やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その35

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582文責・名無しさん
朝日新聞 窓 論説委員室から 好事魔多し

「中国とフランスは国連安保理の常任理事国で、世界の平和と発展に特別の責任を負っている。
日本とドイツは経済力で仏に勝るが、世界での役割は仏に及ばない。中仏はともに文化大国である」
 胡錦涛・中国国家主席の官界のフランス訪問を前に、人民日報のパリ特派員がそんな記事を書いていた。
比べられた身からすればいとこと文句を言いたくもなるが、
中仏両国の関係がきわめて良好なのは事実である。
 ともに米国の一極支配に抗して、世界の多極化をめざす。
仏にとって中国の巨大市場の輝きは増すばかりだし、
中国から見れば仏の航空機やハイテク兵器の魅力は大きい。当然ながら、首脳や閣僚の往来も頻繁だ。
 胡主席の訪仏は、両国の国交樹立40周年の記念でもあった。
到着を前にパリのシャンゼリゼで中国の旧正月を祝うパレードが繰り広げられたかと思えば、
滞在中はエッフェル塔が中国で縁起のよい紅色のライトアップされた。
 シラク仏大統領は台湾が予定している住民投票を批判し、
欧州連合が89年の天安門事件以後続けている対中武器禁輸の解除さえも支持した。
だが、好事魔多し。フランスの4日間はいいことずくめとはいかなかった。
冷水を浴びせたのは、仏国民議会の議員たちだ。半数近くが「非民主的な国の元首」
であるとして胡氏の議会演説をボイコットしたのだ。非礼の極みではあるが、
懐の深い胡氏のことだから、これも文化大国同士の貴重な交流だと納得したのだろうか。
<藤原秀人>