」
「日本、中国、韓国を含んだ地域を日本では『北東』アジアと呼ぶ。
なぜ『東北』アジアではないのか。『東南』アジアを『南東』アジアとは呼ばないのに」
いきなり意表を突かれた。先日、中日懇話会で講演した東大教授・姜尚中(カンサンジュン)さんの言葉だ。
在日二世で、日朝問題などに精力的に発言する気鋭の政治学者。
冷静な語り口と明快な論理は、テレビの討論番組と変わらなかった。
彼は続けた。「それは英語の『ノース・イースト・エイジャ』をそのまま訳して使っているからです。
中国でも、韓国でも東を先に『東北』アジアと言っているのに、日本だけが北を先にしている」
日本では、方角を「東西南北」の順で言い表すように、伝統的に東西が基軸だ。
「日出(い)ずる国」であり「西方浄土」の思想が根強いからだろうか。「東奔西走」「西も東も分からない」
といった言葉も多い。南や北より先に持ってくるのが普通で、特に地域を指す場合はほとんどそうだ。
国内の東北地方も、北東地方とは呼ばない。確かに「北東アジア」は例外と言える。
94 :
文責・名無しさん:2006/02/04(土) 18:10:30 ID:D8hGMaKY
中国は現代でこそ「東南西北」の順が一般的だが、かつては日本と同じ「東西南北」。
韓国もやはり「東西南北」という。いずれにしろ東は北より先で「東北アジア」の呼称は伝統にのっとっている。
一方、英語圏は「北南東西」の順で、逆に北と南が基軸である。フランスやドイツも同じだ。
欧米では、太陽より不動の北極星を中心に据えるためという説もある。
そして「明らかに戦後の日米関係の反映でもある。冷戦の中で米国は、日本を中国・韓国から切り離し続けた。
日本は米国を迂回(うかい)してしか関係を築けず、ついに六十年間、
外交の軸足を東北アジアに伸ばすことはなかった。日米二国間症候群です」。
卓見である。たった二文字の順序の違いから、
この国の歴史と政治の在りようが鮮やかに浮かび上がってくる。考えさせられた。
(名古屋本社編集局長・加藤幹敏)
95 :
文責・名無しさん:
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060204/col_____hissen__000.shtml 写真家の大石芳野さんは、近刊の写真集『子ども 戦世(いくさよ)のなかで』(藤原書店)
について本紙のインタビューで、カメラを向けることを忘れる瞬間が、たくさんあるという
▼子どものデリケートな瞬間に遭遇したときなどは、その子を見つめ続けることの方が大事になって、
写真を撮ることを忘れてしまう。じっと見つめてるだけで、まばたきもできないことが、よくあると
▼二〇〇〇年、民族浄化の地、コソボで撮られたレイモンド君(13)の写真説明には「父親は殺された。
『優しい父さんだった』。涙がとめどもなくこぼれた」とある。ベトナムで、カンボジアで、
コソボ、アフガニスタン、チェルノブイリで、大石さんは子どもたちの「いのちの鼓動」に耳を澄ませる
▼戦時下のイラク取材で〇三年度のボーン・上田記念国際記者賞特別賞を受けた
フリージャーナリスト山本美香さんは、昨年十二月十二日から先月十六日まで、
イラクの首都バグダッドと自衛隊が駐留するサマワに入った。自身の安全には細心の注意を配りながら、
嫌米を押し殺す市民の心のひだを探り、自衛隊への不満をすくい上げる
▼二年前、孤児救済のため、バグダッド入りして人質となった高遠菜穂子さんらに
「自己責任」論の批判を浴びせたのは小泉首相だった。大石さんや山本さん、高遠さんらの努力に敬意を表したい
▼首相はこのところ、不祥事続きの政権運営にいらだってか
「成功者をねたんだり、能力ある者の足を引っ張るな」と格差肯定発言。弱者へのまなざしを持てぬ宰相の不幸よ。