電通会長・成田豊も関係するスキャンダル劇
これは電通資本100%の孫会社が、警視庁が某広域暴力団配下と認定している暴力団の関係者と
共同でイベント企画会社を設立、闇人脈がこの孫会社から金を引き出す装置として利用していた
というものだ。さらにこの企画会社設立には、元電通幹部複数人が関与していた。一方、この
企画会社の実質的なオーナーで暴力団組長代行を務めた人物の息子が、電通の子会社に勤務して
おり、クライアントのトラブル処理を依頼していたというものだ。
「さらに、この息子を利用したのが当時電通社長だった成田です。90年代中盤頃、そのスジに
女性問題、しかも電通関連会社社長との愛人関係の噂を掴まれた成田は、この息子に依頼し、
右翼団体の脅しを押さえてもらった。それ以降もことあるごとにスキャンダルの揉み消しを依頼し、
関係を深めていったといいます。その見返りとして、成田了解のもとにイベント企画会社を設立
したともいわれています」(元電通幹部)
そしてこの企画会社は電通の上場計画が発表された直後、電通自身によって強引に破産宣告され
、まさにスキャンダルごと闇に葬り去られたのだ。
電通のスキャンダル潰しは、かくも徹底的に行われるという証左でもあるが、もちろん、この一件
を報じるマスコミは皆無だった。
また今年に入ってからも、電通の若手社員2人がレイプ事件で逮捕されたにもかかわらず、新聞その他
に報道されることはない、という事件もあった(『噂の真相』03年10月号)。この時も、一部週刊誌
などが取材に動いたが、電通からの圧力と自主規制が働いていたことが明らかになっている。