姜     尚     中     

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926文責・名無しさん
「泳げ!騎馬民族」 民明書房
水龍ボー球(すいろんぼーきゅう)
古今東西 武道家同士がその雌雄を決すべく行う決闘法は数あるが 中でもモンゴルに伝わる水龍ボー球は最も過酷なものとして有名である
後に硝子工芸の発達により ガラス球が使用されたが 当初は7メートル四方の木槽に水を一杯に満たし その中でどちらかが死ぬまで戦った
水中では 当然戦う時間は限定され しかも水の抵抗により 動作に通常の3倍もの体力を消耗するため その苦しさは想像を絶した
ちなみに この決闘法で負けた者をモンゴル語で「ドザイ・モーン」(水死の意)と言い 日本で溺死体を「土左衛門」と呼ぶのは これが語源である

「喰うか喰われるか!!世界食通事情」 民明書房
モングール・ピラニア
一般にピラニアの獰猛性は知られているが 中でも蒙古(モンゴル)・オリノル川に生息するモングール・ピラニアは体長も大きく 特に凶暴で土地の人々には「水中の悪魔」として恐れられている
その牙は百匹も集まれば 水浴びに来た水牛をものの十数秒で白骨だけにしてしまうという
ちなみに その肉は大変美味とされ 燕の巣・熊の掌と並ぶ満漢全席三大珍味のひとつとされている

「Skater's Waltz」 民明書房洋書部
硫キョウ氷樹(りゅうきょうひょうじゅ)
その起源は蒙古(モンゴル)中央部で盛んに行われていたキョウ氷闘(きょうひょうとう)である
これは厚さ約1cmという薄い氷の張った湖沼を選び そこでいつ氷が割れるかもしれぬという恐怖の中で闘うというものであった
当然 薄い氷を割らずに動くには卓越した体術が必要とされた
後に製氷技術の発達と共に 三次元的動きを加味するため 樹を模した氷の上で闘うようになったのが 硫キョウ氷樹の決闘法である ちなみに 現代でも恐怖で身の縮む様を「薄氷を踏む思い」というのは ここから発する

927文責・名無しさん:03/05/15 21:13 ID:kKX5bDvp
「かき氷屋三代記 −我永久(とわ)に氷をアイス−」 民明書房
砕氷凍界(さいひょうとうかい)
蒙古(モンゴル)究極の決闘法・硫キョウ氷樹の伝説的な名人 カクゴールが編み出した秘技
この技の原理は 高速回転によって生み出された細かい氷片のヘルベリン冷凍(フリージング)効果により 周囲の温度を零下30度にまで下げ 相手の体温を奪い 凍結させることにある
ちなみに このカクゴールは氷の王者の象徴として 常に氷一文字の旗を背負っていた
現代日本でも 夏の巷に見られるかき氷屋の旗は これに由来する

「人体 −その代謝機能の神秘−」 民明書房
灼炎テイ掌(しゃくえんていしょう)
人間の平熱は36〜37度であるが その発する総熱量はおよそ10万キロカロリーにも及ぶ
その熱量を 均等に人体に配分する働きを持つのが柱脊神経であるが 想像を絶する修行によりそれを自在に操り 熱を人体の一点に集中することを可能にするのが 灼炎テイ掌の要諦である
この時 その温度は850度にも達し これが 相手の皮膚の分泌物である脂・リン・油汗などを一瞬にして発火させるわけである
ちなみに闘志あふれる様をたとえていう「燃える闘魂」「燃える男」という表現は 無意識のうちに柱脊神経を活動させている状態をさす

「誰が為に鐘は鳴る」 民明書房
頭槌鐘砕(とうついしょうさい)
あらゆる格闘技において 手足に次ぐ人体第三の武器は頭である しかも その破壊力は手足をも凌ぐ場合がある
中国拳法に於いては ことのほか重視され 武闘家達は 頭を鍛えることに精進した
その修行方法の究極が頭槌鐘砕であり これは寺院の鐘を撞木のかわりに頭で突くという荒行であった
これを極めた者の頭は瘤が固まり 骨も変形し 金槌のような強度・形態を有したという
中でも 達人中の達人の撞く鐘の音は なんと周囲十里(約40km)にまで鳴り響き 大晦日の除夜の鐘や 災害時の警報としても役立った