靖国参拝 独りよがりに国益なし
いつも神出鬼没の小泉首相による靖国神社参拝だが、
就任後4度目の今回は年明けの日の朝だった。
小泉氏は「終戦記念日に公式参拝する」という公約を掲げて
3年前に国家指導者の座に就いたが、さすがに近隣諸国との
関係を気にせざるを得ないのだろう。8つき15日を避け続けた
あげく、今年は「初詣で」だといって足を運んだ。日本人の伝統
だから文句はあるまいという理屈である。
「強さ」を売りにする政治家として、中韓両国の批判に屈して公約を
ほごにはできない。そんな苦しい思いもあるのだろうが、戦没者の
例を慰め、平和を祈るという首相の思いは本物と思いたい。
しかし、それでも首相の靖国参拝は間違いである。むろん、外国が
そう言うからではない。現実の日本が直面している事態を、肩の力を
ぬいて考えてみればいい。
日本にとってはいま、近隣諸国との関係がいつにもまして重要な
節目にある。
北朝鮮の核開発は日本への直接への脅威だ。
その解決を目指す6者協議が月内にも再開される。日本の
主張を通すには、議長役の中国はもちろん、韓国とも円滑な
意思疎通が欠かせない。両国と日本の関係がこじれて喜ぶ
のは北朝鮮だけだろう。
中韓両国とも6者協議の成功が最優先で靖国問題どころでは
ないだろうとたかをくくっての参拝だとしたら、それこそ外交の信頼
を損なう行為である。
経済発展が著しい東アジアは、自由貿易圏の形成をはじめ激しく
動き始めている。その機会をうまくとらえていけるかどうかが日本経済
の再生にもかかわる。とくに日韓関係は経済の相互依存だけでなく
文化交流の土台もでき、さらに大きく発展する可能性を秘めている。
このことを考えても。参拝の収支勘定は全く合わない。
もう一つ見過ごせないのは、自衛隊のイラク派遣とのかかわりだ。
人道復興支援とはいえ初めて戦争状態の地に派遣される。そして、
「自衛隊は普通の軍隊だ」といってはばからないのが首相だ。戦前の
靖国神社は軍の管理下で、中国侵略や対米戦争への戦意や愛国心
をあおる役割を担った。首相とて、そんな歴史を持つ靖国と自衛隊を
結びつけようとは考えていまいが、それは決してしてはならないことである。
223 :
(3/3):04/01/04 03:08 ID:geBpSL2i
中国や韓国が首相の靖国参拝を非難してきたのは、A級戦犯が
まつられているからだ。参拝が戦没者に対する真心の表し方だと
思うなら、堂々と説得する努力をすべきである。首相の態度は
いずれわかってくれると逃げるだけではないか。
「日本の平和や繁栄」を祈ったと、参拝後の首相は語った。
だが、靖国にまつられている人々の多くが亡くなったのは、アジアで
日本がはじめた戦争ゆえだった。日本だけでなく「アジアの平和や
繁栄」を大事に、というのも戦没者の思いではないのか。そんな
視点が首相にも欲しい。
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はい、どうやら朝日は地雷を踏みました。
「参拝が戦没者に対する真心の表し方だと
思うなら、堂々と説得する努力をすべきである。」
この部分ですがね、首相にそうお願い出るんだったら当然朝日新聞社自身も
説得する努力に協力してくれるんでしょうね?もちろん御注進なんかしませんよね?
足なんかひっぱりませんよね?
というわけで今後は朝日を監視しましょう。この1文を自ら否定するような愚を行わないようにね。