236 :
文責・名無しさん:
西日本新聞 2日付
「国威の争いに五輪しないで」岸恵子=61(佐賀市・無職)
アテネ・オリンピックで日本は金メダル続出にわき、メディアなどの騒ぎようは相当なもの
だった。が、なぜか今度のオリンピックにはシラケと失望感がただよう。
金メダルも、敗戦直後の極貧時代の話なら感激もひとしおだが、今の貧富の差の激しい国際
社会では正々堂々の勝負は実現しにくいのではなかろうか。
メダリストに国民栄誉賞をとの声もあったが、今時はむしろ国威や国名の重荷を選手の肩か
らおろしてやり、国境を越えた万人が楽しめる自由でのびのびとしたスポーツの祭典にしてほ
しかった。そうしてオリンピックという平和の祭典を、軍事力を使ったこれまでの国際政治を
変えてゆく契機にしてほしかった。
今、人類が直面する地球危機を平和のプラス面に転換する壮大でおおらかな発想こそ、オリ
ンピックにはふさわしい。