朝日の基地外投稿 第47面

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663文責・名無しさん
生命の尊さを知る宇宙進出
宇宙飛行士 毛利 衛 (茨城県つくば市 55歳)

 「犠牲があっても人類を含む地球生命体は宇宙に広がる使命を持つ」
と、コロンビア号の事故後、私が述べた言葉に、人の命より大切な宇宙
開発があるのですかとの投稿(15日)がありましたのでお答えします。
 食べ物や電気、乗り物、豊かなすべては私たちの祖先が懸命に努力
し、命を賭してまで新しい試みを積み重ねて得たものです。
 最新の科学によって、現在地球にいる何千万というすべての生命種
は、DNAという共通の遺伝子を持つことが分かりました。これは人間が
生物的に特別ではないことを意味します。生命は生まれた約40億年前
から次第に多様化して種を増やし、環境を変え、環境に適応し、新しい
環境に進出して成功した種のみが生き延びて現在につなげることがで
きました。そのたびに個々の犠牲がありました。
 宇宙に行くと、海で生まれ、川、陸、空と拡がってきた生命が地球全体
を覆いつくしている事実を目にします。同時に地球という環境が生命に
とってどれほど貴重かもわかります。宇宙への進出は生命の尊さを学ぶ
機会になります。
 人類はきっと、殺しあう戦争を不毛と悟り、もっと大きな挑戦に向かうよ
うになると信じています。