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コピペ:
特派員メモ ナーシリヤ(イラク南部)
「ぜひ、見に行ってほしい。某国軍の援助した薬が犬の胃薬だったんだ」ー。
イラク南部のナーシリヤで知り合った薬剤師は、日本の記者と知るとそう訴えた。
翌日、半信半疑でその病院を訪ねた。イラク戦争中、捕虜になった19歳の
米女性兵救出作戦で有名になった病院だ。
薬局に並べられた78種の薬を見て驚いた。薬の成分、効能、使い方が
分からない。某国の言葉しか使われていない。説明もなく一方的に渡された
ものだという。
頭を抱えた薬剤師長(30)が、砂漠にある同国軍の診療所まで説明を
求めに行ったが、「忙しい」と断られた。仕方なく、一部のアルファベットを
手がかりにインターネットで調べ、半分まで使途を割り出した。
その結果、犬などの動物用の胃腸薬であることを確認した、という。
この国では、犬は不浄として嫌われている。現地の家畜用、あるいは外国軍の
軍用犬用ということかもしれないが、結局、患者に処方できるのは、正体の
分かった風邪薬2種類だけ。
残飯を投げ与えられたような屈辱感だった、薬剤師長が言った。
「南部に来られる自衛隊の援助は、こんなものではないと信じています」
引用 朝日新聞2003年11月7日9面
この某国って、あの国じゃないですよね、、。