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産経信者は、朝日人気をどう見るのか?:
【スクープ!!!!】
産経新聞が認めていた、朝日新聞社の拉致報道本。
だから、拉致報道をダシに、産経は朝日を叩かずに、一致協力して
北朝鮮の守旧派打倒に立ち向かうべきだ。
産経信者よ、これが証拠だ。朝日に罵声を浴びせたことことわびるんた
【書評】「金正日の拉致指令」 北朝鮮の国家犯罪を鋭く告発 石高健次著
[1996年10月17日 東京朝刊]
著者の石高健次・朝日放送報道局プロデューサーは、在日差別問題や北朝鮮帰国者の実態に
迫るドキュメンタリー番組を数多く手がけるなど「真実と人権」を大事にしてきたジャーナリ
ストだ。本書では、日本人を何人も拉致(らち)し、北朝鮮帰国者をスパイにでっちあげて、
強制収容所送りにしてきた金正日政権の国家犯罪を告発している。そのために関係が深い事例
を多数登場させている。例えば、北朝鮮スパイと同居したために、北へ帰国した兄を一九八五
年にスパイ容疑で銃殺された在日の朴春仙さん。その大物スパイ、辛光洙(シンガンス=韓国で
拘留中)は、日本人コックの原敕晁(はら・ただあき)さんを八〇年に拉致していた。その二年
前には三組のアベックが拉致された可能性が高い。神戸の有本明弘さんは、娘の有本恵子さんを
八三年に海外で拉致されている。泣いて止めた妻を説得し、欧州留学中の八五年に北朝鮮に家族
亡命した韓国の学者、呉吉男は、留学生拉致指令に絶望し、翌年、妻子を残したまま母国に再亡
命した。妻は「私と娘はここで死ぬかもしれないが魂は生きている。あなたは逃げて自首し、生
き延びてきれいな心でいてください。その胸の中でわたしたちは生きています」と夫に語った。
妻子は強制収容所に送られ、妻は自殺を図った。石高氏は「手遅れにならないためにも日本政府に
『拉致された日本人の救出』に向けて具体的なアクションを起こすことを繰り返し訴えたい」と
書いている。私もまったく同感である。拉致日本人の救出、あるいは北を祖国と信じて渡った北
朝鮮帰国者と民衆の人権救済を可能にするものは、沈黙ではなく、世界に向けてこの悲惨を訴え
続けることだ。沈黙は、金正日の恐怖政治を延命させる以外の何ものでもないことを、本書は気
づかせてくれる。(朝日新聞社・一六〇〇円)編集委員 佐伯浩