やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その38

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184例のドキュソです
朝日新聞3月9日大阪版夕刊
パンソリ交え映画再現 在日歌手の趙博が全国で

韓国の伝統的な演唱芸能「パンソリ」を交え、映画を一人で再現する「歌うキネマ・風の丘
を越えて〜西便制」の全国公演が19日から始まる。演じる大阪在住の在日シンガー、趙博
は「忘れ去られたパンソリ歌手の思いを伝えたい」という。
趙は2年前から、「泥の河」の名演などで知られる故マルセ太郎の話芸「スクリーンのない
映画館」を継ぐ形で、「歌うキネマ」を始め、「ホタル」「マルコムX」などを演じてきた。
今回は趙のルーツでもある韓国のパンソリが全編通して歌われる。「パンソリは30年代に、
当時朝鮮半島を統治していた日本の文化政策の影響などで廃れたため、在日朝鮮・韓国人は
あまりパンソリを知らない」と趙。93年に、パンソリの歌い手親子の壮絶な愛憎を描いた
映画「風の丘を越えて〜西便制」がヒットし、本国でもようやく、再評価の動きが盛んにな
ったのだという。
趙は20年以上前からパンソリに興味を持ち、我流で演奏してきたが、全国公演を前に2月、
韓国の王基錫に弟子入りした。「韓国でも古典芸能として様式だけをなぞっているパンソリ
が増えている。そこには映画で父親が娘の目をつぶしてまで表現させようとした"恨"がない。
社会から忘れ去られたパンソリ歌手の悲しみを、歌で深く表現したい」と話している。
公演の日程は、21日午後3時、大阪・アゼリア大正ホール▽25日午後6時半、広島・西
区民文化センター。当日3500円(広島のみ3800円)。問い合わせは実行委員会(0
6・6763・0211)。