『産経抄』ファンクラブ 第16集

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673文責・名無しさん
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▼幼いころ、戦闘機のパイロットや戦車の操縦士にあこがれたものだ。
男の子というものは殴ったり殴られたり、いや誤解を恐れずに言えば、
殺したり殺されたりが大好きなのだ。もちろん、「正々堂々と」戦う
ことが前提だが。力と力の勝負を望むのは、人間の本能だろう。
▼その「正々堂々」が、近頃の国際社会で揺らいでいる気がしてなら
ない。イラクのフセイン前大統領や我が国に近い某国の最高指導者は、
核兵器や化学兵器、細菌兵器によって、実力の劣勢をくつがえそうと
しているようにみえる。いわゆる大量破壊兵器だ。
▼唐突だが、大量破壊兵器と、ジェンダーフリーは地下水のようにつ
ながっている。天に与えられた「性の違い」を認めようとしない一部
人たちの姿は、軍事力や経済力で敵わない米国に無謀にも「禁じ手」
の大量破壊兵器で対抗しようとする独裁者に通じる。
▼「女性の社会進出ばかり唱える連中は、主婦を馬鹿にしている。専
業主婦の妻がいなければ、俺は今頃飢え死にだ」という悪友の言に、
はたとひざを打った。なに、肉体的な力でかなわないからといって、
女性が恥じることはない。
▼腕力は足りなくても、暖かい食事を作ったり、子供を育てたりとい
った面で、抄子を含め男は到底及ばない。「共同参画」などと御託を
並べ立てる前に、男女「区別」は「差別」ではない、という真理を認
識するべきだと考えるのは、抄子だけではあるまい。