─日本は今、ファシズムだ。戦争と差別を志向している─
フリージャーナリスト 斉藤 貴男さん
(6日、札幌・北区での北海道歴史教育者協議会講演会から)
「日本は今、ファシズムだ」ということを最近、私は主張してます。
はっきりそう思ったのは、イラク人質事件です。高遠菜穂子さんたちが人質となり、
三日以内に自衛隊を撤退させろ、さもなくば殺すといった、あの事件です。
家族が「とにかく徹底させてくれ」と言ったところ、マスコミや一部の心無い人たちからバッシングを受けた。
政府側の反応は当初、「これは自作自演ではないか」というものだった。
一部の新聞は「自己責任なんだから、どうなったって知ったことか」という論調を出し始めます。
無事に帰国した時の成田空港には「自己責任」「自業自得」などと描かれたプラカードも登場した。
私は、この時ほどマスメディアで働くことが恥かしくなったことはありません。
これほど三人をおとしめるんだったら、マスメディアなんてなくていいんじゃないかと。
自己責任論に対する私の考え方をお話しすると、あらゆる人の行動に自己責任はつきまとう。
もちろん、彼らにもあるわけです。だけどそんな自己責任というのは殺されかけたことで十分償われている。
これを関係ない第三者があげつらう必要があるのでしょうか。
ある雑誌で作家が「こんな人たちは殺しなさい」とまで言っていた。こうした言葉が
まともだとされてきた出版社から発行される時代。これが今の世の中だということです。
それから半年後、香田(証生)さんの事件が起きます。最初の段階で小泉さんは「自衛隊は撤退しない」と言った。
最終的にそういう判断をしたとしても、表立って言ったら、犯人たちに「殺していいよ」と言っているのと一緒です。
小泉さんは危機管理だとか国民の保護だとか言っていますが、明らかに一人を見殺しにした。
これは思想信条とかいう前に、人の資格がないのではないかと私は思います。
亡くなった香田さんの家族がメッセージを発表しましたが、彼らは息子を殺された悲しみも憤りも述べていない。
まず「支えていただきました方々にご心労をおかけしたことを、心からおわび申し上げます」と
世間に謝らねばならなかった。それはまさに四月のイラク人質事件から、この遺族が学ばされたことではないかと思います。
銃後の思想ですね。戦争で誰かが死んでも、戦争を始めた人に恨みがましいことを言ってはならない。
いわんや戦争を止めろと言ってはいけないという空気が日本に充満している。
小泉政権はいろんなことを率直に言っています。一昨年、有事関連法が次々に法制化されていった時期に
福田康夫官房長官(当時)は、「思想信条の自由は、内心においては最大限に尊重される。
しかし、それが表現された場合は公共の福祉にかんがみ一定の制約を受けるだろう」と言いました。
川口純子外務大臣(当時)は月刊誌で「集合結社の自由も制限される」と言っている。
次第にこいういう言論統制が進んでいく。
どうして私たちは何も言えなくなっているのか。ここ数年の取材で、今の日本は
「戦争と差別の国を志向している」と言い切ってもいいのではないかと思います。
言ってみればアメリカのミニチュア版。アメリカとともに行動する、ちっちゃな帝国主義を目指しているのではないか。
漫画家の石坂啓さんが、ドラえもんに例えて「アメリカはジャイアン、日本はスネ夫だ」と言います。
いつも乱暴なジャイアン。そして、自分自身では乱暴はしないし、悪いやつではないんだけど、
乱暴なジャイアンの周りをいつもうろちょろしている小ざかしくて小金持ちのスネ夫。
ジャイアンは頼もしく見えて好かれることもあるけれど、スネ夫はいつもみんなにばかにされている。
私の見立てでは、これからスネ夫自身も暴力を振るうようになります。アメリカの暴力と言うのは、
ミサイルで相手を破壊してしまう。日本がやることも基本的に一緒。しかし、ただ軽蔑されるだけではない。
へたをすれば、ジャイアンたるアメリカ以上に世界中の憎悪を一身に受ける可能性も大きい。
いくらわれわれが「僕たちは帝国主義じゃない。世界の平和のためだ」と言っても、
やられる側にしてみたら一緒。相手にそう思われてしまったらおしまいだということです。
さいとう・たかお 1958年、東京生まれ。早稲田大商学部卒、英国バーミンガム大学大学院修了。
日本工業新聞などを経てフリージャーナリスト。
著書に「安心のファシズム」(岩波新書)「非国民のすすめ」(筑摩書房)など。
スネ夫が自立しようとしても、軍国主義の再来だなどと文句を言うくせに、
ならどうしたらいいのさ。
969 :
文責・名無しさん:05/01/12 10:26:26 ID:9SdSdEAv
>>965 このイラク三馬鹿事件って、「マスコミと左巻きのやり方が世の反感を買った
大失態の例」だと思うんだけど、連中って自己反省する気は全く無いんだろうか?
あの時の世間の反応は、自己責任の部分を無視して「政府と戦う」家族と
解放後に事件の大きさを鑑みずに阿呆なコメントをしてしまった当人達と、
事件を利用して自分達の政治主張を通そうとした左巻きへの反感でしかない。
だから、その後出てきたこういう論調に対して、飲み屋のおねーちゃん達ですら
「私達が腹を立ててたのはそういうことじゃないんだってば!ってツッコみたくなる」と
言っていたのはある意味当然。誤解(実際は曲解だが)されて批判されても
当人達は「いや、そうじゃなくって…」と思うだけで反省どころか痛くも痒くもない。
だから、こういう文章を載せて「ファシズムだ!」なんて言っても多くの庶民は
第一歩目が自分達、少なくとも自分とは違うと思っているから耳に届かない。
せいぜい、「俺は新聞を読んでいるから世間に流されてない」と思ってるオッサンか
同志達しか騙せないのに…まあ、道新的にはそれでも良いのかもしれないが。
この程度の戯言は事件当時にさんざん垂れ流されて、結果誰も説得できなかったシロモノ。
今さらコピペ荒しがごとく繰り返したってムダ。
むしろ未だにこうやって必死なのを見るにつけ、連中にとって3馬鹿事件ってのがいかに
トラウマになってるのかを再確認するだけの話だわなw
左翼の大チョンボだよね。
あの一件で、世間は、左翼プロ市民がどれだけ胡散臭いものか知ったと思う。
そういう意味では高遠一味に感謝しなくてはな。
高校出たての小僧っ子が、イラクに行ってウラン弾の何を調べるっつうんだ。機材もなしに。
自称ジャーナリストと、自称ボランティアも同様だ。
彼らを擁護するのは、
無謀な売名行為を尊い奉仕活動に脳内変換してしまえる心の清い人たちなのだろう。
動機が良ければ何をやっても許される、国家が尻拭いしてくれる。
何かあれば普段批判している国と政府に文句を言えばよい。
そのへんの矛盾をみんな感じたから批判に繋がったんだよな…。
972 :
文責・名無しさん:05/01/12 12:38:47 ID:9SdSdEAv
>>972 初めて読んだけど、これを掲載した朝日を見直した。
>>970 左翼の大トラウマになってるよね、あの事件は。未だに何かにつけて
「自己責任論批判」「3バカ擁護」する言論人の多いこと多いことwこの前の「被災者も
自己責任」って言ったやつみたいに関係ない話題すらそこにこじつけるからな。
975 :
文責・名無しさん:05/01/12 18:39:31 ID:hgb54XOA
やっぱり自家中毒なんじゃないの。今時のサヨクは。
>>976 >レルヒの本音は、そうではなかったろう。
>雪国の人々にスポーツとして普及させようと真剣に考えていたのではないか。
レルヒは生粋の軍人ですが・・・どうしたらこんな脳内妄想ができるのやら・・・
978 :
文責・名無しさん:05/01/12 23:22:18 ID:/6l987zR
きっと生前のレルヒと親しくしていて直接本人から聞いたか、恐山でイタコに呼び寄せて
もらって確かめたんでしょう。
こんな論の進め方でいいなら
「中国の本音は、そうではなかったろう。
チベットの人々に平和を与えたいと真剣に考えていたのではないか。」
もOKだな。そりゃ何でもありだ。
「金正日の本音は、そうではなかったろう。
拉致被害者の人々に平穏を与えたいと真剣に考えて拉致したのではないか。」
色々応用できますな(w
イラクの日本人拘束事件の話題が出ておりますが、
この事件についての北海道新聞の報道については、私は高く評価しております。
当時、国内が何も考えずに安易な自己責任論に乗っていた中で、
そうした流れに与することなく報道できた点はとても良かった。
某全国紙の一紙では自作自演についてまで報じられましたが、
事実が明らかになった今でも誤報の訂正も謝罪もしていませんね。
国内よりも先にアメリカのパウエル国務長官やフランス紙などから
3人を評価する声が上がったのは、日本国民の一人として非常に情けない思いをしました。
3人の解放直後のコメントについては、正確な状況を把握できない状況下でのものであり、
それについてどうこう言う事自体理解に苦しみます。
同じく、混乱状態の家族については心情を察してあげるのが日本人の基本的な思いやりだと考えております。
更に、ボランティアやジャーナリストに対する理解の無さや、
反日分子発言に代表される一部国会議員の日本国民と民主主義に対する異常な認識は、
日本がまだまだ民主主義国家として未熟な部分があることを認めさせられたとともに、
「出るくいは打たれる」といったような日本の風潮の悪しき部分も露呈したように思います。
最近になって、当時のような風潮を反省したり、戒める発言も増えてきて少し安心した次第ではありますが、
安易に多数が少数を潰すような空気が広がっている現状については危機感を抱かざるを得ません。
まあ、とっくに自称・市民団体とその家族のメッキは剥がれているので、
もはや何を言っても無駄かと思われます
軍人として忠実に、善良に義務・仕事を果たしたレルヒにあまりにも失礼だ。
自分がプロフェッショナルとしての仕事をしてないからかように仕事というものを馬鹿にしたことをいえるのだな。
人様の死を勝手に利用するあたり
香田君を政治的主張に利用した、胡散臭い自称・市民団体となんら変わりないな…
984 :
文責・名無しさん:05/01/13 09:08:08 ID:AjemCanY
韓国と中国は脱北者の扱いをめぐって、今後は外交的な対立もありうるね。
あくまでガメつくて頭の悪い中国政府だが、韓国と中国ならどっちを選ぶ?
童心なら中国なんだろうか?
985 :
文責・名無しさん:05/01/13 09:15:21 ID:ux7E6afR
【パラグアイで広大な土地を手に入れた統一協会。
また、麻薬と武器の事業をやる積りだろう】
【パラグアイのニュース】
http://www.mars.dti.ne.jp/~mitsui99/kanko/news.html 019・統一協会系の団体、町ごとパラグアイ北部の土地を購入(2000年10月14日)
パラグアイ北部、アルト・パラグアイ県に在る「プエルト・カサード」の土地約39万ヘクタールをアルゼンチンの企業、
カルロス・カサード社が統一協会系の団体に売却したことを明らかにした。
土地の中には大きな集落も在り、数千人の住民が暮らしている。地域の住民は抗議行動を起こし、今回の売却に抗議している。
新聞の写真を見ると「我々はカトリック教徒である、パラグアイ人である」と書かれている。
統一協会側は住民に対して、学校、病院、港湾施設の建設、木材の輸出の促進、
町の歴史のに関する本の発行、環境に配慮した観光プロジェクト、等を提案している。
(写真:抗議デモ:ウルティマ・オーラ紙より)
986 :
文責・名無しさん:05/01/13 09:31:33 ID:Prys77AT
>>982 レルヒはスキーの伝授のために来日したわけじゃないからちょっと違うと思う。
日本の軍人が外国の軍隊を視察に行って、そこで先方から柔道の指南を
たのまれた時に「軍事教練の一つ」として教えるか「武道」として教えるか…
ってのに近いんじゃないかな。純粋に軍事教練としての意識「だけ」で教える
人はいないと思うから、当然スポーツとして広がることも考えていたと思う。
(レルヒの来日当時は北欧でスポーツ化されて盛り上がってた頃だし。)
もちろん「AではなくてB」なんて言えるものでも無いし、北方圏の軍人にとって
乗馬と同レベルの嗜みであるスキー技術(中世からスキー部隊がある)を
「スポーツの軍事利用」なんて寝ぼけたことを言っている道珍を擁護する気は
これっぽっちも無いんだけど。
987 :
文責・名無しさん:05/01/13 10:19:30 ID:wOS/P0xp
同心記者でも他業種からの中途採用の人には話がわかる人はいる。
しかし生え抜きや同業他社からの中途採用の記者はダメだね。
前者は同心史観が純粋培養されているし、後者は組織で居場所を固めるために
より強固な同心史観を身につけてしまう。
今年の採用では、中途の方が断然多いと聞いた。
>>980 貴方道新どっぷりですね。
スレの流れの議論が全く理解できてないのかとお察し致します。
完全論破されても道新なら空気を読めず安部批判を社説でやりそうな悪寒。
カラーでデカデカと載せた挙句に
それが北朝鮮の工作活動に釣られただけなんだから
恐ろしい新聞社だよ。
992 :
文責・名無しさん:05/01/14 08:40:31 ID:tAOqZ3bM
>>990 今日の朝刊3面で大きく伝えていますね。
昨日の報道ステで古舘・加藤が晒した赤っ恥ぶりを考えると
(安倍さんを出演させて追求しようとしたが、逆にやりこめられる)、
あまり首をつっこまない方がいいと思うのだが。
「イラク人質殺害」の誤報から、まだ半年も経ってないのに・・・
993 :
文責・名無しさん:05/01/14 08:49:31 ID:NWhuuZYT
そんじゃ、埋めるとしよう
埋め
ウメ〜ッシュ!
996
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1000 :
文責・名無しさん:05/01/14 10:20:47 ID:1CSgXtFo
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