要約すると
共産党全小選挙区での立候補立て止めたから票が民主に流れて政権交代∩-@∀@)∩ワショーイ
まあ126の為だけにうpするよ。小一時間待ってね。
お題は「共産党の一石 総選挙に向け自・公ピリピリ」
3月15日朝日新聞朝刊13面オピニオン 政態◇拝◇見 星浩(編集委員)
共産党の一石 総選挙に向け自・公ピリピリ
公明党衆院議員の話が気になった。「いま、私たちの最大関心事は郵政民営化でもないし、
ポスト小泉でもない」というのだ。「では、何が」と尋ねたら「共産党が、衆院の全小選挙区
に候補者を立てるのをあきらめた。その影響ですよ」。
それで、ピンときた。
共産党が、衆院の300小選挙区すべてで公認候補の擁立を義務づけるという従来の方針を
転換したのは昨年11月。不破議長は「日常活動ができる選挙区から擁立する」という。政界で
は「200選挙区程度にとどまるのでは」(自民党幹部)という見方が出ている。
これが、公明党に衝撃を与えたのは、こういう事情があるからだ。
公明党が前回総選挙(03年11月)の選挙区で当選したのは9人。ほとんどが接戦を勝ち抜い
た。仮に、この9選挙区で共産党が候補擁立を見送り、その票が民主党に流れたらどうなるの
か。電卓をたたいてみると、民主+共産票を上回る公明党候補は沖縄1区の白保台一氏だけ。
ほかの8人は下回っている。
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例えば神奈川6区では、上田勇氏が民主党候補に536票差で辛勝したが、ここの共産党候
補は1万3538票を獲得している。次の党代表候補といわれる東京12区の太田昭宏氏は、次
点の民主党候補との差が3590票だったが、共産党候補は3万251票も取っている。共産
党票が民主党候補に流れれば、保守票が逃げる可能性もあるから単純な足し算では済まないだ
ろう。それでも、これらの選挙区で共産党が不戦敗となれば、公明党の候補が苦戦を強いられ
ることは間違いない。
共産党に言わせると、今回の決定は党勢立て直しが目的で、生臭い話とは無縁だという。不
破氏は「民主党は(共産党が反対している)消費税増税と憲法改定をやりたいと言っているの
だから、選挙協力はあり得ない」と断言する。公明党側にも「共産党は比例票のことを考え
れば、都市部では候補者を擁立せざるを得ないのではないか」(神崎代表)といった冷静な分
析もある。しかし「共産党が宿敵の公明党を狙い撃ちするのではないか」(民主党若手)と
いう反応が消えない。共産党が投じた小さな一石は、波紋を広げているのだ。
自民党の選挙対策担当者も共産党の動向を注視する。「戦略的に候補者を降ろしてきたら、
波乱要因だ」という。
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その「波乱」が、現実に起きた。2月6日投票の東京都西東京市長選。共産党系候補が告示
直前に出馬を取りやめ、共産党は民主党などが推した新顔を支持。自民、公明両党推薦の現職
と一騎打ちとなった結果、新顔が圧勝したのである。
選挙分析の第一人者である蒲島郁夫東大教授の話を聞こう。
03年の総選挙の選挙区では、自民党168議席対民主党105議席だった。仮に全選挙区で
共産投票の7割が民主党候補に流れたら、自民党139議席対民主党143議席と逆転すると
いう数字が出た。実際には共産党が全選挙区で民主党に票を寄せるとは思えないが、候補擁立
見送りがどのくらいの選挙区になるかが焦点となる。仮に300選挙区の内50選挙区で共産
党が候補を立てないだけでも、自民対民主の構図は大きく変化する――。
次の総選挙は面白くなりそうだと思いながら、共産党の古参党員と話した。「小選挙区制で
苦しい戦いが続く。多くの共産党候補が有効投票の10分の1に達しないで、300万円の供託
金が没収されている。今回の方針転換は、供託金の負担を避けたいという消極的な選択でもあ
る。民主党を応援しようという戦略的な判断はない」
素っ気ない反応だったが、それでも「共産党の動向が注目されている」とたたみかけたら、
彼は「久しぶりのことですね」と、ニッコリした。