>「天声人語」の執筆者だったK氏は、東京・千駄木のフランス料理店にいつも社有の黒塗
りのハイヤーで乗り付け、食事の間じゅう(3時間以上!)そのハイヤーを店の前で待たせ
ていたそうだ。しかも、仕事で来ているのではなく、ご夫人と一緒においでになり、お食事を
召し上がるのである。某デパートの買い物袋を持って。つまり完全な私用だ。それが毎週
のようにあったという。こんな意地汚い感覚の人が「天声人語」を書いていたのだ。
この話は、このフランス料理店の店員に直接聞いた。ぼく自身も、彼がこのフランス料理
店で奥様と食事をされているのを見たことがある。もちろん、店の外には緑ナンバーのハイ
ヤーがとまっていた。そういうぼくが直接見聞した話しかここでは書いていない。そんな狭い
範囲ですら、こういう話がごろごろ出てくるのだ。
ちなみに、ここの店員や客はこの黒塗りハイヤー夫婦が「天声人語」の執筆者であること
を知っていて、みんなあきれ果てていた。本人はバレていないとでも思っていたのだろうか。
読者をナメているとしか思えない(このレストランの店員で朝日の購読者はいなかっただろ
うな)。 烏賀陽弘道 UGAYA Journal
http://ugaya.com/ なぜ朝日新聞社を辞めたのか?その2
http://ugaya.com/column/taisha2.html