>>851 あのね、保守論ぶったものではなく、原理論的にバーク的な保守思想を追求していくと、
どうしても経済的な利潤を軽視しがちになるの。これはいわゆる民族主義、さらに新右翼に近い。
「アメリカ」を基準にするのが一番分かりやすいから代表例に使われやすいだけで、
もっとも純粋な右翼ってのは基本線としては反米・反中・反韓・反EUなんだろうと思われる。
西部さんが親イスラームテロなのは、やっぱりアメリカ叩きの戦術面で利用している側面が強いのでは?
まあ、戦術の話になると内面の問題だから本人しか知る由もないが。
とにかく、日本の唯独立を最終目標にしているってことなんだから、
当面の目標としてアメリカの影響を排しようとしているんだろな。
あとね、保守=民族主義でなければならないなどとは一言も言ってないけど。
なにも、保守主義って、バーク系の思想の流れだけじゃないんですよ。
確かに、「バーク的」保守思想っていうのが民族主義的性格を帯びやすいとは思う。
西部さんってのはもともとバークを評価していたし、精神的保守、伝統保守を目標とする限りでバークの後継者。
この意味では親米派ってのはなかなか保守的とは言いがたい。
親米派ってのは、マキャベリスティックだと再三申し上げてきたけど、
ある意味でこれはプラグマティズムでもある。本来はリベラリズム的なパトリオティズムとでもいうべきであるのだが、
どこかの段階で日本の政治学者か言論人がこれをバーク的な保守主義と区別せずに扱ってしまったのか、
このアメリカ的パトリオティズムをも日本では保守主義と今でも呼称する傾向にある。
だから、そうした経緯を知らない一般人が、これを保守と呼ぶのも完全に間違いとまで言えないとは思う。