http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h14/jog263.html ゾルゲの子分で朝日の記者の売国奴尾崎秀實
日本を共産革命にまで引きずり込もうとした「民間有志」の
中心人物が尾崎秀實(ほつみ)であった。尾崎は昭和3(1928)
年11月、朝日新聞社の特派員として上海に駐在して、そこで
多くの左翼文学者たちと交わり、半植民地化された中国の現状
から、マルクス主義への傾斜を深めていった。
さらに尾崎はアメリカ人左翼ジャーナリスト、アグネス・ス
メドレーを通じて、リヒャルト・ゾルゲを紹介された。ゾルゲ
はドイツ人の父とロシア人の母を持ち、ドイツ共産党を通じて、
モスクワの国際共産主義団体コミンテルンに所属していた。
尾崎は日本帝国主義と蒋介石軍閥政権を噛み合わせて、
両者共倒れにさせて、日本と中国における
共産主義革命を実現させ、そこからソ連、中国、日本を中核と
した東アジア諸民族の共同体を目指そうと考えた。まさに「赤
い東亜共同体」構想である。
尾崎の言う「東亜共同体」とは、中国に親日政権を作り、そ
れをくさびとして、あくまで日本と蒋介石を戦わせようとする
謀略であった。中国共産党は蒋介石を抱き込み、尾崎グループ
は親日政権を作らせて、日本と国民党政権をあくまで戦わせ、
共倒れにさせて、日中両国で共産革命を実現しようとしていた
のである。
。共産主義社会になれば、絶対的な平和が訪れる、そう信ずる尾崎に
とって、確かに日華事変での犠牲者は「東亜に終局的な平和を
齎すべき『東亜における新秩序』の人柱」なのであった。