朝日の基地外投稿 第128面

このエントリーをはてなブックマークに追加
717文責・名無しさん
7月18日 富山版 「声」

大学院生 井上 亜弥(千葉県船橋市22歳)

「図書館の本を廃棄した心は」

朝日新聞の社説「蔵書廃棄 自由の番人でいる重さ」(15日)は、船橋市の市立図書館の司書が意図的に本を廃棄した事件についてだった。
この図書館は、子どもへの本の読み聞かせで先駆的役割を果たしたことで有名だ。尽力したのはこの司書だった。
私が中学生の時、その取り組みに憧れ、夏休みの課題の職業インタビューで取材した。彼女は、子どもにとって本との出会いは、かけがえのない経験であると語ってくれた。
事件の衝撃は大きい。司書が独断で処分を行ったのは、採択が論じられている「新しい歴史教科書をつくる会」に関係する本だが、司書の中立性は職務であり、彼女の行為は違反である。
しかし、子どもと良書に尽くしていた彼女だからこそだったと私は感じる。表現や思想の自由と、教育。「新しい歴史教科書」が国内を越えて問題となる中、このジレンマは見逃されるべきではない。
私は大学の図書館でアルバイトをしている。私に本の廃棄を決定する権限はないが、本の大切さを彼女から学んだ私が、どのように本と向き合うべきかを考えさせられる出来事だった。