姜尚中について語ろう 2

このエントリーをはてなブックマークに追加
77教授 ◆H3qJ1xf6pM
>>57
あのね,それはね,今いろいろと議論がある。
ボク自身がどうかと,それはいいとしても,少なくとも,窃盗を犯したという,
いわば違法行為があったということは,それは事実でしょう。
ただね,今こうして,外交においても,そして内交においても,
難問が山積である中で,これが「事件」じゃなくて,「問題」としてあると,
そして,実際に警視庁が動いて,少なくとも形の上では,事情聴取を行ったと。
だからね,今大切なことは,これを「問題」とした場合に,その是非じゃなくて,
どうしてこの「事件」が,日本において,これほどまでに肥大化したのか,
あるいはそうした現象を呼び込むファクターが何なのか,そこが問題でしょう。
そして,それを考える場合に,ボクはね,この問題の,いわば火付け役となったのが,
ある種の手練手札の集まった,某巨大掲示板であると。
たとえば,中国における反日感情の火付け役は,やはりこれも,インターネットの世界であって,
それはもう政府がコントロールできないところまで行っちゃってると。
あるいは,日本においても,たとえば第二次若槻内閣の頃でしたか,
それは浜口雄幸のあとを継ぐという形で,いわゆる幣原外交も継承したと。
当時の日本は,内交においては,世界恐慌という動揺を,外交においては,
中国における反日感情とソ連の脅威を抱えていたと,そうした中で,
松岡洋右ではないけれども,日本の生命線である満州が危機であると,
幣原外交では解決できないと,そうした軍部の苛立ちに,いわば世論の鬱憤がのっかって,
そして満州事変に対する賞賛が,軍国国家への第一歩が開かれたと。
ボクが言ってるのは,今の日本も,経済的に頭打ちの状態にあって,
そして北朝鮮や中国の脅威があると,そしてその中で,いわば小泉外交では,
これは軟弱だと,経済制裁だと,そうした世論になってる。
78教授 ◆H3qJ1xf6pM :05/02/27 16:41:22 ID:ymfwDzYn
しかしながら,一方では,頼みのアメリカも,経済制裁には慎重であって,溜飲を下げるきっかけがないと,
だからね,そうしたいわばオーバーロード状態の世論の鬱憤が,何かのターゲットを求めてるわけで,
そうであるならば,ボクはね,やはり彼女のような,いわば悪役が,ある種のスケープゴートとして,
突出した形で現れたと考えても,それはそれで,まったくの見当違いではないでしょう。
だからね,少なくともボク自身は,これは彼女にとっては,悲劇的な一面も,それは否定できないと。
そしてね,「彼女」と言っても,ボクには妻がいるんですが…,いや,今のは冗談ですが,
ボクが言ってるのは,そうであるならば,彼女もまた,北朝鮮と日本の軋轢を,
それを背負わされた人間であると,そうした認識も,少なくとも一部においては,必要でしょう。