朝日の基地外投稿 第58面

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527文責・名無しさん
27日付 大阪版

暴力の連鎖断ち切る道を

教員 奥西知子(京都府宇治市48歳)

和平合意から一転、報復合戦となったイスラエル・パレスチナの状況をみて思う。いったん
暴力の悪循環にはまりこむと、そこから抜け出すのはいかに難しいか。翻って日本をみると、
やられたらやり返す論理は決してひとごとではない。多くの日本人、さらに多くのアジア各地
の人々の犠牲の上に立って、日本は戦争と暴力のサイクルから抜けると誓ったはずだ。
なのに、有事法制、イラク新法、教育基本法・憲法「改正」と、その誓いを投げ捨てる動きが
どんどん出てきている。特に北朝鮮への攻撃的姿勢に危険を感じる。「拉致に制裁せよ」
「強制連行したのは日本が先だから仕方ない」と言い争うなら、イスラエル・パレスチナと一緒だ。
「備えあれば憂い無し」と言えばもっともらしいが、「攻撃は最大の防御」と結びつけば、要は
「やったもの勝ち」という理屈になる。派遣された自衛隊員が「戦死」したら、今まで友好的だった
日本とアラブの間に新たな憎しみ合いを生むことは必定である。
今こそ「まず自らが武器を捨てよう」という9条の先駆的意義を世界にアピールすることが私たち
のとるべき道ではないのか。