私は,戦争にはもちろん反対です.どんな国に対しても武力攻撃は避けるべきだと考えています.
でも最近,憲法9条に疑問を持つようになりました.
平和理念そのものについては否定はしません.素晴らしいことだと思います.問題なのは,いわ
ゆる護憲派といわれている人たちが9条があれば,日本は戦争に巻き込まれずに済むと主張してい
ることです.
戦争には,二つの悲劇があります.殺されることと殺すことです.平和憲法で阻むことができる
のは「殺す」悲劇だけです.「殺される」悲劇の方は,戦争の放棄によってむしろ危険が増すかも
しれないのです.
「自分が殺さなければ,相手も自分を殺さない」と言い切るのは,余りに楽観的すぎるのではな
いでしょうか.また,そうした理由で平和憲法を神聖化して守るというのは,一種のすり替えのよ
うに思います.
9条をそのまま守るのは相当の覚悟が必要です.それをできる人がどれだけいるのでしょうか.
また,こうした,理想ではあっても非現実的で信仰とも言えそうな考え方を,他人に強要できるの
でしょうか.
>>894にあるんだけど,気付き難いから再掲.