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職人見習:
インド洋津波被害 真因は日本の侵略
辛 玉子 (東大阪市 47歳 団体職員)
昨年末インドネシア・スマトラ島沖の地震によって起こった津波により15万人以上もの
人命が失われました。犠牲者の方々を思うと言葉もありません。
ここまで被害が広がった原因は、早期警報システムや通信手段、防波堤の不備によるものと
言われています。また貧しい発展途上国が被害を受けたため、今後食糧不足や疫病により
多くの方が亡くなる恐れがあると報道されています。
それらの事実を知るとき、あらためて過去の日本の侵略戦争の罪深さを思います。
これらの国々が万全の防災・救援体制を取れない最大の原因は、戦後60年経っても
未だ癒えぬ侵略の傷跡にあることは間違いないからです。
1937年南京で30万人を虐殺した日本は、60余年を経て再び十数万のアジアの民衆を
死に追いやりました。今日本の為すべき事は、ODAや自衛隊派遣で、「大国」としての
振る舞いを強調することではなく、被害者への真摯な謝罪と賠償ではないでしょうか。