中日新聞・東京新聞こそ電波!! その8

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689文責・名無しさん
中日新聞9月19日
内なる朝鮮第三部(5)

・拉致で一転移り気世論
・「善意」捨て本音の関係を
  なんか、日本というのは、誰かが何か言うとガーっと一斉にこちらへ
動き、また違う人が何かいうとワーッとそちらへ動く。特に、「9・17」以降、
朝鮮半島に対しては、謝らなければならない国だと思っていたのが、拉致問題で
初めてここぞとばかりに「謝れーっ」と。「やったー、見っけー!」みたいな。
長年鬱屈していたものが、もう、ちっちゃな穴からぶわーっとはじけ飛んでいる
感じ。

| 鷺沢萠さんは四分の一コリアン。父の死後、二十歳を過ぎてから初めて自分の
|ルーツを知った。韓国には、仕事やプライベートで数えきれず行き来している。

 つい先月も、仕事で韓国行ってきたんですよ。韓国のメディアもちょっとなあ、
と思ったのは、まあとにかく「美女軍団」一色。記者が美女軍団の一人に「今日は
何食べましたか」だって。
 大衆というのはそうなのかも。ずっと前からそう思っている。タマちゃんみたいな
アザラシが何万人て動員できちゃうことだけを見てもわかるように、人は本当に
好き、ワーッとなるのが。
 先月下旬、在日外国人の子供たちを教える先生たちの研究集会に参加したのですが、
その時、拉致問題の話が出た。これまで私たちが築いてきた日韓の関係が、今回の
ことでがたっと崩れ落ちてしまった、と。
 でも、私はもう、慣れているから。日本と朝鮮半島の関係は、何回もその繰り返し
だった。2002年の日韓共催ワールドカップの時にも、あれだけ日韓合同と騒いで
きたのに。それが今度の拉致問題で、また…。なんかもう…。
690文責・名無しさん:03/09/19 11:17 ID:bols6PMT
| 弁舌さわやかで知られる鷺沢節が、重い。あきらめムードなのか。

 いや。別にあきらめてはいない。どこかの知事みたいに「三国人」なんて、
絶対に思わないし、それを許したくないし。
 確かに、言ってしまえば北朝鮮は狂っていますよ。でもよく似ているじゃない、
六十年前のどこかの国と。全体主義の国に対してどうアプローチすればいいのかは、
あの時代を体験した自民党のお年寄りたちこそ、よく知っているんじゃないですか。
 十年後になるか五十年後になるか分からないけど朝鮮半島はいつか必ず統一
される。そんな時に、軍隊とか持ってて、都知事が三国人とか言ってて、どうするの
と思いますよ。だからこそ、非武装が大事なのに。
 統一朝鮮と日本がうまいこと手を組めたら、これは日本にとってものすごい
利益だと思う。

| 朝鮮半島とどう向き合っていけばいいのか。鷺沢さんは、日本人の無意識の
|“偽善”を鋭く指摘する。

 拉致被害者のことを、真剣に考えているのは家族だけだと思うもん。本当に
会いたい、涙が出るほど会いたい、って思っているのは家族だけだって。もちろん
支援はしていくべきだし、一日も早くご家族が全員ご一緒にと願う。
 日本と朝鮮半島の関係を考える際、どうしても日本人の中に、関係を積み上げていく
のは私たちの「善意」だ、という気持ちがあると思う。それははっきりいって
捨てた方がいい。
 朝鮮半島が統一されたら、日本という島は一気に微妙な存在になる。善意とか
ボランティアじゃなくて、こちらからお願いしますという感じでやるべきなんです。
それは土下座外交とかいうことじゃなくて、冷静に日本のためだと思うんです。

鷺沢萠(さぎさわ・めぐむ)さん (35)
 18歳のときに「川べりの道」で文学界新人賞受賞。92年、父をモデルにした
「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。25歳の時に韓国へ語学留学。若い世代の普通の
在日コリアンの日常、心情を描いた「君はこの国を好きか」などで芥川賞候補に。
ほかに「さいはての二人」「私の話」など。1968年、東京生まれ。