358 :
もも:
俊介「どうかな?」
邦男「えっ?」
俊介「それはどうかな?」
邦男「それって何がよ」
俊介「確かに国を愛する心を法律で規定するというのはおかしい。」
邦男「・・・うん?」
俊介「だからといっていきなり憲法を持ち出すのはどうかな?一方で自分達は国家という概念から自由だ、私達は言わば地球市民だ、と主張しておきながら、もう一方でその自由は国家によって保障されている、というのは矛盾してはいないかな?」
邦男「・・・」
光江「もう沢山ッ!!」
邦男「えっ?」
光江「この人いつもこうなの。みんな疲れているのに、仕事の帰りにこうして集まって、パソコンでチラシ作って、さあ配ろうかって時に何もかも台無しにしてしまうの。」
俊介「みんなの前でそういうことを・・・」
光江「もう沢山ッ!!もう沢山ッ!!もう沢山ッ!!(近くにある物を投げつける)」
【山田太一秘蔵ファイル◆「卒業式には」より】