やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その32

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787文責・名無しさん
朝日新聞西部版 7日付読書面「斎藤貴男さんのポケットから」

 これからは"カジュアルな逮捕"の時代であるという。公共空間の未来に関するシンポジウムに招かれた際、
パネラー仲間の社会学者が語って大受けしていた。

 なるほど。国民総背番号制をはじめ監視カメラ、自警団等々、戦時中さながらの国民皆警察化が急がれる現
代日本では、いずれ翼賛体制に服従しない者のことごとくが犯罪者扱いされていくに違いない。実際、公衆便
所に「戦争反対」と落書きしたら一カ月半も勾留(こうりゅう)され、あげく最高で懲役五年の建造物損壊罪
で起訴された青年もいる(朝日新聞東京本社発行六月十七日付朝刊最終版などで既報)。

(つづく)
788文責・名無しさん:03/12/07 19:32 ID:dmuigx7Z
(その2)

 逮捕イコール悪などと考えていた日には、もはや表現の自由もへったくれもない。泥棒や人殺しとは無縁でも、
自由を愛していたい者は、ルポ『刑務所を往(ゆ)く』で、あらかじめ実態を承知しておこう。

 適切な医療がなされなかったゆえの獄死。味噌(みそ)・醤油(しょうゆ)の醸造から革工芸、木工家具に至る
職人集団としての受刑者たち。"日本一の農園刑務所"こと網走番外地。放り込まれないで済むのなら、それはそれ
に越したことはないけれど。

(つづく)
789文責・名無しさん:03/12/07 19:34 ID:dmuigx7Z
(その3)

 何もかも、世界がカネという単色の価値観に染め上げられつつあるせいだ。いわゆるグローバリズム、
新自由主義改革がますます深刻化させていく階層間格差の極地を、『不可触民と現代インド』に見ること
ができる。

 バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシヤの上位三カーストのためにのみ、かの国の仕組みは築かれた。彼
らへの奉仕者としてのシュードラと、さらなる下層に位置づけられた不可触民は合わせて全人口の大半を
占めながら、今なお奴隷以外の何物でもないという。

 IT革命を果たした十億人の巨大市場、などと軽々しく口にしたがる手合いが多すぎる。インド社会が私
企業化した暁の、これ以上の失業と差別の拡大を怖(おそ)れる神経をこそ、ビジネスマンは涵養(かん
よう)すべきではあるまいか。

(つづく)
790文責・名無しさん:03/12/07 19:35 ID:dmuigx7Z
(その4)

  『常識「日本の安全保障」』で解説されている軍事知識になど、永久に触れたくもなかった。
 日本を、世界をこんなふうにした幼稚で恥知らずな世襲権力者どもへの腹の底からの軽蔑(けい
 べつ)と憎悪を込めて、だが絶望だけはしまい。いつか再び平和と平等を目指すことのできる世
 の中にしよう。人間の自由と尊厳を取り戻そう。

(おわり)