【元旦】新聞各紙、元日社説比較スレ【特別企画】

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1文責・名無しさん
【読売】 国民の安心が日本再生の基盤 重い決断を要する国家百年の計
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040101ig90.htm
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040101ig91.htm

【朝日】 節目の年明けに――「軍隊」を欲する愚を思う
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

【毎日】 アメリカリスク対応が鍵だ 心配はイラクより国政
http://www.mainichi.co.jp/eye/shasetsu/200401/01-1.html

【産経】 日本の運命を決める一年 文明社会の重責を果たしたい
http://www.sankei.co.jp/news/editoria.htm

【日経】 にっぽん再起動(1) 磁力ある地球国家めざし出直そう
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20031231MS3M3100531122003.html

*地方紙の社説も紹介して下さい。
2文責・名無しさん:04/01/01 09:23 ID:MwlEun//
混迷の中に教訓が
年のはじめに考える
http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20040101/col_____sha_____000.shtml (中日新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20040101/col_____sha_____001.shtml (東京新聞)
3文責・名無しさん:04/01/01 09:36 ID:vN63rzLn
1月1日付・読売社説(上)

「国民の安心が日本再生の基盤 重い決断を要する国家百年の計」1

そんな不安感によるものだろう。

 それなのに、政治は一向に信頼できる将来像を示さない。

 昨年暮れの与党・年金改革論議では、給付は現役世代平均収入の50%以上を確保すること、保険料率は18・35%を上限とすることでは、
一応、合意した。だが基礎年金(国民年金)の国庫負担を二分の一に引き上げるための安定財源をどうするのか、という核心部分については、
事実上、結論を先送りしてしまった。

 【消費税アップが必要だ】

 実は、結論を先送りした政府・与党の専門家たちは、年金問題の根本的な解決のためにはどうすればいいのか、みんなわかっている。
 若者から高齢者まで、国民全体の広く薄い負担による年金制度を構築するしかない。つまりは消費税率を引き上げ福祉財源に充てる、という
ことである。確実な財源を示さない限り、国民の将来不安は払拭(ふっしょく)できない。
 ところが、小泉首相が「任期中は消費税を上げない」としているため、政府・与党レベルでは、一向に具体的な議論に進展しない。首相は、世
論支持率への影響を気にしているのだろう。いわば首相の大衆迎合的姿勢によって、政策論議に“目詰まり”が生じている。

デフレ経済で増税を主張するなんて荒唐無稽極まりないが・・・。
マネタリズムの概念でいくのなら、増税は金利を引き下げる効果がある。
経済のみならず、年金も破綻してしまうと思うけど・・・。
4文責・名無しさん:04/01/01 09:40 ID:B+mFRAdC
朝日社説を書いた論説委員、小説『坂の上の雲』を読んでないのか?

列強の波でどうしようもなかっただろーに。

確かに司馬は太平洋戦争は愚であったが、
日露は日本が日本であるための戦いとしているぞ。

朝日は日本が朝鮮でいてほしいクオリティーペイパーだから
上っ面を捉えて書くのは仕方ないとは思うけど。。
5文責・名無しさん:04/01/01 09:46 ID:0/JEZOAS
【中国新聞】「あるもの探し」に徹してみよう
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh04010101.html
6文責・名無しさん:04/01/01 09:46 ID:zdXbgAvV
朝日の社説っていつもそうだけど
なんか勝手に人の心の中を推察して
しかもそれを元に変な論理を組み立てるよね

子供の感想文じゃないんだからもっと読み応えのあるもものにしてほしいねえ
7文責・名無しさん:04/01/01 09:48 ID:Fpe5XYsG
>>4
しかも小説中でさんざん戦争を煽り条約で賠償金がもらえなかったことに対し
猛抗議したのが当時のマスゴミ(朝日)だったことも書かれているというのに
まったく触れていないという罠。

自分たちの都合のいいように歪曲してまで売国活動に励むいい例だな。
8文責・名無しさん:04/01/01 09:54 ID:zdXbgAvV
日本の苦を理ティペーパーもインターネットの普及に伴って
もはや笑われるだけの存在に成り下がったね
9文責・名無しさん:04/01/01 10:05 ID:B+mFRAdC
>>7
講和反対を唱えた朝日新聞等に煽動された国民が
焼き打ち事件すら起こしたのにねぇ。
2003年の1月の天声人語でも厚顔無恥にもあるなあ。

 少々古い話だが、日露戦争時の日本を思い浮かべる。
 連戦連勝に沸きかえる国民は巨大な賠償金と領土獲得を思い描き、
 小村寿太郎ら代表団を歓呼の声で講和会議に送り出した。
 賠償金なしなどの講和の内容が伝わると「弔旗をもって迎えよ」(万朝報)と
 代表団は一転していわば国賊扱いされ、その怒りは焼き打ち事件など暴動に発展した。

お前らが国賊扱いしたのに、それはシカト。
本当に糞新聞。
10文責・名無しさん:04/01/01 10:30 ID:8pN3EMtn
読売の社説は、やっぱ渡辺が書いたのかね

http://www.geocities.co.jp/Athlete-Samos/8898/flash/nabetsune.html
11文責・名無しさん:04/01/01 11:27 ID:URi9+KC9
朝日の社説、去年の千と千尋には負けるな。面白さがw

>もとより外国での戦闘には一切加わらない。そういう哲学を堂々と語る。それで安心し、評価もするアジアの国は多いはずだ。
ここが理解できないんだけど・・・ただのチキンと思われるだけじゃないの
っーかアジアの国ってお前らの親分の国だけだろ

朝日の言う「アジア」ってイコール「中・朝」だからね・・・
12文責・名無しさん:04/01/01 11:46 ID:JreiSmX6
>>11
そもそも「もとより外国での戦闘には一切加わらない」なんて
哲学じゃなくて、現実逃避と言うべきものなんだがな。
13文責・名無しさん:04/01/01 11:48 ID:ZugjGk3L
朝日って馬鹿だね
14文責・名無しさん:04/01/01 11:50 ID:lXZtzr5M
しょうがないじゃん。

朝日新聞社屋なんか、バカの壁でできてるんだからw
15文責・名無しさん:04/01/01 11:54 ID:JreiSmX6
>そのため日中戦争の引き金となった盧溝橋事件の時でさえ軍の暴
>走に抵抗せず、政府も強硬姿勢を表明する。それが裏目に出て逆
>に言質をとられたというのである。

盧溝橋事件の段階では軍は暴走していませんでしたが、何か?
(暴走しまくったのは満州事変だゴルア!)
むしろ暴走したのは、おまえんとこの先輩、「尾崎秀美」だろうが。
事実のつまみ食いするんじゃねえよ。テロ支援組織が。
16文責・名無しさん:04/01/01 12:01 ID:ReX5MJ1V
ゆがんだ歴史認識(ねつ造・忘却アリ)
    +
武器・軍隊を持ちさえしなければ平和である
日本の国力増強に反対する反日集団
    11
  アカヒ新聞
17名無し:04/01/01 12:02 ID:tg+q4OOX
アサヒの社屋は、馬鹿な購読者の金と捏造で作られた。
18文責・名無しさん:04/01/01 12:09 ID:JreiSmX6
それにしても朝日ってあれだけさんざんアメリカを非難していながら
「日本さえ軍隊を持たなければ、自衛の戦争すらも否定すれば、アジ
アは平和」なんて発想が第二次大戦直後のアメリカの発想によること
に何の疑問も持たないんだね。


まさしく「 バ カ の 壁 」
19文責・名無しさん:04/01/01 12:34 ID:XeEy2YTV
>>15
俺も盧溝橋事件後の日本政府は一貫して不拡大方針を
貫いてきたと理解してんだが、盧溝橋事件のどこが軍の
暴走だったんだろ? 内地の師団派兵も現地の停戦協
定成立で2度派兵を取りやめていたはず。

しかしシナ兵によるテロ攻撃が続いたので、やむなく北支
からのシナ軍の掃討作戦に出たというのが俺の理解する
ところなのだが。

更にいえば北支事変が華中にまで拡大し、支那事変と
呼ばれるようになったのは、蒋介石が第二次上海事変
を起こしたのが原因ではないか?南京侵攻はその後の
話だが。
20文責・名無しさん:04/01/01 12:40 ID:fCIMcNR+
今年も基地外朝日が突出しているようだね。
21文責・名無しさん:04/01/01 14:04 ID:Dgkeid5u
もはや『独り大喜利』。
もしくは『大喜利のオチ担当の座』を
不動の物としている感があるな。

朝日新聞さんには今年も読んでてイヤな
気分になる厭国風を吹かせて日本経済を
冷やす事に邁進していけばいいよ。
22文責・名無しさん:04/01/01 14:56 ID:mqNlOiil
社説対決 読売VS朝日から82年と84年の社説を(解説は井沢元彦)
1982年

読売 あえて80年代を楽観する―平和維持に知恵と勇気を

 一九七〇年代末期、世界文明の将来を論ずる知識人の多くが、暗い終末観にとらえられていた。(略)
 だが、八〇年代に入ってからの二年間の経験は、我々が知恵と勇気をもって行動し、一定の条件を満たしさえすれば、
危機や破局に至る要因は、抑止され、管理することができることを教えた。
目標と手段の理性的選択によって、昨日までの暗い終末観を吹き払うことが不可能ではないと思う。

[破局は遠ざかっている]
(前略)七〇年台の資源ペシミズム(悲観主義)は、非循環資源から循環資源へ性急に移転できるとの幻想をまき散らし、
これに便乗した反体制派は「原発」や「成田空港」を体制のシンボルとして、破壊活動のターゲットとさえしようとした。
だが、日本の工業技術は、資源ペシミズムから生まれた反公害活動を、前向きの刺激に転化するのに成功した。
(略)ソ連が十余年にわたって続けてきた大規模軍拡も(略)限界にきたようだ。
インドシナやアフガニスタンなどへの軍事援助や介入は、ソ連の国威維持コストとしてひどい重荷になっている。

[軍事力増強は限界にきた]
(略)ソ連に際限の無い軍拡を断念させるには、当面、西側の結束した軍事力が不可欠なことは否定できない。
しかし、八〇年代に、東西両陣営が、共に、軍拡の限界を認めるときが来るだろう。(略)
体制のいかんを問わず、現代の工業国家にとって、軍事力の拡大は、ある限界を超えると、期待される政治的効果より、支払うコストのほうが、はるかに高くなる。(後略)
[
相互依存関係を深めるために]
地球上の平和を維持し、人間生活の質の向上を実現するためには、東西、南北の政治的、文化的対立を超え、
相互依存関係を大胆に進め(略)ることが必要だと思う。(略)
将来は、放送衛星による映像を通じ、西側の自由で豊かな文化的生活が、国境を越えて、
東側諸国の市民の家庭の中にまで進入するようになるだろう。
それは平和維持のため、きわめて有効な手段となろう。
東西の経済的依存関係を深める努力を息ながく続けることによって、東側の消費生活が向上すれば、
その文化的閉鎖性もやがて解かれるのではないか。
23文責・名無しさん:04/01/01 14:57 ID:mqNlOiil
朝日 平和の戦略をどう展開するか

 日本・アジア・世界の平和と安全の確保、安定的な発展の実現にどう取り組むか。
平和戦略の具体的な展開が、日本の課題として、緊急性を増している。
(略)責任分担のあかしとして、日本の防衛力増強を要請する声が内外から高まっている(略)。
外の声は主として米国から起こり、内の声がそれに呼応して勢いづいている。
その大合唱にかき乱されることのない判断が緊要なのである。

[非核三原則に確信を持て]
 第一に、平和戦略の基盤は平和憲法にあり、非核三原則の厳守が重要な柱となることを強調したい。
(略)核兵器の参加を実際に受けた、広島・長崎の経験が改めて重視されなければならない(略)。
被爆体験に基礎をおいた非核三原則の厳守、国内にとどまらず世界への被爆体験の継承と伝達が、
日本の平和戦略の基本構造でなければならない。

[「戦前症候群」を見過ごすな]
 第二に、平和戦略の推進への阻害になる要因を注意深く抑え、除くことである。
 満州事変や太平洋戦争についての論稿が昨年目立った。(略)
もっとも大きな理由は、一昨年の自民党安定多数政権の成立以降、「戦前」のにおいを感じさせる事象がつづいていることである。
(略)ソ連脅威論がまき散らされ、靖国神社の国家護持、憲法改定の論議が勢いを得ている。
(略)ある研究者は、これらを「戦前症候群」と呼んだ。
(略)好ましくない方向への傾斜を阻止するため、常に細心の警戒を怠ってはなるまい。(後略)

[相違を率直に相手へ語れ]
 第三に、非核の経済大国としての日本の国際社会への貢献は、米国などとは相当異なってしかるべきである。
(略)日本と米国の間には、(略)大きな非対称性がある。米国の安全保障、対ソ外交政策に同調できなくて当然なのである。
(略)日本はむしろ米国に注意を喚起する立場にある。

[「南北」「軍縮」の具体策を]
 第四に、「南北」と「軍縮」が重要な課題である。
(略)北東アジア非核化の探求は日本こそ推進役にふさわしい。
東南アジア非核化でASEANとの連携も必要だ。(以下略)
24文責・名無しさん:04/01/01 14:58 ID:C/YHgLYw
解説
「日本と米国の間には、国土の大きさ、資源の豊かさなどで、また非核国と核大国という点でも、大きな非対称性がある。米国の安全保障、対ソ外交政策に同調できなくて当然なのである」
と朝日は主張する。
 いかにももっともらしい言い方だが、国の大きさよりもずっと大切なことは、民主主義という日本とアメリカの「対称性」の方だろう。
この「対称性」が国家群を形成しているのが西側自由主義陣営である。
 朝日は国内問題では口を極めて「民主主義」や「自由」を至上価値をして説くのに、
こくさいもんだいになると、ソビエト連邦を中心とした「思想の自由」のない国に肩入れする。
 このダブル・スタンダードはいったいどうしたことか。
朝日は東側陣営諸国が自由の無い、遅れた社会であることを認めようとせず、
あくまで西側と対等の存在として認めさせようと考えていたらしいが、
そのもくろみはソビエト崩壊、ベルリンの壁撤去によって、現在は完全に崩れ去っている。
 それにしても読売の「放送衛星による映像」が「東側諸国の市民の家族の中」に入ることによって世界が変わることを予見しているところは、見事というほかはない。


個人的には「北東アジア非核化」「東南アジア非核化」といいながら当時アジア唯一の核保有国に一切言及してないところに朝日らしさを感じた
25文責・名無しさん:04/01/01 15:27 ID:gIm8C9Pa
1984年
読売 平和・自由・人権への現代的課題―日本の役割と新聞の使命を考える

 (前略)一九四六年九月一日、本紙はその一面に、四項目からなる簡潔な一文を掲載した。
(略)「われらは真実と公平と友愛を持って信条とする。それが平和と自由に達する道であるからだ。
  われらは左右両翼の独裁思想に対して敢然と戦う。それは民主主義の敵であるからだ。
  われらはしいたげらるるものを助け個人の自由と権利を守るために戦う。それを勝利の日まで断じてやめない
  われらは日本の復興を急いで世界の尊厳と信頼をうる国たらしめんとする。それなくしては民族の生きがいがないからだ」
 以来この宣言は読売新聞の社論の基礎とされた。(後略)

[「読売信条」を継承する](略)

[今、民族の生きがいとは]
 途上国の開発と生活水準の向上のための寄与は、わが国の平和維持上、不可欠な要件である。
それは国際的に果たすべき日本民族の道徳的使命(略)ではないか。
(略)今日の国際環境の中で、「繁栄の孤島」たろうとする民族的利己主義はもはや許されぬことを自覚した上で、あらゆる方途を講じなければならない。
26文責・名無しさん:04/01/01 15:27 ID:gIm8C9Pa
(略)左右両翼の独裁思想に、日本の政治体制が支配される恐れは、もはやありえない。
(略)とはいえ、両翼の偏向思想が、マスコミを侵す危険がないとはいえない。
 特に警戒すべきは、左翼偏向である。
今日の左翼偏向派は、決して自ら「左翼」と称することはしない。
平和とか軍縮とか反核といった大衆の耳に快くひびく言葉の中に、それを隠そうとする。

[反核・平和運動は何をめざす]
 もちろん、平和、軍縮、核兵器廃絶という理想は国民の悲願であり、その実現は私たち言論人にとっても、至高の使命である。
問題なのは、これを実現する手段と道程の選択である。
(略)反核運動の叫びは、ニューヨーク市の空にとどろいても、モスクワ市の街角では沈黙を強いられている。
 一九七〇年代のデタント期に、米国は二・五戦略を一・五戦略に縮小し、徴兵制を廃止し、海外各地から多くの兵を引いた。
 その間に、ソ連は一貫して軍拡を続け、(略)我が北方領土にまで一個師団の兵力を配置した。
 こうしたソ連のあからさまな対日威嚇にはあえて目をつぶって、米国を軍拡の元凶とする論法を、公平だということができようか。
 「抑止と均衡」の理論や、「ソ連の脅威論」を否定する人々の多くが、反米親ソの左翼戦略を推進している。
 そうしたいわゆる進歩派の反核運動は、有効な核軍縮に寄与せず、ソ連の西側分裂工作に奉仕する結果を生むに過ぎない。
 今日、日本が西側の一員としての立場を放棄し、非同盟中立の立場を選択するならば、安保条約をはき、もしくは無効化せねばならぬ。
それは、日本と米国、西欧との経済摩擦を破局化するだろう。(後略)

[国際的無責任は許されぬ]
 こうした現実を無視した安全保障政策の選択は、幻想的であり、無責任である。
これは日本経済と国民生活を根底から破壊することにもつながる。(以下略)
27文責・名無しさん:04/01/01 15:39 ID:BFyxGaYT
>>23
22年も前の社説と大して変わってないのがすごいね(w
28文責・名無しさん:04/01/01 15:42 ID:eVAdHkQs
1984年
朝日 現実をふまえた理想主義の道

(前略)われわれは主観的には、「国際社会において名誉ある地位を占めたい」(憲法前文)と心から願い、その方向へ進んできたつもりなのだが、
外国人の目には、まだまだ「孤立化した特殊な国」にうつるらしい。
(略)われわれはこのさい、過去を率直に反省し、国際感覚を成熟させるための努力を倍増しなければならないと思う。

[「現状追認」ではなく]
 世界を見渡した場合、国の進路について、日本ほど「分極化」の目立つ国も珍しい。
 外国からやってくる寒冷前線と、国民の平和志向という暖かい気流とが、日本の上空でぶつかりあい、渦を巻いている。
(略)政府・与党には外圧順応型現実主義者が多い、これに対して、野党側に硬直した教条主義的色彩が顕著だ。
(略)日本の現実主義は、歴史的に見て現状追認、現状追従に近いことが多かった。
(略)防衛力漸増も、米国の圧力を受けてずるずる後退する現実主義の産物といえる。
最近では平和憲法を「時代遅れ」「空想的」と邪魔物視する現実主義者も出ている。(後略)

[和シテ同ゼズ]
 片や理想主義者たちの方は、(略)ひたすら「平和憲法の崇高な精神」を力説するだけ、といったタイプが目立つ。
こういう鎖国的平和主義では、現実に"脅威"と直面、格闘している国に対しては、何の説得力ももち得ない。
(略)理想を高く掲げるものこそ、常に観念的にならぬよう、むしろ意識的に具体策を打ち出すよう心がけるべきであろう。
(略)日本に今必要なのは、米国をはじめとする友好国との強調を保ちつつも、平和国家としてのスジを通す「和シテ同ゼズ」といった行き方であろう。

[脱「井の中の蛙」]
(前略)現実が厳しいからこそ、国連憲章や平和憲法の理想主義が貴重なのであり、現実が厳しいからこそ、日本の政治の国際化が必要なのだ―と我々が考える。

[柔軟でたくましい戦略を]
 核戦争になれば人類の滅亡は必至である。
従って国際政治は、「どんな気に入らぬ体制とも平和共存せざるをえないのだ」ということを大前提に進める以外にない。
(略)日本の理想主義が、国際的現実を踏まえて、より柔軟でたくましい、外国に対して、説得力ある平和戦略を持つようになった時、
国際政治における日本の存在感は格段に重みを増すに違いない。
29文責・名無しさん:04/01/01 15:47 ID:05/K5Y0e
解説

 朝日の論説が結果的に歪んでおり未来の指針を事前に指示できないのは、
結局、ソビエト連邦などの共産主義国家群に対する思い入れ、いや「えこひいき」ともいうべき感情があるからだろう。
 これは国内では、社会党や共産党などの野党勢力に対する評価の甘さにもつながっている。
確かに新聞には「野党精神」が必要だといわれるが、真の野党精神とは何が何でも政府に反対することではあるまい。
 読売がいうように、「反核運動の叫びは、ニューヨーク市の空にとどろいても、モスクワ市の街角では沈黙を強いられている」
―それが共産主義というものだ。
 朝日にはこういう表現がまったく出てこない。
ではどちらが真実を伝えているか、どちらの主張がより現実的で未来の設計足りうるか、あえて言うまでもあるまい。



>理想を高く掲げるものこそ、常に観念的にならぬよう、むしろ意識的に具体策を打ち出すよう心がけるべきであろう。
この社説に一切具体策はありませんでした
ちょっと現実主義入った84年社説ですらこんな感じ
>従って国際政治は、「どんな気に入らぬ体制とも平和共存せざるをえないのだ」ということを大前提に進める以外にない。
この当時、気に入らぬ体制に侵攻していたのはソヴィエトと中国
30文責・名無しさん:04/01/01 16:17 ID:KQn0XqTk
他紙との比較が無いならタダのいつもの朝日叩きと変わらないね。
該当スレに書いたら?
他紙の社説との比較での御意見を募集してます。
31文責・名無しさん:04/01/01 23:57 ID:DC9Pn8cx
朝日の社説を論評しても意味ないよ。
影響力も皆無だし。
これまでの社説がウソ・デタラメだったことが
すっかりバレてるんだから。
32文責・名無しさん:04/01/02 00:21 ID:zHo8ZKjQ
叩く以外、朝日に価値なんてないだろ。
33ABC:04/01/02 03:51 ID:RukJfXIm
相変わらず読売は狂信右翼の壁を越えられない。
渡辺のXデーは近づいているが、奴の取り巻きの極右たちが
読の対米従属のポチ路線、自虐路線を継承するのか。
読ポチは、東条内閣閣僚の正力を社主として崇め奉っていることを国民、読者に対して
隠さずに明かして、謝罪すべきである。



34文責・名無しさん:04/01/02 04:19 ID:jydAVL3p
毎日の
「シラク、シュナイダー、プーチン、ブレアなど世界の主要国G8各国首脳たちも同様、
最大限の警戒を払わざるを得ない。」
シュナイダーってドイツのサッカー選手?
35文責・名無しさん:04/01/02 08:57 ID:MFoOc2WX
>>34
ドイツ首相の名前はシュレイダー。その突っ込み笑った。

毎日の社説は今年はいまいち。
自衛隊派遣を反対しているのは、自衛隊が政治への不信ともいえるが、
本質は自衛隊がイラクで安全に行動できるように、装備や権限を
きちんと与えていないからではないかという疑念からで、
きちんと危機への対応が出来るというのであれば、
反対する人はかなり少なくなる。
また日本にとって今外交上の最大のリスクは北朝鮮であってアメリカではない。
アジア各国とのFTAの締結だが、EU各国ほどの文化的・歴史的共通項が
少ないアジア地域でアメリカやEUに対抗できるだけの組織が出来るのかも
疑問がある。さらに突っ込めば、FTAの締結が日本の主体的な判断の大きな
補助になるかといえばそうではない。FTA締結が日本とアメリカに
とって悪影響が出るのであれば、それこそ戦前のようなアメリカリスク
への対応に頭を悩ませなくてはいけなくなる。
アジアFTAの締結の場合中国リスクも考えなければいけない。
アメリカリスクが問題というのであれば中国リスクも問題だ。

多くの外交上のリスクを考えつつ外交判断をしていくべきあって、
アメリカリスクだけにフォーカスを当てて、あたかもアメリカと
強調することが悪というような論調は問題だろう。

最後に政治は国民に対して説明責任があるだけで説得責任はない。
36文責・名無しさん:04/01/02 11:57 ID:m3fWC6At
新聞コラム社説リンク集
http://www.ne.jp/asahi/sec/eto/NewsPaperLink.html
37文責・名無しさん:04/01/02 15:17 ID:iBWurHdA
俺は日経の社説はそこそこだと思った
38文責・名無しさん:04/01/02 19:25 ID:2jAm7bmu
誤植に気をとられているうちに、毎日はイラク自衛隊派遣の是非について社論転換していた

◇今後の選択がより重要
 自衛隊派遣の選択は基本的に同意する。対米追従以外に戦略を持
たない現状では、行かない選択がもたらすリスクが大きすぎる。し
かしそれは主体的な選択ではない。主体的な選択はこれからやって
くる。行ってどうするか成果を見る必要がある。理想はそれに続き
民間企業が進出し、イラク国内に就職の機会を拡大、石油輸入や貿
易を通しイラク経済復活を助け、中東に平和をもたらすことである。
自衛隊派遣なしに平穏になるのを待ち、そのときに民間が行くとい
う選択は現下の情勢ではあまりにも身勝手だろう。
39ABC:04/01/02 19:45 ID:/wbMHERR
毎日よ、自衛隊派遣しないことが、何故身勝手なのか。
社内にこの社説への異論は存在するはずだが。
良識派毎日記者よ、今こそ立ちあがりこの社説の執筆者を吊るし上げよ。



40文責・名無しさん:04/01/02 20:06 ID:NZ60bSCc
言論封殺キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
41文責・名無しさん:04/01/03 11:23 ID:GuVkc741
>>38

 をを!
シュナイダーに気をとられて気が付かなかった。
 毎日もなかなかうまいな。
42文責・名無しさん:04/01/03 12:48 ID:MlySWOs8
今日の毎日の社説は、「日米は徳を欠いているが、中国様には徳がある」という
凄い結論でした。
43文責・名無しさん
毎日は中国リスクについては一言も触れないのな。