沙汰蚊、神奈川県新知事を批判(『東京新聞』4月14日)
■『タカ派輩出、ビジョンだけの坊ちゃん保守』
評論家は松下政経塾の躍進をどう見るか。森田実氏は「過大評価されている。
政治家養成機関として、ほかにライバルがいないから目立っているだけ」と切り
捨てる。
「エリート意識が高くて一般人を理解しないタイプも多い。事業家が政治の世
界に口を出したのが間違いだった。効率至上主義は企業の利益にはつながるが、
人類全体の利益とは矛盾する。政界で多数派を形成することはありえない」
ただ「今の日本では『やる気がある』というだけで貴重な人材。政経塾を土台
に、元気な人材が政治の世界に入ればプラスに働く」とも。
佐高信氏は「極めてタカ派で保守的な人物を輩出する有害な組織。社民党や共
産党に所属する政治家がいないことを見ても分かる」と批判する。
「例えば松下電器を批判できるわけがなく、政治的、経済的なしがらみにがん
じがらめの政治家ばかり。どぶさらいをせず、ビジョンだけを提示する『坊ちゃ
ん保守』だ。既成の組織にすがって寄生するだけでフロンティア精神がない。塾
OBだけの政党なんてできるわけがない」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20030414/mng_____tokuho__000.shtml