>>47 編集局員に配布される「編集局報」02年12月号「ブランド力再構築へ」で危機感を吐露して
いるのは、朝日新聞社専務で編集部門を統括する君和田正夫氏。
「東京都内で部数が激しく減っています。(中略)朝日が昔から得意にしていた
多摩地区で・・・・・」
マーケティング室報が98年に掲載したブランド力調査の数字を引用。
「社会的信用が最も高い新聞」という質問。
「朝日は14ポイント低下。毎日・読売は横ばい。日経、産経が数字を上げている」
という記述。
「産経、日経は微増」というのは間違い。
「オピニオンリーダー層の朝日離れが著しい」と君和田氏は指摘。
「新聞全体が下がっているのではなくて、朝日がものすごく下がっている」
この苦境を乗り切るため、朝日は大規模なリストラに踏み込むことになった。
名古屋本社や西部本社では、社会部や経済部、スポーツ部、学芸部などが「報道センター」
に統合され、編集部門では事実上、部長職を廃止。整理部や校閲部も「編集センター」に
一括され、2本社から部長職を廃止。高禄を食む管理職を狙い撃ち。
その他、社内報「Aダッシュ」02年12月号で、秋山東京本社編集局長が、全国185ヶ所に
展開されている通信局の整理を示唆。現場の人間にももろに影響が出ており、記者証言
では、取材費の枠も厳しく自腹を切ることが多い。「今の2倍働け。もっと負荷をかけろ」と
いう部長までいる。士気は下がる一方。