電力線が全国に張り巡らされる途中、電気雑音が発生して技術者を
悩ませました。
技術の発展により電気雑音は解消されましたが、その電気雑音が
嫌がらせとして用いられるケースも出てくるようになりました。
具体的には、盗聴・盗撮と連動させることにより、被害者の挙動に
合わせてラジオやテレビにノイズを混入させたり、冷蔵庫のコンプ
レッサーを作動させることが可能です。
テレビ ・白い横線
ラジオ ・コロナ雑音による音量の低下(気象等によるアナログ的なもの
ではなく、瞬間的に一定の水準まで低下し復帰する)
・ブチブチという、スイッチのオンオフを意図的に繰り返す雑音
・キュィーンという雑音が入り、音程がなだらかに変調
蛍光灯 ・照度の変化
情報機器に悪影響を与える電気雑音の研究
http://www.shibaura-it.ac.jp/nyushi/dictionary/labo/650014.htm 家庭には、テレビ、洗濯機、掃除機、クーラーなどの電化製品、
あるいはパソコンなどがあります。このための電気は発電所でつくられ、
送電線によって家庭に送られてきます。効率よく電気を送るため電圧を
何十万ボルトと高めていますが、電圧を高めると火花が飛び易くなる、
あるいは電気的な雑音を発生し易くなります。とくに電気的な雑音は、
パソコンなどの情報機器が多く使われるようになるにつれこれらの機器を
誤動作させる、蓄えられたデータをキャンセルするなどの悪い影響を与え
ます。そのため本研究室では、電気的な雑音、これを「コロナ雑音」と
いっていますが、これのメカニズムおよび防止方法について研究しています。