出でよ、従自衛隊記者!

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41文責・名無しさん
 空自先遣隊の約20人が昨日(26日)クウェートとカタールに出発、焦点の陸自は来年1月に
サマワに派兵される予定だ。そんな自衛隊に意外な難題が浮上している。サマワに100にん
を超える報道陣が殺到しそうで、その対応に頭を抱えていると言うのだ。
 「マスコミ各社は着々と現地取材の準備を進めています。NHKや日テレ、朝日など数社は、
記者やカメラマンに"危機対応"の研修を受けさせている。来月には自衛隊で訓練を受ける予定
です。取材の拠点用に、サマワ周辺の民家を丸々1軒借り上げた社もある」(マスコミ関係者)
 問題はその人数だ。新聞各社で2〜3人、テレビ局は最低でも5人程度のクルーになるので、
大手マスコミだけで計50〜60人。雑誌社やフリー記者をを含めれば「100人超がサマワに押し
寄せることになりそうだ」(前出の関係者)という。自衛隊事情通が言う。
「防衛庁は『現地での安全確保は各社で独自にしてほしい』という態度です。しかし、もし
マスコミから次々と死傷者が出たら『やはりイラクは危険』と批判が出るのは確実。それだけ
は絶対に避けたい。やはり自衛隊がマスコミの安全を守らざるを得なくなるでしょう。とはい
え、隊員の安全確保で手いっぱいなのにどうやって100人以上の報道陣の面倒をみればいいの
か。頭が痛い問題なのです」
 結局、一番安全とされる"要塞"のような自衛隊の宿営地内にあつめるしかないのでは、とみ
られている。しかし、そうなると、宿営地内は自衛隊員600人、報道陣が100人というちぐは
ぐな状態になってしまう。
 サマワに派兵される陸自はテロとマスコミ対策で、すったもんだの大混乱に陥りそうである。
(日刊ゲンダイ2003年12月29日版の紙面より)