☆朝夕の娯楽★天声人語&素粒子。聞か36★

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259文責・名無しさん
>>258
251じゃないけどウプします。

この1年
素粒子筆者が振り返る

河谷史夫論説委員

 暮れになると、暮れの噺「芝浜」に振った志ん朝のまくらを思い出す。
 「1年たちまして、早いもんですな。昔っから『光陰矢のごとし』なんて言
葉がありますが、これはどういう意味かというと・・『光陰というものは、あ
ーあ矢のごとしだなァ』という意味だそうですな。たいへんにまあ、難しい言
葉でございまして・・」
 志ん朝が逝って3年がたつ。歳月の去るのは早い。
          ×           ×
 私は日々、夕刊の片隅の「素粒子」なる吹けば飛ぶような囲みを埋めている
が、振り返るに、今年は言葉について考えさせれれることがたいへんにまあ、
多かったなァ、という思いだ。
          ×           ×
 何かと評判の悪いNHKで、私も何度かNHK批判をしたが、見るのはNH
Kしかない。「地球大進化」を見ていて、ネアンデルタール人とホモサピエン
スを分けたものは「言葉」であったという指摘に粛然とした。それは声帯が少
し下がったことでもたらされた幸運だったのだ。もし言葉を持てなかったら、
われらのご先祖はとっくに絶滅していたに違いない。
(続く)