○●○朝日の社説 Ver.8

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536ご参考までに日経社説を
今朝は日経社説も長期金利ネタなんだよね.こういうことはそう珍しくないみたいだ.
日経もバブル誘導以来売国メディアの呼び声高いが今回はどうか.

「悪い長期金利上昇」に警戒を怠るな
 長期金利の上昇傾向が続いている。10年物国債の利回りは1.6%台と2000年末以来の高水準になった。景気回復期待が
高まる中で長期金利が上昇するのは自然だが、動きが急過ぎる面もある。長期金利上昇は住宅ローン金利の上昇などに
つながり、行き過ぎると景気に大きな悪影響を及ぼす可能性がある。政府・日銀には、経済の動向とかけ離れた「悪い
長期金利上昇」への警戒を怠らないよう求めたい。
 長期金利上昇の主因は日本経済の見通しの改善だ。企業収益の改善に加え、輸出の回復期待が高まっており、これら
を材料にした株高も景況観の好転に結びついている。
 ただ、市場の一部では日銀による量的緩和政策の早期解除観測が浮上し、政策変更への警戒感を背景にした債券売り
も出た。これが長期金利が予想以上に上昇する原因になったようだ。10年物ばかりか、1、2年物国債の利回りまで大
きく上昇したことがそれを裏付けている。
537ご参考までに日経社説を(続):03/09/04 12:08 ID:lMkWVSsu
 日銀は消費者物価の伸びが安定的にゼロを上回るまで量的緩和を続けると言明しているが、そうした物価の状況が近
い将来に実現するとの見方は少ない。にもかかわらず、政策変更観測が出ているということは、日銀のメッセージが市
場に浸透し切れていないと言うこともできる。
 その意味で、日銀の福井俊彦総裁が3日、引き続き量的緩和政策を堅持する姿勢を強調したのは当然であろう。短期
市場への資金の潤沢な供給を通じて、政策変更への不安をうち消すことも重要だ。量的緩和堅持のために、長期国債の
買い入れを増やす局面が出てくる可能性もある。
 ただ、長期金利の水準そのものを中央銀行がコントロールすることは困難である。長期金利は基本的には将来の物価
や景気動向についての市場の予想を映す鏡だからだ。中央銀行は金融政策を通じて短期金利に強い影響力を持つ。それ
を通じて長期金利にも間接的に影響を及ぼすにすぎない。それでも無理に長期金利の水準を抑え込もうとすれば市場機
能は大きく損なわれることになる。
 「悪い長期金利上昇」を防ぐには国債への信認低下を回避することも重要。政府は国債発行額の歯止めなき膨張を防
ぐとともに、国債が安定的に市場に受け入れられるよう国債の発行期間や種類などを工夫すべきだ。懐にゆとりのない
まま大量の国債を保有した銀行が、含み損を抱えかねないことを懸念して売り急いだことも、長期金利を不安定にして
いる。こうした面からも銀行の経営健全化を進めることが急務といえる。