やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その44

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219文責・名無しさん
6/13 読書面
 ベストセラー解読  香山リカ(精神科医)

  日本のスイッチ  慶應義塾大学佐藤雅彦研究室[著]

   答え一発、気分はコイズミ

 「日本のスイッチ」とは、要は携帯電話のメールを使ったアンケートだ。
申し込むと1週間に1度、二者択一式の質問が8つ送られてくるので、それに答えて送り返す。
結果は毎週、毎日新聞紙上にも発表される。単行本には、2002年10月から一年余の質問と結果が並んでいる。
 質問は、編者、佐藤雅彦の大学の研究室メンバーが全面的に考えた、というから
大学院生や学部生が作ったのだろうか。硬軟入り混じったそのセンスは独特で、
北朝鮮への経済制裁の是非を問う質問の後ろに「靴下を干すときはつま先が上?下?」
という質問があったり、イラクの従軍記者の意義についての質問の後で
「桜もちの葉っぱは食べるか否か」と問われたりする。
 やや古い言い方をすれば、“都会的でおしゃれ”。
 国際情勢や政治問題から、スポーツ、芸能、生活までがクールなまでに「等価」に取り扱われている。
しかも回答者はそれに対して、「イエス・ノー」「好き・嫌い」と即座に白黒をつけていかなければならない。
これは、何かに似ている。そうだ、小泉首相の言動だ。事件や芸能人の訃報にも「悲しいね」「残念です」
などと考え込むこともなくコメントする首相。毎回3万人を越えるという「日本のスイッチ」の参加者や
それを大幅に上回る読者は、毎週コイズミ気分を味わっているのかもしれない。
 しかし、「それでいいのか」という疑問も残る。本当にイラク問題と桜もち問題は等価なのか。
本当にすべてに白黒をつけることが大切なのか。そしてそれが「いいセンス」と評価され、
首相までもがそのスタイルになっていいものか。編者らの思惑を越えて「スイッチ化」しつつある社会を
見ると、つい本気で心配になってしまう。

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お前だってテレビでコメンテーターやってるだろうに、
小泉をどうこう言えるほど立派なコメントしてるんでしょうなあ。
どうでもいいけどNHK教育の「ピタゴラスイッチ」なんて見たことないんだろうな。