>>105 ■ビルゲイツ−−「巨人」まけないで
基本ソフト(OS)の分野で圧倒的シェアを誇るソフトウェア界の巨人」Microsoft社を作り上げたのが天才・ビルゲイツだ。
その彼が、ブッシュ政権の「標的」になっている。
政権成立以来、米公取委はしつこく同社を訴追してきたが、思うような成果を挙げられないでいた。
そんな中、国防省は基幹システムをWindowsから他社OSへと切り変えた。政権の思惑が見て取れる。
Windowsよりもウィルス感染のリスクが少なく、動作も安定しているというのが彼らの言い分だ。しかし、だからと言ってWindowsが劣っていると結論するのはいかがなものか。
ウィルスの標的になるのは、Windowsが圧倒的シェアをもつが故だ。これは逆にWindowsの優秀性を示す、いわば「勲章」なのだ。
それに、ウィルスなどのセキュリティーホールのために毎月Windowsが更新されるが、ユーザーも常に最新版を使えるという利点がある。
また、確かにWindowsはフリーズが多い。MEは特にその傾向が強いという。「これでは仕事にならない」という意見もある。
だが待って欲しい。フリーズは決まって、我々が過度に仕事へのめり込んでいるときに起こる。結果として、フリーズは我々の健康を気遣う、「アジア的優しさ」に満ちた仕様となっているのだ。
アメリカ人でありながら「アジア」に満ちた一面を見せる。彼が天才と呼ばれ、成功を収めた理由がそこにある。
小泉首相のアジア外交も、この視点から検討する必要がある。その先に、参議院選挙で我々国民のとるべき道も自ずと見えてくる。