>>466 太平洋戦争中の言論弾圧体質を、開き直って前面に出してきたんだな、自民党の特務機関って。
―検閲と自主規制―
番組の検閲は、情報局の指導のもとに所轄の逓信局(東京発の番組は東京逓信局)が担当したが、
情報局編集の部外秘のパンフレット「大東亜戦争放送しるべ」(のち「大東亜戦争放送指針彙報」と改題)
によると、ニュースの検閲記事としてつぎの四点があがっている。
一、現在国民に対し、放送適当なりや否や
これは、ニュースのみならず、凡て検閲上、第一に考慮さるべき問題である。・・・・・言うまでもなくニュースには国民に知らせて
良いものと悪いものがある。この取捨をまず第一に国家的見地から判断しなければならない。
二、日本的枢軸的観点ありや否や
いやしくも日本放送協会の採上げるニュースは先ず第一に日本的観点に立つものであることは勿論であるが、又日本と手を携えて共同の
敵に当っている独伊に対して不利なものも亦排撃されなければならない。・・・・・〔第三国的ニュースは〕これに適切な我方の主観的
註釈を附与し、表面は飽くまで客観的ニュースのごとく装い、以て国民輿論指導上有益ならしめなければいけない。
三、政府に協力的なりや否や
国民の輿論決定の上に多大の力を持つニュースは飽くまで政府に協力的・推進的でなければならない。
四、敵に利用される虞なきや否や
的は我対外放送を聴取するの外、東亜送りの国内放送を聴取し、ことごとく之を録音している形跡が充分ある。であるから我に不利なニュースは勿論、
敵の好んで逆用するところとなるようなニュースは絶対に避けなければならない。