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文責・名無しさん:
朝日新聞西部版 6日付
「理解され得ぬ被告の苛立ち」 公務員 大野正敏(大分県 48歳)
人生観において、全ての人間と対峙していたであろうあなたは、法廷という場所で遺族を前に改めてそれを見せ付けられ、
犯した罪のことも忘れて怒りが込み上げてきたのだろう。
あなたにとっては子どもたちの死よりもそのことの方が重要だったに違いない。だから殺したんだ、と言っているのに、皆
は結果として死んだ子どもたちのことばかりを取り上げ、自分のことを分かってくれる人は誰もいない。
私には子どもがいないせいか、犠牲になったのが幼い子どもたちだったという理由だけで、あなたを他の殺人者以上に憎む
ことができないでいる。残忍な犯行よりもあなたの苛立ちが気にかかるのは、世の中をうまく渡っていけない自分の苛立ちと
共通するものを感じるからかもしれない。罪に問われない小さな暴力を日常的に繰り返し、うまく生きているような人間に対
する憎しみの方が大きい。
法廷からの暴言によって、誰からも同情されることなく、犯した罪のすべてを背負って死刑の判決を受けたのだから、殊勝
なふりをして罪を軽減してもらおうとする犯罪者よりもましではないか。かと言って私もあなたの側の人間ではない。