姜     尚     中     

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922文責・名無しさん
「シルクロードの彼方」 太公望書林
凶カイ面ショウ殺(きょうかいめんしょうさつ)
中国拳法屈指の奇襲策として知られるこの技の発祥は 秦代末期の李筴振(りばしぶる)と陳栄公(ちんえいこう)の「紅原の決闘」にある
はるかに技量の勝る陳に対して 李は己の甲冑すべてを表裏逆に着用し 後ろを向いていると錯覚させ 油断し 近づいてきた陳を一撃のもとに倒したという
後に 間接を逆にするまでに発展させ 完成させたのが凶カイ面ショウ殺である
ちなみに この噂は シルクロードを通じて西欧にまで伝わり 現代英語で表裏自在を意味する「リバーシブル」は 李筴振の名が語源である

「中国古代吃驚医学大鑑」 民明書房
噴血針(ふんけつしん)
古代中国医術で用いられた医療器具
これを体内に打ち込み 血液の持つ浸透圧の差を利用することにより 体内にたまっている悪い血や膿を体外に排出させる
すなわち 現代医学で言う タンジェリン・カテーテルである
数千年もの昔 このような現代最先端の医療原理が存在したとは 驚嘆のほかはない

923文責・名無しさん:03/05/15 21:11 ID:kKX5bDvp
「中国電化大革命史」 民明書房
キョウ撥雷神拳(きょうはつらいじんけん)
広く知られているように 自然界には 電気ウナギ・電気クラゲのような 体内に発電器官をもつ生物が数多く存在する
人間の血液にも 微量ながら電流を帯びたイオン質が含まれている
それを修練により増幅させ 強力な電流とし その刺激で敵を怯ませ 倒すのが中国拳法中の秘といわれるキョウ撥雷神拳である 伝説ともなっているその開祖 司ビ麗(しびれい)は身の丈十尺以上の熊に銅線を巻きつけ 一撃のもとに感電死させたという
ちなみに 現代でも感動したときなどに「しびれる」というのは この司ビ麗の名に由来するという

「西欧文明 −その爛熟と退廃−」 民明書房
ラ・メルヴェル
17世紀フランス ブルボン王朝では 貴族政治の退廃は極限に達していた
彼らは退屈をまぎらわすべく 囚人相手に恐るべき拷問法を考案した
それがラ・メルヴェルであり 毒を飲まされた囚人が 解毒剤を求め 割ることの不可能な鉄球相手に もがき苦しむのを見て楽しんだという
ラ・メルヴェルとは この鉄球を意味し 現代でもフランス各地の博物館に現存する

「闘う動物大百科」 民明書房
操象戮カン闘法(そうぞうりくかんとうほう)
陸上最大の生物・象は 最大の破壊力をもつことで有名である
象の欠点として 鈍重な動きがあるが それを特殊な訓練法により 恐るべき敏捷性を身につけさせ これを数々の秘技をもつ戦闘法として確立したのが 古代インド人である
古代インドでは 戦争の時 象の多寡で勝敗が決するとさえ言われた
ちなみに 英語で象をエレファントというが これは当時 象の訓練を インド洋上のエレファン島で行っていたことが 語源と言われる

924文責・名無しさん:03/05/15 21:12 ID:kKX5bDvp
「インド人も吃驚(びっくり)!ヨガの奇跡」 民明書房
ラーマ・ヨガ
一般に インドに伝わるヨガの神秘性は広く知られるところであるが その中でも別名「黒ヨガ」と呼ばれ その奇跡に近い数々の秘奥義で恐れられるのが このラーマ・ヨガである
その特異性は 骨の骨細胞組成さえも変え 自由自在に変形させることを可能にすることにある
そして 黒ヨガと別称されるように 驚異の殺人格闘技として発達 ひとりで千人の兵にも匹敵する戦闘力のすさまじさゆえに 時の藩王(マハラジャ)達に弾圧され 継承者は絶えたと伝えられている

「狼少年 −拳−」 太公望書林
狼蒼拳(ろうそうけん)
一般に 狼の絶大な戦闘能力は知られるところであり それを拳法家達が見のがすはずがなかった
だが 狼は極端に警戒心が強く 人に慣れぬため 生後三ヶ月の男子を狼に育てさせ それを克服するという方法をとった
現代でも 時々狼少年発見の報道があるが これは その修行過程の少年をそれと知らず 人間社会に連れ出したものである

「相撲人生待ったなし」 民明書房
地獄相撲(チャガ・ポルテ)
世界各地に 日本の相撲に類似した格闘技が点在するが 特に有名なのはモンゴル相撲である
その歴史は古く ジンギスカーンの時代までさかのぼるという
勇猛果敢な騎馬民族である彼等は 戦闘訓練の一環として 好んでこれを行った
中でも17世紀に時の暴君 ジミヘカーンによって発案された地獄相撲(チャガ・ポルテ)は 地上15メートルの高さに土俵を作り そこで生死を賭けて戦うという 凄まじいものであった
ちなみに現代の日本の相撲で使う「どすこい」という掛け声は この地獄相撲最強の戦士として知られた「ドスコイカーン」の名に由来するという説もある