本日の声 東京版
なんだか怖い 新「踊る大捜査線」
会社員 鬼原 悟 (千葉県松戸市 50歳)
「映画『座等市』本物はどちら」(9月22日)の高校生の鋭い観察眼に感心した。
興行成績の良い映画がみな名作でないという見本だろう。触発されて私も一言。空前の人気作「踊る大捜査線2」についてだ。
前作に比べ話の展開も私には「?」だったが、中でも危険な要素をたくさん含んでいると感じた。
まず「監視カメラ」について。事件解決の鍵を、市民を24時間監視するカメラが握るが、これこそ市民のプライバシーの侵害である。
「監視国家」化に道を開くものだ。当初は抵抗感を示す主人公も、やがてその「威力」に頼るようになる。この「慣れ」が余計怖いのだ。
第二に
劇中に出てくる武装特殊部隊の行動。彼らは上部の命令に背いて単独行動をとり、事件解決に大きな役割を果たすが、そんなことは到底許されない。
それが「賛美」される恐ろしさ。私にはどうしても、有事法制の治安出動とダブってしまう。
もう一つ、全編を通じて合同捜査本部長の女性の「無能さ」が強調される。女性管理職対する偏見を植え付けかねないと感じるのは思い過ごしか。
単なる娯楽映画、と言うなかれ。こうした「文化」が、知らず知らず世論を形成していくのだ。
>>女性管理職対する偏見を植え付けかねないと感じるのは思い過ごしか。
間違いなく思い過ごし
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